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【勝手に人生相談 No.277】アカデミックな学校に憧れ (千葉県・10代女性)

▼ご相談内容▼

高校2年の女子。

学校生活に対して感じるむなしさに悩んでいます。

現在通う学校にはアカデミックな美しさが足りないと感じます。

人の多い場所やうるさい場所を好まない性格で、静かで落ち着いた、教養主義の気風が漂う、いささか閉鎖的な空間に私の理想の学校があります。

ヘルマン・ヘッセの著作や萩尾望都さんの漫画に登場する、ドイツの中等教育機関ギムナジウムや日本の旧制高校などに憧れます。

しかし、当たり前ですが、私の印象はかなり美化されたもので、実際は私が通う学校とさほど変わらないだろうと思います。

ただ、私は毎日、学校で、「何か違う」と感じ、現実の醜さのようなものを覚えます。

理想と現実に折り合いをつけられず、空想にふける自分は社会に不適合ではと思います。

大学受験も控え、勉強に集中しなければいけない時期なのに少し情けなく感じます。バカらしい悩みですが、心の持ちようを教えてください。

千葉県・10代女性

▼やまのぼ回答▼ 

 理想を描き、それに憧れることは決して悪いことではありません。理想があるからこそ、それに向かって、向上心も湧き上がってくるのです。

 人間誰しも、現実に何かしらの不満があるものです。あなたも、気付いておられるように、理想と現実に折り合いをつけて、毎日を過ごしているのです。

 今のあなたは、目前に迫った大学受験からの逃避が、より理想を美化するのでしょう。

 夢見る夢子さんになってしまったあなたに、ご自身がお気づきなのですから、今こそ現実だけを直視する時期なのです。

 つまり、大学時受験に向けて、ただひたすらに勉学に励むことです。理想や夢は、けっして逃げてはいきません!

 未来はなくなってしまわないのです!なくなるのは、現在なのです!

 あなたが言うように、今の悩みはバカらしい悩みでもありません!し、社会に不適合でもありません、が、夢ばかり抱き、追う時期ではないことは、確かなことです。

 大学受験に合格した暁には、その理想に邁進しようではありませんか!

 

▼次回のご相談予告▼

次回の【勝手に人生相談 No.278】東京都・90代女性のご相談です。「90代 嫁と長年ギクシャク」を、予定しております。


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