【勝手に人生相談 No.274】問題解けないと泣く息子 (東京都・50代女性)
▼ご相談内容▼
▼やまのぼ回答▼
ご子息にお悩みのようですが、実は、むしろ逆に、ご両親の方に問題があるのだろうと思います。
もっと、正確に申し上げれば、ご両親とご子息の関係に問題があるのです。
可愛さのあまり、ご子息のご機嫌取りばかりで、ご子息をスポイルしてしまっているのです。要するに、甘やかしすぎたのでしょう。
ご子息こそ、悲しき被害者なのです。
幼い小学2年の頃から、身体に染み付いた、ご両親との愛情過多な人間関係から抜け出せていません。
泣いて見せることでしか、親子関係が構築できず、ご両親の愛情を確認できないのです。
あたふたとする、ご両親の横顔を覗き見て、愛されていることを確認しているのです。
この対策はひとつしかありません。
ご両親が、ご子息と距離を持ち、ご子息を一人の人間として、接してあげることです。かといって、急にはできない相談だと思います。
お互いに、時間をかけて努力する必要があります。
手始めは、ご子息に、なぜ泣くのか、お聞きになることです。大事なのはその正解を引き出すことより、本人が自己を客観視する機会を与えることなのです。
つまり、泣く具体的な理由がないのに、泣いている自分を見い出させることです。やがては、それが、形を変えた承認欲求であることを、学習することでしょう。
ご両親は、ご子息への愛情表現を、今一度、見直してみましょう。ただ、ご機嫌取りの甘やかしだけが、愛情ではありません。
ご子息を一人の人間として接することです。
▼次回のご相談予告▼
次回の【勝手に人生相談 No.275】埼玉県・50代女性のご相談です。「虐待忘れ会う元夫 苦しむ娘」を、予定しております。
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