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デザインを会社に根付かせる2つの方法 /アダコテックの事例

こんにちは。プロダクトマネージャーのたけまさです。

漠然と組織にデザインが必要ならのはわかるんだけど、何から手をつければいいのか…?デザインにおける成功てなんだっけ…?

アダコテックはまだ社員13人ほどの会社です。3ヶ月ほど前からつよつよデザイナーの力を借りて、社内でデザインの活用を推進しています。

この3ヶ月の間でも「えっ?デザインの有無でこんなに変わるものなの!?」というシーンが複数生まれ、明確に社内の意識が変化してきました。

なぜ組織にデザインが必要なのか?

1番の目的は職種問わずメンバーが「ユーザー目線」を持つためです。デザインは最初に「ユーザーと向き合う」スタンスから始まります。

顧客に提供する体験を「行き当たりばったりのフローではなく、意思をもったストックに変える」と言い換えができるかもしれません。

デザインはコードと同じく、顧客体験として1:Nでスケールする

ユーザー目線の獲得は提供者の論理でなく、相手の立場になって価値や理解の仕組みをつくる土台になります。

アダコテックのようなスタートアップのフェーズで、社内にデザインの価値が認められて根付くことは、年月をかけてストックする顧客価値を大きく変えると考えています。

誰がデザインの旗を振るのがよいか?

ゴールは「デザイナー以外の人がデザインの効果を理解できる」ことが重要です。そのための施策を言語化して回せる人が旗を振ればよいと思います。

アダコテックではまだ社員デザイナーがおらず、私も自分で手は動かせないので、デザイナーさんに業務委託で協力いただいています。自分1人で出来ないなら協力者を見つけましょう。

「誰もわかってくれない」はなぜ起こるのか?

起こりがちなあるある現象としては、デザインの重要性を説いても社内の「誰もわかってくれない」状態は頻出です。

新しい取り組みでは周りの理解を引き出せない原因は、立つべき前提が間違っているのだと思います。

「自分の理解できるものでしか、価値の変化を認識できない」


自分の理屈を振りかざすのではなく、価値を認めてもらいたい相手の土俵で変化を作ることが大事です。相手の属性に合わせて、変化を体験できる小さな成功をコツコツ作りましょう。

すでに運用されいるモノの改善、外からの嬉しくなる声をもらうことが出来るようなことがおすすめです。

ターゲットにあわせた小さな運用物改善の1例
・with 開発…顧客体験やUIや表記揺れの改善
・with ビジネス…営業資料やインバウンドLPの改善
・with コーポレート…採用や登壇資料の改善

組織に小さな成功体験をつくる

変化の開始には日常の改善活動から、小さな成功を積み重ねる方法が有効です。その中でもわかりやすい成功の軸を2つ紹介します。

1.定性的な成功体験…うれしいの共有

お客さまからの営業資料の見やすさを褒められる。すごく説明や理解が難かった図が、誰でもわかると言ってもらえるようになった。プロダクトでみんなモヤモヤしてた部分が、目に見えてスッキリ整理できた、など。

2.定量的な成功体験…数字で価値を示す

あるヘルプページの図と説明を改善して、その問い合わせ数が半分になった。ファネルで半分の人がつまづいた問題が、5人に1人まで低減できた。面倒なアクションのクリック数を半分にできた、など。

デザインの効果は語るより、実感してもらうのが早い

「何か複雑だったり、わかりにくくて困ってることないですか?」

スタートはそんなもので良いと思います。そんなお困りごとの改善を積み重ねて、「お客さんから褒められた!」「問い合わせが減った!増えた!」「ユーザーが迷わなくなった!」を実感できる機会を増やしましょう。

現在とあるべき姿のギャップが埋まっていく実感

社内の一人一人がそんな小さな実感を貯めていくことが、組織にデザインを根付かせていきます。

その根付いたユーザー目線の積み重ねが、長期の顧客体験を作るのだと思います。


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