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分からないことの対処法


本記事について

勉強をしていると沢山の分からないことにぶち当たります。そうすると必然的に分からないことの対処法が気になってくると思います。そこで今回は頑張っている人ほど持ちがちな分からないことについての対処法について説明していきます。

大前提

*すぐに質問しにいかない
→これは本当に大事で色々な理由があります。長くなりますが必ず読んでください。大学受験は高校受験と違い範囲が膨大です。高校受験では分からないものに出会うたびに質問するスタイルで上手くいったかもしれませんが、大学受験で分からない物に出会うたびに質問していては、進度が遅くなりすぎてあらゆる面で上手くいきません。単語帳でイメージしてもらうとわかりやすいかもしれませんが、一ヶ月集中したら覚えられたものも、一年もかけて覚えてしまうと進度が遅すぎて、結局最初の単語はまともに覚えていません。進度が遅いと同じような事態が発生してしまいます。質問をするのは、1人でできることを全てしてからです。調べれば解決することも多いです。1人で解決手段がないからこそ2人でする、つまり人に質問するという選択肢が出てきます。
※並ぶ時間も考えれば途方な時間がすぎてしまいます。
しかも、すぐに質問したものというのは、苦労した経験がないのですぐに忘れます。苦労した経験があるからこそ次も同じような経験をしないために、覚えておこうとなるのです。
思考力が鍛えられないという面もあります。昨今思考力思考力と声高に述べられています。その思考力とは考えることでしか身につきません。筋肉をつけたい、必要だ!でも筋トレはしないと言っていたらなんだコイツって思いますよね。冷静に考えてみれば当たり前です。しかし、勉強だとこの点がおろそかになりがちです。思考力をつけるためには、頭に負荷をかけて思考することが不可欠です。
※試行、思考、志向することが大切です。

*分からない所は印をつけ、メモる
勉強というのは弱点発見修正補強ゲームです。いかに弱点を見つけ潰していくかが大事になってきます。わからなかったものというのは、数日後や数週間後にも分からなくなっている可能性が高いです。印をつけておけば効果的に弱点を補強できます。一周目の時は二周目も視野に入れて学習していくことが大切です。
そして調べた内容質問した内容をテキストノート参考書に必ずメモしておいてください。メモをしておかないとまだ同じような場所で同じようにつまってしまい二度手間になってしまいます。テキストやノート、参考書はメモを加えて自分に最適化していく意識を持ってください。新品のままにしていては道具が手に馴染んでいないのですから、スポーツでいと他人の道具をはじめて試合で使っているのと変わりません。そんな状態では勝てるものも勝てなくなってしまいます。

*最初から完璧に理解しようとしない
→これは本当は言う人によって言い方を変える部分なのですが、ここでまとめてこのようにいっておきます。特に初見の内容ほど意識しておきたいです。そもそも完璧な理解というのが現実的にはほぼ不可能です。できる人ほどこれが分かっているので完璧!完璧と言わないと思います。したがってよく学習者レベルでの理解、指導者レベルでの理解という言い回しが使われています。自分の今の学力に応じて見える領域の広さは異なり限界があるので、その時は完璧であったと思っていたことでも、後々戻ってくると完璧ではなかったという事態はよく起こります。だからこそ最初から完璧を目指さず基礎と応用を反復しながら少しずつ理解を深めてことが大切になります。こういったことから完璧してから前に進めていくという方法は、一見よく見えて悪手なのです。
※最初に書いたことの補足をしておくと基準が低い自覚がある人はむしろ完璧主義を目指したほうがいいです。大抵の場合それでやっと合格ラインということが多いです。

*知識が多いほど、思考力が高いほど対処がしやすくなる
→何を当たり前のことをいっているだと思わられるかもしれませんが、軽く説明させてください。大人になってから、勉強がすすんでから戻ってみると理解できなかったことが理解できるようになっているということがよくあると思います。それは知識や思考が磨かれてるからです。知識が多ければそれだけ知らない内容に出会った時の帰着先が増えるので、早く習得できるようになりますし、思考力が高ければ、一つのものを見ても他の人に比べ読み取れる情報量や他の知識との関連が見えやすくなる分理解がしやすくなりまふ。こういったことから、勉強できるやつはもっとできるという好循環が生まれやすくなっています。いい例が河野さんでしょう。

*理解しようとしがみつく
→人間気持ちの生き物です。問題を解いている時、ももうわからん!となってから分かる状況になるケースは少ないと思います。わからないと思ったら、分かる可能性がそこでなくなってしまいます。自分が理解できるのは当然、必然、何が何でも理解してやるという構えていることがわからないことの対処では地味に大切になってきます。

一口に分からないことの対処の仕方といっても
①理解力を上げて解決する方向
②直接解決する方向
の2つがあるので分けて書いていきます。

対処法① 理解力を上げる

*繰り返し読む
→芸が無さすぎますが、読み方が甘くて理解できていないケースが多いです。参考書を読み返した時にこんないいこと書いてあったけ?となるのはこれが理由です。あまりに捻りがないですが、これを防ぐために繰り返し読むというのがとても有効です。2回、3回ぐらい読むの普通です。読み飛ばしが原因でつまっていることは多々あります。
これをする時シャーペンで丁寧になぞりながら精読するのが有効です。習字みたいに本当に字をなぞるわけではないです。勉強を慣れない内この方法に助けられる人も多いと思います。自分が重要そうな所に印や線を引いていくのも有効です。シャーペンなので後から消せるので感覚でいいです。

*手を動かす
→式変形を追ったり、図を書いたりして頭を働かせて流れを丁寧に追います。これだけで解決することも多いです。書くことは考える事と同義です。書かなければ頭は働きません。にらめっこしていても解決することはないです。手を動かさないで数学の問題を解くのは、動かす時に比べかなり難易度が上がってしまいます。めんどくさがって手を動かさないという状態は自分で内容の難易度を上げてしまっているのです。

*どこまでわかっていて、どこから分かっていないのか、どこでつまっているのかを明確にする
→漠然とただわからないという状態だと対処しようがないので、対象を絞り、原因を特定しやすくして対処しやすくします。分からない場所が明確にわかれば解決策がでやすくなります。これは後々に話す質問力にも繋がってきます。数学で分からない時、つまった時に、厄介な場面の時に、何が原因でその状態になってしまったのか考え対処するのと同じです。
※これは分からない所を特定するためにやっているのですが、わかる所を特定するためも含んでいます。分かる所から再度読み直して深掘りしてみると案外すんなりと理解できることも多いからです。

*分からない解説にツッコミをいれる
→どういうこと?なぜ?とツッコミを入れていき、関連事項の理解モレがないかチェックし、あれば補強します。このツッコミをすることで理解の甘い所を効果的に炙り出すことができます。現代文の内容説明と理由説明と同じです。
※ツッコミをして自分の言葉で説明出来ない所は理解が甘い所です。どこかで聞きかじった言葉でしか説明できないような状態は理解したとは言いません。具体例でしか説明できないのもわかっていないこととの典型例です。

*内容が属しているテーマは何か、タイプは何か考える
→自分の持っている知識と関連付けをしやすくなり対処がしやすくなりますし、勝手な思い込みや思い違いを未然に防ぐ効果もあります。

*簡単なもの、慣れ親しんだものに言い換えられないか考える
→問題や内容の構造に注目し、実質的に同じことをしていることに置き換え、その同構造のものを利用し解決していきます。直接がだめなら間接で、困難は分割せよ解消せよです。自分が慣れているものに帰着できれば、そこで使える知識や理解が元の状態に転用できます。

*複数の条件や複数の段階は分割して一つずつ考える
→ぱっと見強く見えても一個一個分解して一つ一つ対処していけば、大したことないことは多いです。困難は分割せよ解消せよです。できないなと思ったら、そこから何かできることはないかなと考える意識が大切です。

*一旦理解できる範囲のシンプルな状況を考えて、そこから類似点相違点を意識して元の問題にもどしていく
→シンプルな状況で一旦理解できれば、類似点相違点を元に解決の糸口が掴め目の問題の状況を理解できることも多いです。複雑な設定を理解できない時は自分で簡略化して一つずつ理解しておく必要があります。あることが分かるとそこから芋蔓式に分かっていくことも多いです。
※この考え方は未知の問題を既知の問題へと帰着させることそのものですので、問題を解く時も大切です。

*定義に戻る
→言葉の意味定義にに思わぬ解決の手がかりが含まれていることが多いですし、分からなくなっている原因がよく分からず言葉を使っていることのことと多々あります。定義を明確にすることで直接の解決に繋がらなくても、単純に問題の理解が深まるという面もあります

*レベルがあっているか確認する
→問題が解けない分からないはいいですが、解説を読んで理解できないものばかりの時は、そもそもレベルがあっていません。レベルを下げてください。知識と知的腕力を鍛えて、後から再挑戦しましょう。戻る事は恥ずかしいことではないです。中身の無いプライドばかりのハリボテの方がよっぽど恥ずかしいです。戻る事が恥ずかしいと思ってるうちは、勉強が上達することはないです。できる人たちは当たり前のようにしています。

*例、問題を沢山見る
→内容が抽象的だから分からないという事態が発生することも多いです。そこで具体に落とし込む要するに、現物実物をみる、応用されているものを見る、実際に使ってみる、使われている問題を解いてみるなどをして、具体に落とし込み直感が効きやすい状態、知覚しやすい状態にすることが大切です。抽象は具体へ落とし込めです。文字だけでは解決しなかったことでも、画像や動画をみる、問題を解くなどで理解が深まることはよくあります。
※実質してることは調べるなので後の調べるの項目にいれるか迷いました。

*自分なりに意味付け理屈付けをする
→解説に仮に書いていなかったとしても、自分なり意味理屈を考えることで理解が進むシーンは多いです。本当に分からない時や特に意味がそもそもない時でも、こじつけでもいいので理屈を一旦つけてしまえばとてもわかりやすくなります。

*解く手順を一旦丸暗記する
→一旦丸暗記してしまうのも有効です。時間をおいた後、他の単元内容を学習をした後、あれってこういことじゃね?と理解が深まるシーンが多々あります。ただこの方法はわからない問題が少ないほど有効な手段なので、使う優先順位は下げてください。
※ここは丸暗記の意味で使っています

*一旦飛ばして先に進める
→一通り学習がすんだ後、他の単元を学んだ後見返すと案外すんなり理解できることがよくあります。どうしても分からない所は一旦飛ばして先にすすめるのも手です。
※よくこのことをかっこで閉じると言われます。

*それでも理解できないものはできるだけ複数仮説を立ててさらに放置する
→分からないことに対して多分こういうことじゃないかな?とできるだけ複数仮説を立てて一旦放置します。放置して時間が立つと、知識が固まりふとした瞬間に理解できたりします。放置している時に他の場面で出会い知識の叩き方を変えられることで、理解できることもあります。
※理解できたら忘れないうちにそれをすかさずメモります。

対処法② 直接解決する

*調べる
→直接調べたい内容がでてくればベストですが、関連事項を調べて、それを理解することにより調べたいことが理解できるシーンもあります。例えばよくわからない整数問題があり、その問題自体は調べても出てこない、もしくは調べても解決しないとします。その時どうやらその問題の背景には完全数というものがあるらしいとわかり、完全数について調べその問題を解決するという具合です。
最初は自分が普段使っているもので調べてください。それでダメなら他の媒体に当たっていきます。普段使っている道具を馴染ませる意味合いもありますし、どうインプットしておくべきか明確にする意味合いもあります。問われ方がわかればそれを前提にインプットし出すので、インプットの質が上がっていきます。調べる時は動画→文章系の順にすると上手くいきますいです。同じことの説明でも表現の仕方が異なり、理解できたりできなかったりするので色んな説明を読むことが大切です。
※ここでも人に質問する時に大事な質問力を鍛えてほしいです。質問の仕方、調べ方によって欲しい情報が出たりでなかったりします。
※英語ができる人は英語での説明も読んでみるといいです。色んな発見が得られます。

*人に質問する
→これが多くの場合王道手段ですが、本来はその他が王道で、この人に聞くというのはどうしても解決できない時の最終手段になります。そもそも質問というのはかなり高度な技術になります。その証拠に質問しても、解決にしなかった、欲しい答えをもらえなかった、ズレた回答をされたなどの経験をしたことが誰しもあるのではないでしょうか。これらが質問が上手くできていない状態の典型例です。もちろん相手がみえやプライドのせいで、はぐらかしている場合もあるのですが、多くの場合質問する側の質問力が原因になっていることが多いです。この質問力というのが問われるので質問するというは極めて難しいのです。だからこそ最終手段となります。ではその質問力はどうつけるのかという話になりますが、それが今まで書いてきたことです。いままで書いてきたことをした上で質問にいくことで、正しく質問でき欲しい回答をもらいやすくなります。振り返りもかねて軽く触れておくと、わからない部分を特定して、ピンポイント質問する、下調べをして知識を高めておくことです。自分で事前にするべきことをせず質問してしまうと、その解説を聞いてる時に一緒に考えていて解説に集中しきれていなく理解できないという場合や、知識不足で理解できないという場合、まともに調べずに質問して自分の持っている参考書やテキストに書かれているのに聞いたりして無駄な時間を過ごしてしまうという場合などが起きてしまいます。質問は高度な技術だと理解し下準備をした上で質問し、自分とって実りのある質問をできるようにしてください。
※質問できる人がいないという方はアプリやXに頼るのも仕方がないでしょう。

与太話

本当ににっちもさっちもいかくなくなったら、正誤表が出てないか調べてみてください。特に新しい本、個人が使っている本、大学生以上で使う本などです。歴史がある大学受験の本であればほぼありません(この前あった東進本はかなり例外です)が、上に挙げたものはそもそも間違っているケースが多々あります。

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