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焙煎集

26
詩的焙煎の記録
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2023年6月の記事一覧

26.グアテマラ バランカス

26.グアテマラ バランカス

質より量、駆け出しの珈琲屋にできることは、とにかく沢山豆を焼くということ。できる限りたくさんの。ああだこうだ言わずに、淡々と粛々と、焼く、焼き続ける。グアテマラバランカスを今回も中煎りに。気温は24.8℃、弱めの強火で焼き始める。1ハゼは、7分30秒あたりから、9分15秒あたりまで。しっかり爆ぜている音。1ハゼ終わりから中火に落として焼く。2ハゼは、12分15秒あたりから始まり、13分20秒で焼き

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25.インドネシア スーパーマンデリン

25.インドネシア スーパーマンデリン

向こう岸では紫陽花が色鮮やかに咲き誇る。こちらの岸には黒一色の豆粒たちが転がっている。向こう岸に渡る術を持っていないから、豆を黒く焼くしかない。梅雨真っ只中、気温は26.8℃。マンデリンを中深煎りに、前回と火加減を変えて焼いてみる。弱めの強火で焼き始めたので、少し早めに1ハゼが起きる。6分あたりから10分あたりまで。籠った低い音とはっきりとした音が交互に鳴り響く。前回同様、チャフがあまり出ない。中

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24.グアテマラ バランカス

24.グアテマラ バランカス

想像する、想像通りにいく。想像する、想像とは違う。想像する、想像を超える。二度と同じ珈琲はつくれない。だから今日も焼く。グアテマラバランカスを中煎りに。全体的に小粒な印象の豆。気温、22.3℃。強めの中火で焼き始める。1ハゼは、6分30秒あたりから8分40秒まで、ひとつひとつはっきりとパチッと鳴る。1ハゼの終わりから中火に落として焼く。2ハゼは、13分50秒あたりからピチピチッと細かく鳴る。焼き止

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23.インドネシア スーパーマンデリン

23.インドネシア スーパーマンデリン

どんな世界にも正解はない。どんな世界で生きようとも自分で正解をつくる。どんな世界になっても自分で問いを出し正解を見出し答え合わせをする。今日の問題は、インドネシアスーパーマンデリン深煎り。正解への過程を考える。気温は、22.3℃。強めの中火で焼き始める。1ハゼは、8分10秒あたりから10分あたりまで。強い音の後に弱い音が鳴る。中火に火加減を落として、手網を振る。2ハゼは、16分40秒あたりから始ま

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22.コロンビア サンアウグスチン

22.コロンビア サンアウグスチン

暑い日も寒い日も、晴れた日も雨の日も、なんでもない日もなにかある日も、珈琲を焼き、珈琲を挽き、珈琲を淹れる。気温は19.1℃、中煎りを目標に、弱めの強火で焼き始める。1ハゼは、少し早めの6分50秒あたりから、10分あたりまで。少し火を落として、強めの中火で焼く。2ハゼは、11分40秒あたりから、中煎りの焼き止めは難しい。浅くもなく深くもなく、その真ん中。13分10秒で焼き止め。華やかさを持った香り

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21.ブラジル ラゴア ボイヤ

21.ブラジル ラゴア ボイヤ

昨日焼いた、今日も焼く、明日も焼くだろう、地球最後の日だとしても。やっぱり深煎りが好きだから、ブラジルを深く焼く。気温は19.1℃、焙煎日和。強めの中火で焼き始める。1ハゼは、9分40秒あたりから10分40秒あたりまで。ほんの数回爆ぜる音がしただけで終わった。中火に落としてみて焼き続ける。2ハゼは、14分40秒あたりから始まり、こちらはしっから爆ぜている様子。18分ちょうどで焼き止め。僅かに香るナ

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