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2023年6月の記事一覧

【詞】亞 (仮)

【詞】亞 (仮)

こどもの頃と、時が経った僕との間に
引いた黒い黒いボーダーライン

それは太くなって、壁になって、
ふいにノックしても何も言わなくなって、

主軸のない言葉を散らして、狭い夏が来る
浪漫の青い海にも引いたボーダーライン

それは影になって、頼りも掴めずに、
重くのしかかって、のしかかって、

どうしよう、いつでも傍にあるくらいの距離感が
何よりだったのに、気付けないでいた

(たいでいなけ付気、に

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【詞】"夏の思い出"がテーマ

夏でもないのに、
夏のことを言いたくなるのは、
何もかもが心地いいからなのだろう

話しはせずとも
隣にいるのが分かるくらいの距離感が
心地いいからなのだろう

それが日々のすべてだったのだろう。

過ぎた季節は、いつしかまた近付いてくる。
その頃には今よりもっと
フリでもいいから大人になってたいな

ぬかるみそうな程に聞こえていた
蝉の声を再び聞き返して、
こどもの侭でもいいから同じ季節に佇んで

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【詞】最終地点(仮)

【詞】最終地点(仮)

最終地点で汚れた靴を洗おう
最終地点で疲れた髪を拭おう

僕らそれが運命だったか
そうじゃないのか分からないけど
星の道を旅していた

固まるだけ固まった未来
青いだけ青かった世界

それが運命だったか
そうじゃないのか分からないけど
そこに居たんだ

窓から光は俊 敏 に  な  っ  て  く
僕は、信じることからはじめなきゃ
君のこと、全てのことに
殻のなか、留まってばかりだったんだね

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【詞】"月"などがテーマ

【詞】"月"などがテーマ

暗いです。

ひと月は穏やかに始まったかと思えば
後から激流に化けて、思わず岩を掴むんだ

クラゲの様に泳いでいるのは、
ひたすら憂、憂、憂と哀しみです。
海のほとり、溜め息をついた

月の肌が渇いて見えてくるよ
夜は哀と楽が紙一重
どうしようもないと明るい方へ

一晩中、歩き回って
心も幾つか、すり減らして
それで本当か偽物か分からない光を
手にしてみても、どこか もどかしい

月も海も渇いた目

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【詞】また明日

ただ一つ没頭できるもの
それがあるだけで励まされていると思うの。

纏わる憂いや、簿ぐれる電波に
髪も心も寝ぐせが付いても、
朝はいつしか晩になってく

会話を背にしてゆっくりゆっくりと
今日の暮れが脈を打つの

早すぎた期待を抱えた分かれ道
「また明日」と言ってしまおう。

今日も明日も会うでしょう、
すべてのおもかげに、

今日も明日も会うでしょう、
すべてのおもかげに、

日差しがまだ暖かい

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