はじめに
岸田首相が発言してから注目されているリスキリングとは、『新しいことを学んで、新しいスキルを身につけ実践して、そして新しい業務や職業に就くこと』なのだそうです。
三国志を題材にして、目指すべきリスキリングのモデルとなる人物が数名見つかりましたので、ご紹介したいと思います。
徐庶
『三国志演義』でもおなじみの人物。
若いころは武闘派でしたが、そこから諸葛亮の友人になるくらいに学問が上達したのは驚きです。
関羽にも、若いころに人を殺して放浪したという伝説があります。正史でも劉備に出逢ったきっかけは幽州涿郡に亡命したからと記録されています。
劉備というベンチャー社長のもとでは、前歴よりも能力がものを言ったようですね。
唐彬 235-294
『三国志演義』では、最終話の、呉が滅亡するときにのみ登場します。こちらは大器晩成というイメージです。
孟康
つまり、コネで採用されたものの、入社後に猛勉強したということですね。
現代でも、学歴でフィルタリングをしたら彼のような人材を逃します。
こういう人材のポテンシャルを見抜いて採用・育成することが、人事部の本分だと思います。
呂蒙 178-219
『三国志演義』でも有名なエピソードの持ち主です。
魯粛に「非復呉下阿蒙(呉下の阿蒙にあらず)」と言われて、呂蒙が「士別三日、即更刮目相待(士別れて三日すれば、即ち更に刮目して相待つべし)」と答えたという話は、正史の注である『江表伝』にあるものです。
三日もあれば目を見張るほど変われるのだ、という強烈な自負ですね。
まとめ
はじめの三人は自ら意識して学問に精進したので、正確にはリカレント教育に分類されると思います。
呂蒙の場合は「孫権に言われて」ということなので、本来の意味でのリスキリングだと言えそうです。