見出し画像

ネットショップ、開業してからわかったこと

先日書いた、超かっこ悪い失敗談。

読んでくださった皆様、ありがとうございます。予想外に反響があり驚いてます。

今日はその続きで、開業してからわかったことのシェア。

オンラインショップオープンしてからわかったこと

①ネットショップ運営の半分は、ロジ仕事

ネットショップを始める前、私はこう思っていました。「ネットショップ運営は、お客さん対応が70%、発送業務が30%。

しかし、実際やってみると逆でした。「発送って、ただ箱や袋の中に商品を入れて送るだけでしょ?」と思っていませんか。

ところがどっこい。実際やってみると、多くの工程があり想像以上に時間を要する業務。だって、やってることは”ロジスティクス”の仕事。

アマゾン配送センターの縮小版が自分です。注文を確認し発送するまでこのような工程があります。

注文確認 →納品書印刷(うちはここ省略)→在庫からピッキング(注文商品を必要数量取り出す)→発送用資材へ入れる →同梱資料等あれば入れる(ソラシスは紙製のポイントカードがあるので、ポイント分チェック、一言添えるので+手書きする時間) →発送用伝票作成(運送業者のアプリやWEB上で)→伝票印刷 → 運送業者へ電話 → 集荷完了 →お客様へ発送完了メール送付(伝票番号をお客様へ連絡)

ざっとこんな感じです。

私は、お客様へ一言お手紙を添えたいので、1件につき15分、手紙が長いと20分かかります。10件だったら150-200分、20件あれば300-400分かかるわけです。だから、有り難く沢山オーダーをいただく際は、半日〜1日ひたすら発送していることもあるぐらい。

それぐらい、発送業務には想像以上に時間がかかります。だから一筆添えたりしないのであれば、個人的に単純な発送作業は外注した方がいい、と思っています。

私は現状、一筆添えたい派なので、発送用資材を最小限におさえた簡易包装にすることで、時間と手間の短縮、お客様側でのゴミ削減をしています。

でも、もっと情報発信やお客様とのコミュニケーションに時間を使えたらと思っているので、これは後々外注しようかなぁと思ってます。

②仕入れは少量から始めるべし

仕入れをしたことがない人にとって、「どれぐらい仕入れればいいか?」は課題だと思います。私も、正解はわかりません。

ただ、一つ言えることは「売れそうだ!」と思っても、仕入れは少量からやるべし。私は最初、ごく少量のサンプルから事業をスタートしました。各ドライフルーツ50kgずつぐらいから。

最初、一番よく売れて反響がよかったのは、ココナッツだったんです。その証拠に、ココナッツが最初に完売。だから、次回の仕入れ時はココナッツを少し多めにしたんです。しかし、そこから伸びなかったー。笑

そこからジワジワとマンゴーとパイナップル人気に火がつき、今では当店のTOP2フレーバーですが、一方でココナッツは在庫が残ってしまいそうで、価格見直しで値下げしています。

ココナッツ、パパイヤご希望の方がいましたら、こちらからお求めいただけると泣いて、泣いて、喜びます。(正直にいいます、助けてください。)

在庫コントロールはとても難しいですが、前職で発注コントロール部署にいたプロの先輩が言ってたことは「在庫は余るぐらいなら、売り切れた方がいい」ということでした。

特に、オープンしたては売れ行きが読めないので、少なめに少なめに見積もっておいた方がいいかもしれません。

③食品販売は保健所へ確認

私の事業は輸入販売なので、食品輸入時に「食品届」という書類を厚生省の食品管理課へ提出する必要があります。

それで終わればいいのですが、食品の場合、国内販売する際にも許可が必要な場合があります。輸入時の税関、食品届の厚生省と管轄が違うので、知らずに販売してしまう場合があるかと思います。

ソラシスのドライフルーツの場合は国内販売許可は不要だったのですが、その確認がとれたのは輸入手続きしてる最中だったので、もっと早くに確認しとけばよかったな、と反省してます。

ちなみに、口に入れるもの、肌につけるもの、つまり「食品」「化粧品」「医薬品」に該当するものは、お客様の健康に影響するのでルールが厳しいです。

以前、ガーナからシアバターを輸入しようとしましたが、肌に塗るものとして輸入する場合、「薬事法」といわれるルールで定められた基準が厳しすぎて、輸入を断念しました。(代行輸入業者もあるけど、高くて見送り)

食品の場合、輸入〜販売過程で「輸入時と形状、風味が変わる加工をする場合」は保健所で食品製造・販売許可をとらなければなりません。

例えば、ソラシスが輸入したドライフルーツにチョコレートをかけて「ドライフルーツのチョコレートがけ」に加工し販売する場合。これは、輸入したものと別物になってしまうので、チョコレートがけをする場所は、保健所の衛星基準を満たす場所で食品加工所の許可をとらないと、できません。輸入時、販売時に必要な許可等、もっと事前に把握しとけば、バタバタせずに済んだかな。

以上、ざっと3つ書いてみましたが、どなたかの参考になりましたでしょうか。いろいろ書きましたが、実際やってみないとわからなかったものばかり。

どんなに「ネットショップで儲かる方法」みたいな本を読み漁ったところで、実際やってみないことにはわかりません。

だから、私から言えることは「とにかく迷ってるなら小さく始めてみよう」ということ。生活が逼迫しない程度の予算で、ぜひ一歩を踏み出してみてください。^^


この記事が参加している募集

いただいたサポートは、私の地元(宮城県仙台市)の児童養護施設へ寄付させていただきます。