あまりの無邪気さに。

死体があった。顔の皮が綺麗に剥ぎ取られていた。不快過ぎる。夜の路地裏に殺意が充満していく。俺は金属バットを引き摺り、奥へ進む。誰かに背中を叩かれた。驚いて振り返る。
「じゃーん! すごいっしょ〜!」
人の顔の皮を被った少女が俺に血塗れの皮を見せた。あまりの無邪気さに殺る気が失せた。

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