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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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2020年4月の記事一覧

個々のパフォーマンスが作り出す「〜のために」がブログという畑を耕すという事。

いろいろマネージメントしていると、大小問わず様々な解決事項がわきでてくる。 その都度、クリアの仕方を試行錯誤しゴール地点までの距離と時間を考える。 Aくんがパフォーマンス力を20、仕事スピードは50持っています。Bくんはパフォーマンス力を80持っていますが、仕事スピードは15です。期待値80のゴールまでの取り組みたい案件を任せる場合、どちらにお願いしようか迷う。 みたいな。 自分でやってしまえば取り掛かりもスムーズにある程度の効果、結果はある程度の期間はでる。だが、こ

びわコラム〜その5 忖度

わずか数時間だが少しは家業に対し、何かしらの手伝いになったのだろうか。 帰る時間になり自分が販売できたビワの数はどれほどだったのかをか頭の中で数えてみる。片手の指で数えることができるくらいだろうか。1パック700円だとして、ざっと2100円といったところか。売るということの難しさを金額に表して見てあらためて感じた。 当然、報酬なんて全く期待はしていなかったが、兄が今日のバイト代だと言い大玉のビワ12個入りを一箱くれた。確か一箱2800円のものである。素直に嬉しかった。単純

びわコラム〜その4 経験

数時間が経過し、ようやく空間に慣れ、声を出すことにも慣れ、一度やってみたかった揉み手をすることもできるようになってきた。 威勢良く 「いらっしゃいませ!」 なんていう落語に出てきそうなあきんどの様なイメージだ。あと必要なのは、いかに自分の営業でビワを売ることができるかだ。兄が接客しているお客様の方が購入につながっている。もちろん販売経験の差は歴然である。兄にあって自分にないものばかりだが、明確なそれが何なのかを考えた。 それは、実際にビワの栽培に携わっていない、収穫もして

びわコラム〜その3 忖度

 サロンでは当然ながら髪を切る、カラーをする、パーマをかけるという目的をもったお客様がくる。そしてデザインを提案し、店販を購入してもらう。試食販売ではビワを買おうと思っていない人の足をいかにとめ、ビワを手にしてもらいそして買ってもらうという、購入に至るまでいくつかのハードルがある。慣れた口調で声をかけ、試食をさせている兄を見ていると、サロンでデザインや店販を提案している事とやはり通づるものを感じた。  まずは興味を引くこと、そのためにファーストインプレッションである声かけが重

びわコラム〜その2 体験

 ビワはそんなに安いものではない。このコラムを読んでいる美容師の方も、みかんのように毎日何個も食べているという方はそんなにいないだろう。  「ビワ!?。そうだなー、むかし人んちの庭になっているビワを勝手にとって食べた事があるな。」  という方ももしかするといるかもしれない。軽い、窃盗罪である。高級スーパーやフルーツ店に行けば1個あたり五百円くらいするのではないだろうか。(アマゾン調べ) それくらい、世の中に流通しているビワの1個の値段は高い。一般消費者のビワに対する、高級感の

びわコラム〜その1 動機

 5月のゴールデンウィークが終ると、僕の故郷である長崎では、約2週間という短い間でのビワの収穫が始まる。兄は家業である農業を継ぎ、1年で最も忙しいこの2週間を親戚の手伝いもありながら、慌ただしくビワを全国に出荷している。最近はインターネットやSNSによる拡散効果もあり、兄が農業を継ぐ以前よりも多くの人に長崎のビワというものを知ってもらい、注文を受けていると聞いている。収穫したものが全国の家庭に届くという事は、美容師である自分が言うのもなんだが,生産者としては喜びの極みでもある

コラムをあげてみる

 Googleでコラムとはなんぞやと調べてみる。 コラム column 新聞・雑誌などで、線で囲んだ、ちょっとした記事。囲み欄。  中学生のころに国語の先生に新聞のコラム欄を毎日読む事で国語力が上がると、言われ毎日読んでいた気がする。天声人語というコラムだったかな。  でも確かな事は,その時の自分の国語力はたいした物では無かった事は事実だ。おそらく、読んだだけになっていたのだろうか、その文章から何もつかみ取る事ができていなかったと思う。いわゆる、「読解力」が欠乏し

[連載物] ダブルピン〜その5

 電車は渋谷駅につき、その女性は電車を降りるためにスマホをポケットにいれ態勢を整えた。  電車のドアは開き、自分とは逆の方の階段へと歩いていった。駅から職場に行く途中、やや肩を落とし考えた。美容師として、いや人として教えてあげられなかったことがどうだったのだろうか。そこまで深く考える必要はないと思う方もいるだろう。そうだ、大した事ではない、それによって誰かの大変な事故につながるわけでも無いのだから気にすることはない、そう自分に言い聞かせた。  何に負けたわけでもない、何か