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『とある劇場博物館』と「館長の書斎」について

場所を問わず突然現れるローマ風建築の巨大な劇場博物館。いざ入ってみると思っていたよりも殺風景な館内。作品数も少なく、到底博物館としてやっていけないように思われるが、なぜか館長は余裕な様子。それもそのはず。“ここ”はただの劇場博物館ではないのだから。

『とある劇場博物館』紹介文

『とある劇場博物館』

 どこにあるかわからないため“とある”と濁されているが、王立と噂されている。立派な外観とは裏腹に、まだまだ作品数が足りていないため館長をはじめ、時計屋や“迷い人”たちと協力しながら蒐集している。
 と、表向きは作品管理等を担っている館長だが、実際は物語の中に入ったり、物語から出てきて迷い込んだ登場人物たちを案内している。

 改めまして『とある劇場博物館』とは、前述の設定をもとにした前島紳士の作品集(シェアード・ワールドが可能となる集合地点)のことを指します。そのため作品ごとには別々で接点がなくても、番外編として劇場博物館内ではやりとりができる、という感じです。

 制作経緯としましては「今まで制作した作品をただ並べるだけでは勿体無い。作品として楽しめるような『作品集』を作ってみたい」、「MCUや魔法ワールドといった映画好きならではのポートフォリオ(仮)を作ってみたい」というのがきっかけです。また「似たようなキャラをどうしても作ってしまうため、その書き分けをできるようになりたい」という思いもあります。
 キャラ同士がわちゃわちゃする物語が好きなので、今後も様々な展開をしていきたいと考えております。


登場人物

・館長
 とある劇場博物館の館長。黒髪と、左目が黒色なのに対し右目が灰色(色が薄い)なのが特徴。表向きは作品管理や整理などを行っているが、実際は案内人として物語の中にいる登場人物たちが迷わないよう誘っている。誰に対しても敬語で丁寧に接するが、時計屋とは古い知り合いということもあり容赦ない一面を見せることもある。趣味は館長専用の書斎にいる“絵”と会話をすること。
(※ サムネイル左側の黒髪の人物です。)

・時計屋
 ロマンスグレーの髪を持つ老紳士。館長の古い知り合いだが、いいように使われることも多いため館長のことは苦手に思っている。一見紳士的な素振りを見せるがプライドが高く、誰にも縛られない自由奔放な性格をしている。姿を見せないのにも関わらず現状を把握している瞬間があったり、登場人物たちを惑わすほどの頭脳を持っていたりと、その正体や目的は謎に包まれている。
(※ サムネイル右側の白髪の人物です。)

・棺桶技師
 物語を荒らした“何か”の後始末をしている。黒髪で深海色の目をしている(館長と見た目は似ているが、棺桶技師の方が快活な雰囲気がある)。初対面でも分け隔てなく接し、困っている人を放っておけないリーダー気質。館長に命と同じくらい大切なゴーグルを預けており(契約の証しのようなもの)、仕事がある時はそれを受け取ってから行う。仕事がない時は、時代や国問わず世界中を旅している。


内容(一部抜粋)

 来年(2025年)中に本として形にする予定ですので、まだ本編がない状態ではありますが、なんとなく話の雰囲気がわかりそうな画像を添付させていただきます。(初期段階の設定で書いた内容もございますため、若干現在の設定とは異なる場合がございます。)

台詞集
時計屋の心情(140字小説)
棺桶技師の心情(140字小説)


書籍

 現在準備中ですが、題名は『とある劇場博物館の備忘録 Archives of A Certain Theatre  Museum Ⅰ -馬鹿騒ぎの桜宴へ、未来永劫の便りを。-』に決定いたしました。
 その他、ページ数やサイズ等に関しましては随時、決まり次第更新していきます。

(※ 現時点での表紙デザインとなっております。)


「館長の書斎」

「年代問わずの青春物語が綴られた本たち。映画好きの作者が書いた、ちょっとした現代の魔法をご覧あれ。」

 展示即売会にて前島紳士が出店しているサークルの名前ですが、こちらの『とある劇場博物館』からとっています。設定としては、館長の書斎から集めた本を出店している、簡単に言うと“出張版”的なイメージです。古本屋さんやごく稀に美術館等で、本を売り出しに露店やフリーマーケットをしている感じです。


出店情報

 過去や最新の出店情報など詳しくは、noteの【profile】記事、もしくはinstagram【@maejimashinshi】をご参照ください。


書籍情報

『Tailor × Teller』

旧表紙(designed by 前島紳士)
新表紙(designed by 前島紳士)

魔法使いになれなかった仕立て屋“ジェームズ”と、世界一の大悪党として名を馳せる老紳士“ファントム”が手を組んで(渋々)“マスターピース(至高の芸術品)”を探すファンタジー小説です。

「仕事なら口約束ではなく、ちゃんと形に残せ」
「君は私のために勝負服を作りたまえ。そして私は、復讐を終えた暁に、この身を、君に! 捧げてあげよう!」

『Tailor × Teller -revised edition-』紹介文


『Contrail』

旧表紙(designed by 前島紳士)
新表紙(designed by 前島紳士)

歴代の脚本(2022年10月分まで)に登場した人物たちが、空港に関係する人々を通して、脚本の“その後”を描いた短編集です。

①経由便
空港のコンビニでバイトをする学生、久保が【充電器を命懸け(比喩)で探す学生たち】、【大阪のお笑い劇場帰りの学生たち】、【迷子の先生を探す学生たち】、【将来の夢を少しずつ叶えた先生】を通して自分の好きに誇りを持つ話です。

②エプロン
空港のカフェで働く学生、凪が【北海道を舞台にした小説を書いて有名になった作家】や【とある学生の殻を破る手伝いをした有名ラジオパーソナリティとマネージャー】を通して、日常の良さを噛み締める物語です。

③平行滑走路
CAとして仕事をする百瀬が、【最後の浮世絵師として名を馳せる三人の画家】が好きな【絵に関係する仕事をするか迷う大学院生たち】と【学芸員として活躍する女性とその友人】と巡り合い、自分の夢の煌めきをもう一度思い出す話です。

④乱気流
荷物検査の係員として働く福元が、【亡くなった方専門の調香師】、【死者の言葉を聞いて代わりに自伝を書く作家】、【作品に魂を宿せる少女とともに美術作品を調べている学者】といった変人ながらにも“すてきな三人組”と出会う物語です。

⑤滑走路灯
フリーのカメラマンとして活躍する橘架が【直属の上司のおかげで自分の気持ちに素直になることができた友人】や【服作りに芸術性を見出しているおかしな仕立て屋】を通して、自分の仕事で大切にしていたことを思い出す話です。

『Contrail -revised edtion-』紹介文


『ワイバーンの恩寵 -魔法動物学教授の日常-』

designed by 前島紳士

とある秘密を抱えた魔法学校に通う学生グレースが、見た目だけはいいものの(イケおじとして生徒に限らず先生にも人気)、自分の興味のあることに全力投球しすぎる西洋魔法動物学教授のユーステスと、着物を着こなし厳しそうな雰囲気を醸し出すものの、誰よりも生徒想いな東洋魔法動物学教授のヨスガたちとともに、自身の“あり方”について日常を通して見つけていく短編風小説です。

『ワイバーンの恩寵 -魔法動物学教授の日常-』紹介文


『機械技師マザーグースの診療録』

designed by 前島紳士

ある一件から絶望し、機械と友人以外何も信じられない機械技師マザーグースと、誠実で困った人を放ってはおけない精神科医レスターが、機械の姉を救うためアメリア、エブリン姉妹とともに冒険に出る物語です。

「俺は機械の全てを愛そう! そして助けてみせる。君の未来を簡単に背負えるような素晴らしい人間ではない。だが! 少しでも人生を謳歌してほしいと思う俺の我儘を許してくれ」
「いつの時代も完璧な人間なんていない! それを求める前に人間は壊れてしまうからね!」

『機械技師マザーグースの診療録』紹介文


『海と、星と、命と、時と、』

designed by 前島紳士

「海」「星」「命」「時」をテーマに書いた短編集です。

『海、』
お喋り好きなおじさんと小説家になりたいおじさんが、各々の思いを気に入らない相手に、思いがけず吐露する話です。
「俺は“天才”が嫌いだ」
「羨ましいとはちょっと違うかもしれねえが、俺はお前がつまらねえ人生歩んでたようには見えないけどな」

『星と、』
銀河鉄道に乗車してしまった少女が、偏屈紳士(車掌)に導かれながら、やんちゃな双子、動物の頭をしている人外たちなどと関わりながら、帰り道を探す物語です。
「答えを知りたきゃ、自分で見つけてみろ。それが一番早い。どうせ僕が『あれはこうで、これはあれだ』と言ったところで、君は『はい、そうですか』と納得するのか? もしそうなら僕の見込み違いだったようだが、そうじゃない。僕の目は常に正しい」

『命と、』
ゾンビが人間に見える青年が、我儘ながらにも戦闘能力が高い少女と協力して、ゾンビと戦いながら“救う”研究を手伝う話です。
「お前がどんだけ好きに生きようと俺は構わねえ。だが“人間”なら“他人”がいることを忘れて生きてんじゃねえよ」
「人間かゾンビの区別もつかない奴を野放しにして死体回収する身にもなってほしいんだけど」

『時と、』
未来にタイムスリップしてしまった少年が、明るく振る舞うギャルっぽいお姉さんと出会い、そんなお姉さんの推しである人気エンターテイナーとともに“現在”に帰ろうと奮闘する物語です。
「余計なお世話かもしれませんけど、子どもたちと会ってあげてください。僕は貴方のめちゃくちゃだけど……元気な姿に助けられていました。子供達もきっと嬉しいと思います。とにかく、ありがとうございました」
「君面白いねー! いいよ、信じる! 二千二十五年からようこそ二千五十三年の世界へ!」

『海と、星と、命と、時と、』紹介文



 最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。きっかけにて述べさせていただいた通りなのですが、加えて絵師様の画集(漫画っぽいストーリーがある作品)に憧れ、文字書き版もあればいいな、という考えもありました。まだまだ構築段階ですが、なんとなく「こういう世界観もあるんだなあ」と思っていただけましたら幸いです。
 今後も館長たち、前島紳士作品を何卒よろしくお願いいたします🎩✨


(※ 記事サムネイルイラスト:梅之シイ様)
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