幻想の中の現実
薄れゆく記憶の中に彼女はいた。
モヤのかかる記憶の中で、彼女は笑っている。
笑い顔も、見つめてくる顔も、ぼんやりとしているがこれは幻想なのか。
話した内容が曖昧でまるで夢の中のようだ。
そこにいるはずの君はなんて美しいんだろう。
記憶の中で彼女は何度も整形を繰り返す。
僕の前には誰がいたんだ。
柔らかな雰囲気の中にわずかな居心地の良さが僕の心を幸せにする。
あなたにもう一度会いたい。
会ったという現実は証拠として残っている。
幻想ではなかった。
記憶の中を彷徨うほどに見失う。
あなたのことをもう一度思い出したい。
僕はあなたに恋してる。
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