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おだやか【詩】寄り添ったり、落ち着かせたりする詩

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言葉にするって野暮だなと思ったときは詩をかきます。詩の説明も書いていきたいです。
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記事一覧

【詩】カンペキ作り #16

【詩】カンペキ作り #16

分厚い雲が

空を覆う

私は上手くできるだろうか。

いつも微笑んでいるあのひとが
お花に水やりをするみたいに。

小さな老舗のうなぎ屋の ハチマキをつけたあのひとが
タレを継ぎ足すように。

私の過去に今と未来を注いで

私が私を作っていく

カンペキはきっと毎日つくるものじゃない

毎日、ちょっとずつ。

やりたいこと

やらなきゃいけないことをこなして、

ときには、やるべきことを先延ばし

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【詩】春一番を待っている    #14

【詩】春一番を待っている #14

時々ふたり

わたしとあなた

いつもとちがう

前とはちがう

わたしとあなた

わたしもあなたも

ひとりがこわい

おびえてないで

こわがらないで

あなたにわたしはいうけれど

あなたを通してわたしはわたしに言っている

ずっと春が来ないから

【詩】大海原へ旅に出よう #12

【詩】大海原へ旅に出よう #12

ボートを漕いで、海へ出よう

水面がわいわい、楽しそう。

暗くなったら洞窟見つけて、

小さい穴ぼこで本を読もう。

ああ、ランプを忘れたな

こんなに朝日が近くにあるのに、ランプなんていらないか

遠くへ行こう

とおくへ、とおく。

知らない土地に会いに行こう