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クリマイ特集 ep002

クリミナルマインド特集ep002は、シーズン1第2話 。

シーズン1第2話は、連続放火事件。
放火犯による犯行がエスカレートし、BAUに依頼される。
従来の連続放火とは違うことに気づくが…。

2話目にして、常人ではない人が犯人でした。
どんな疾患を持っていたのか…。



あらすじ

アリゾナ州テンピ、ブラッドショー大学で、7ヶ月に6件の火災が発生。
連続放火事件として捜査しますが、犯行の間隔が狭まります。

犯行の加速により、BAUがプロファイリングを依頼されます。

統計データから考えられる“連続放火犯の犯人像”をあてはめようとしますが、
何故か矛盾する点があり、なかなかプロファイルがかたまりません。

連続放火が目的ではないのか?
犯人の目的とは…?


サイコパスに常識は通用しない?

連続放火による犯行。
通常ならば当てはまるものが、当てはまらずBAUは混乱します。

放火となると、焼殺。
しかし、実際の事件では、焼殺以外にも、
殺人の隠蔽として放火をするケースもあります。

実際のプロファイリングによると、犯行行動は4つに分類され、

「表出・物型」に属する犯人;
放火が犯人の感情表現の手段となり、公共建造物などを対象とし、過去に放火やイタズラによる火災報知器の吹鳴などの経歴がある。

「表出・人型」に属する犯人;
強い感情表出によって自宅などに放火する。家族や上司らの気を引くことが重要で、精神疾患などの特徴を有する。

「道具・物型」に属する犯人;
放火対象が物であり、証拠隠蔽などの目的により手段として放火を行う。

「道具・人型」に属する犯人;
犯人と被害者との対人関係に問題があり、復讐などの目的が存在する。

https://j-aap.jp/JJAP/JJAP_422_121-129.pdf

今回の話もこのうちのどれかに当てはまるのだろうと思われます。


サイコパス溢れる動悸…

終盤まで犯人が分からないこの話は伏線もあり、楽しめました。

放火の原因は、“強迫性障害”。
16歳に火災に遭い生き延びた女性は、トラウマとは考えず、
これを神の試練だと錯覚します。

強迫性障害

⚫︎不潔恐怖と洗浄
汚れや細菌汚染の恐怖から過剰な手洗い、入浴、洗濯を繰り返す、ドアノブや手すりなどが不潔だと感じて触れないなど

⚫︎加害恐怖
実際にそうではないと分かっているのに誰かに危害を加えたかもしれないという考えにとらわれて、新聞やテレビに事件・事故(ひき逃げなど)として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に直接確認したりするなど

⚫︎確認行為
戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手で触って確認するなど)

⚫︎儀式行為
自分の決めた手順で物事を行なわないと恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をする

⚫︎数字へのこだわり
不吉な数字・幸運な数字に縁起を担ぐというレベルを超えてこだわる

⚫︎物の配置、対称性などへのこだわり
物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる

この女性は「3」という数字に強いこだわりがあり、
同じ言葉を3回話したり、ドアのぶを3回回したり…。

人を殺す、という意思ではなく、
神の試練に耐えられるか、という視点で犯行に及んでいた彼女は、
まさしく精神疾患が影響で犯行に及んでいたのでしょう。

実際のプロファイリングと合わせると、
「表出・人型」に属する犯人、なのでしょうか。


捕まるのは時間の問題

突発的な犯行は捜査が進むにつれ捕まる確率は高くなります。
今回も同じく、BAUは彼女の意図を読み解き、
彼女の心を把握し、説得しました。

通常の犯人とは違い、精神を侵され犯行に及ぶことは仕方なくあるのでしょう。
そうゆう場合は普通の思考では辿り付かず、
少し変わった視点での見方も必要になってくるようです。

今回の格言

想像力は、知識よりも重要だ。知識には限界があるが、想像力は世界さえ包み込む。
- アルバート・アインシュタイン (「相対性理論」で知られるドイツの物理学者)

同世代や過去の人間に勝ろうとするのは無駄なこと。今の己に勝れ。
- ウィリアム・フォークナー (アメリカ南部のノーベル文学賞作家・詩人)

犯罪の現場には採取や検査の不可能な手がかりが存在する。愛を採取できるか?怒り、悲しみ、恐怖。それを見つけるのが我々だ。
- ジェームズ・リース (FBIプロファイラーの経験を持つ権威)

https://www.superdramatv.com/line/criminalmind/episode/detail1-2.html

“想像力は、知識よりも重要だ。知識には限界があるが、想像力は世界さえ包み込む。”
アインシュタインの名言。
知識は限界でも、想像力は無限。
固定観念で動いた結果、プロファイルを間違ってしまったBAU。
しかし、視点を変えたとき、答えはすぐ近くにありました。

“犯罪の現場には採取や検査の不可能な手がかりが存在する。愛を採取できるか?怒り、悲しみ、恐怖。それを見つけるのが我々だ。”
かっこいいですね。
さすがプロファイラーの名言。
相手の心理を読んで、その行動を分析する。
さすがとしか言いようがありません。
ましてや、相手が精神を患っていたら、相手の想像することも無限なら、
こちらはさらに上をいく想像力が必要なのかも。


あとがき

2話にして、強迫性障害を患う犯人が出ましたね。
違う視点で見ることも大事なんだと気付かされます。

サイコパスの心理、放火犯の心理、
相手の心は見えませんが、想像し、読むことは可能。
次も楽しみですね。




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