懊悩。

真っ暗な路地裏を歩く。気持ちのいい夜風が希死念慮を更に増幅させる。学校のこととか、将来のこととか、家に帰りたくないとか、様々な懊悩がイヤホンから流れ出る憂鬱な音楽と共に身体の中に溜まっていく。能面を付けた男が自動販売機でコーラを買っていた。何だか馬鹿らしくなって、笑ってしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?