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フェンシング日本代表はまだ切り札を持っている

今週末はフェンシングのアジア選手権でフルーレ男子団体戦の応援に。会場は千葉ポートアリーナと田町で開催された高円宮杯ほど立地が良くないにも関わらず、少なからず応援客が集まっている状態。(まだまだ入って欲しいけど。)

それもこれもフェンシング協会会長の太田雄貴さんの取り組みの効果があってこそ。当日はNHKサンデースポーツの特集も予定されていて、キャスターの畠山愛理さんも会場に!(そんな太田会長の取り組みや考えは下記記事参照)

試合の結果はというと、女子サーブルが銅メダル・男子フルーレが10年ぶりの金メダルという素晴らしい結果に!!特に男子フルーレは個人でも金メダルを取った敷根選手や気持ちを前面に出す松山選手の活躍などが際立っていて、準決勝・決勝と僅差での手に汗を握る展開で会場も大盛り上がり。

(準決勝で決勝進出を決めて絶叫する松山選手)

(優勝を決めて抱き合う松山・鈴村両選手、そこに駆けつける敷根・三宅両選手)

そんな試合後に太田会長とお話をしていると、実は日本代表は東京オリンピックに向けてまだ切っていない最強のカードがあるんだよ、と。

皆さんなんだと思いますか?

最強のカード、それは、会場の雰囲気を変えるだけの応援

今までファンが応援に来る、という一見スポーツだと当たり前のことが当たり前でなかったフェンシング。選手たちはただっ広い競技場や体育館の静けさの中で、自陣営からの激だけを頼りに戦ってくることが当たり前だった。だから一度流れを持っていかれるとそのままずるずると行くことが多かった。そしてたとえ日本開催の大会でもホームグラウンドアドバンテージなんてまったくなかった。

それが、太田会長の取り組みの成果もあって、少しずつだけれど応援に駆けつけるファンが増え、ポイントを取ると自分の名前のチャントが起きて、ここぞのときには会場が一体になって盛り上がる。小学生以下の小さいファンも多くて、試合後の触れ合いなんかを見ていると、選手の励みになっていることがわかる。だって、自分に憧れて背中を追いかけてくれる存在がいるって嬉しいにきまってる。

オリンピック出場をかけて繰り広げられる2019年の数ある世界大会の中、次に日本で開催されるのは恐らく年明け2020年の高円宮杯。オリンピックイヤーに入って、出場権争いも佳境を迎えているだろうである中、何がなんでも選手たちにはホームグラウンドアドバンテージを感じてもらって、そして、このファンたちの前でオリンピックでメダルを取るぞ!と思ってもらいたい。

相手選手から見たときに日本代表選手の後ろに何千、何万人のファンの姿が見える様になったとき、その最強の切り札が切られたときにオリンピックのメダルは見えてくる。


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