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一日一夜。

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「夜の街」を始めから知りたいというあなたに。本編とはあまり関係のないものを省いたマガジンです。宜しければ。
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記事一覧

精液までもが愛した彼女。

精液までもが愛した彼女が真っ青のパンティを部屋に残して俺の前から姿を消した。胸の奥を抉る…

彼を支配しているのは。

ダンッ、ダンッ、ダンッ、ダンッ。鈍い音が夜の路地裏に響き渡る。嫌な想像を掻き立てるそこは…

狂った夜を好む鰐。

試しに鼠を与えてみた。悪意を這いずり回る蟲を喰らって、ぶくぶくに肥大化した鼠。廃墟に棲む…

ぐちゃぐちゃだよぉー。

不快だったから潰してやった。両脚をへし折り、逃げられなくした。男は地面で呻き、ボロボロと…

ダーリンは武器を持たない。

「どうして、ダーリンは武器を持たないの?」 「ガスマスク女子高生」が椅子に拘束された俺を…

大人の笑みを浮かべていたから。‬

‪「アンパンマンだって、水をかけられたら新しい顔が必要っしょ〜? 私だって、傷付けられた…

嗤ってしまった。

久々に棲み家に帰った。どす黒い空気と嗤い声と這う蟲。何もかもが、どうしようもないぐらい壊れた空間。部屋の隅で巨大な化け物が蹲っていた。近付いてみる。間違いない。「夜鰐」だった。 「壊せ……壊せ……」 俺の黒面が怯え始めた。彼の右腕は夜に溶けてなくなっていた。思わず、嗤ってしまった。

殺したいと思ったことなんて。

誰かを殺したいと思ったことなんて腐る程あるし、何なら毎日押し殺している。だが、殺意に身を…

あまりの無邪気さに。

死体があった。顔の皮が綺麗に剥ぎ取られていた。不快過ぎる。夜の路地裏に殺意が充満していく…

私は彼を殴ったりしない。

黒猫が手紙を持って来た。 『遊ぼうぜ』 マイスイートダーリンからだった。答えは勿論、イェス…

俺の番ね。

沢山人を殺した。だから、こうなるのも頷ける。 「悪に狂気から目覚めさせるチャンスを与えろ…

ムカつくぐらい綺麗な顔。

聞き覚えのある奴の聞きいたこともない絶叫が路地裏に響く。口元だけを覆うガスマスクを付けた…

完了。

柄にもなく、感謝の気持ちを伝えたくなった。口元だけを覆うガスマスクを付けた彼に。 「あ……

あの地獄と同じなのは。

顔中の痛みが心の痛みを和らげる。 「が……がっ……」 上手く声が出せない。あれ? ここで一体何を? 辺りを見回す。見知らぬ路地裏。忘れていた記憶が目を覚ます。カビの臭い、這う蟲、汚れた部屋。汚水を飲み、腐った何かを食べた。今、あの地獄と同じなのは、ただ1つ。ガスマスクの彼が隣にいる。