【作例あり】XF14mmF2.8 R レビュー ダイナミックに豪快に
ベストな広角レンズを探す広角レンズ選びの旅をしているわけですが、今回はXF14mmF2.8 Rという広角レンズを使ってみることにしました。
購入には至ってないですが、撮影機会は7回と結構がっつり使ってみて良かったこと微妙だったことを作例を交えてレビューしていきます。
XF14mmF2.8 R
XF14mmF2.8 Rは現在、FUJIFILM Xマウントの単焦点レンズの中では2番目に広角なレンズです。
ズームレンズの中にはXF10-24mmF4 R OIS WRやXF8-16mmF2.8 R LM WRという超広角レンズがありますが、どちらもデカ重かつ高価であり導入のハードルは高いです。僕自身も以前XF10-24mmF4 R OISを使っていましたが、出番の多くない広角レンズにしては重く、さらに写りが好みでないという理由で手放してしまいました。
XF14mmF2.8 Rは単焦点レンズということもあり、コンパクトでありながら写りも期待できます。
ちなみにこのレンズは2013年に発売された初期レンズにもかかわらず今でも非常に人気のレンズとなっています。
XF14mmF2.8 Rのスペック
F値2.8であるため暗い室内や夜景においても撮影が可能です。さらに最短焦点距離が0.18mと被写体に寄ることができます。これらの特性がありながら、長さ58.4mm、重さ235gのサイズ感ですから、バランスはかなりいいと言えます。
広角レンズで気になりがちな歪曲収差ですが、7群10枚というレンズ構成でどこまで抑えらえているかに注目です。
XF14mmF2.8 Rの外観
まずはレンズの外観を見ていきます。
新品ではなく緩くなっているだけかもしれませんが、絞りリングとフォーカスリングともに軽めとなっています。
広角なのでそこまでピントを追い込むことは少ないのでフォーカスリングが軽い分にはいいですが、カバンの中で勝手にF値が変わってしまうこともあり絞りリングが軽いのは個人的には残念。
手に持ってみるとこんなサイズ感です。XF35mmF1.4 Rのレンズを少しだけ長くしたものと想像するとイメージが付くかもしれません。
XF16mmF1.4 R WRと同様に被写界深度メモリが付いています。
フォーカスリングを上げるとメモリが隠れ、リングを下げるとメモリが表示されMFでの撮影が可能になります。MFの際はピーキングでピントを追い込むのでメモリがあることのメリットはそこまでないですが、上下運動するギミックは隠された機能感があって面白いです。
X-T5とXF14mmF2.8 R
X-T5にレンズを装着しました。バランス感は完璧ですね。
X-Eシリーズには少し大きいかもですが、X-TやX-Proにはしっくり来るボディサイズと重量感です。
XF14mmF2.8 Rの所感と作例
次にXF14mmF2.8 Rで撮った作例と共に感想を述べていきます。
広い、とにかく広い
当たり前ですが、使った感想としては広い。これに尽きます。
富士フイルムのレンズを使っていると何かと縁のある焦点距離は16mm、18mmあたり。そこから2mmしか広くなってないはずですが、それ以上の広さを感じます。
広角レンズでありがちなのは余計なものが写り込んでしまうということ。
もちろんこのレンズも広角なのでそのリスクはありますが、なんでしょう、、14mmって絶妙なんですよね。広いはずなのに余計なものが写り込みすぎない気がします。
最初はこの14mmという焦点距離と画角に全くフィットできずにボツ写真を量産していたのですが、撮影を重ねていくうちにコツを掴み、それからは広角の世界に引きずりこまれました。
超広角と言えば、このようなパースの効いた構図ですよね。特に補正をかけていませんが、写真の隅まで解像されていることがわかると思います。
奥行き感を演出するダイナミックな構図もお手の物。このレンズ一つ持っているだけで表現の幅がぐっと広がるので、いざという時に頼ってしまいそう。
意外と寄れる
スペックの紹介でも述べましたが、最短焦点距離0.18mということで思いのほか寄れます。
ここまで寄れるなら今回は撮りませんでしたが、F2.8の絞り解放で撮るボケ表現もできそうです。
写りは若干緩い
撮影は全てX-T5で行ったのであまり説得力はありませんが、昔ながらの比較的緩めで柔らかい写りをします。
サイズ感が絶妙
この広さ、明るさ、焦点距離、寄れるという特性を持ちながらこのサイズ感は純粋に素晴らしいと感じました。
XF18mmF2 Rのようなパンケーキレンズとまではいきませんが、長さも重さも抑えられているため一つカバンに忍ばせていてもなんら問題ありません。
歪みが気になる人はアンマッチかも
巷には歪みが全くないというレビューをよく見かけますが、歪むことはあります。16mmで撮影しても歪むことがあるので14mmは歪むのは必然かと。
逆に言えば歪みも広角レンズの特徴なので撮り方によっては素晴らしい写真に仕上げることも可能かと思います。
他の作例
他に撮影した作例を多く載せておきます。全て現像、補正済みなのでご了承ください。
FUJIFILMの色や質感、従来のフィルムシミュレーションついては以下の書籍にて言語化されています。作例も多く掲載されていて、写真集としてでも楽しめる本となっています。おすすめです。
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実際にGooPassを利用してみた感想や具体的な使い方については以下の記事に書いているので、参考にしてみてください。
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