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【勝手に人生相談 No.444】過去に何度も詐欺被害 ( 徳島県・70代女性)


▼ご相談内容▼

70代後半の主婦。過去に何度も詐欺被害に遭い、大金を失いました。

「今度は取り戻せるかも」と考え、ついうまい話に乗ってしまいます。未公開株、米国株、暗号資産などの取引話で、だまされてときはもうやらない、と思うのに、数年たつと当時の苦しみや悩みを忘れてしまうのです。

資金は約10年前に亡くなった夫の遺産で、息子が「僕はいらないからお母さんが持っているように」と言ってくれた大切なお金をほとんど取られました。

警察に届けましたが、詐欺グループは捕まっていません。

今は、「人の口車には乗らない」「安易に大金を振り込まない」と決意し、年金でつつましく暮らしていきたいと考えています。

息子は、私が今後、借金をしてでもうまい話に乗るのではと心配し、「ギャンブル依存症だから病院へいってほしい。行かなければ親子の縁を切る」と言います。病院に行った方がよいですか。

徳島県・70代女性

▼やまのぼ回答▼

 まさに、喉元過ぎれば熱さ忘れる状態ですね。

 逆に考えれば、いつまでも辛い思い出を背負って生きるより、忘れてしまえることで、前向きに生きることが出来るとも考えられますが。

 ご子息から、病院へ行かなければ、親子の縁を切るとまで言われている、あなたは、病院へ行くのかどうか迷われています。

 まさに、その悩みにこそ、一番の問題が潜んでいると思います。つまり、一番大切なことが何か?と言うことが分かっておられないのです。

 あなたには、アイデンティティがまるでないのです。あなたの生き方そのものに問題があるのです。

 おそらく、今のままの状態で、ご子息の言われるがままに、病院へ行かれても絶対に、ギャンブル依存症は治らないと思います。

 まず、取り組むべきことは、ご自分のアイデンティティの確立に努めることです。そうすれば、病院などに頼り必要はありません。

 つまり、アイデンティティとは、自分が自分であること、さらにはそうした自分が、他者や社会から認められているという感覚のこと。 日本語では「自我同一性」とか、「存在証明」とかいわれたりします。

 要するに、世間の流行りや、他人の言動に安々と同調しないことです。つまり、何ごとにも付和雷同しないことに努めることから始めてみることです。

 それには、愉しい趣味を見つけることもいいでしょうし、新しいお友達を作るのもいいかもしれません。今まで関わらなかった世界に、飛び込んでみるのも効果があると思います。

 

▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.445】福岡県・20代女性のご相談です。「好きなこと見つからない」を、予定しております。

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