町田 憲昭(アナログゲーム作家/歴史研究家)

勝てば官軍?失敗は成功のもと?楽しめればそれでよし? ゲームで自分の性格を見つけましょ…

町田 憲昭(アナログゲーム作家/歴史研究家)

勝てば官軍?失敗は成功のもと?楽しめればそれでよし? ゲームで自分の性格を見つけましょう! アナログゲームを後世に残すことがライフワークの、歴史好きエンジニア

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

【自己紹介】私の仕様書《Specification》

本業は 電機メーカーでハードウェア開発に携わるエンジニア。専門は論理回路検証、動画圧縮アルゴリズム、FPGA実装。 複業のきっかけ エンジニアも、アスリートや棋士などの職業と同じく、プロフェッショナルであるべき。  競争力が落ちたと自覚したら、いずれは自ら引退を選ぶのが望ましい。  そのときのために、第二のキャリアを準備することにしました。 副業のことゲーム活用アドバイザー  アナログゲームを作りたい・活用したいという方に、ルール設計のアドバイスをします。  詳細はこち

    • 【三国志の話】三国志大文化祭2024

       今年もリアル開催のみでした。  開会前のBGMは「パリピ孔明」のものが多かったが、あれはサウンドトラックだったのかな・・・? 「我が町神戸新長田、商店街三国志と横山光輝」藤本晃代さん(「Cha-n gokushi店長」)  横山光輝生誕90周年にちなんで、満を持しての登壇です!  近年「鉄人と三国志の街」として知られる新長田で、カフェ「Cha-n gokushi」を開いておられます。  筆者も昨年夏に訪問しました。その旅行記も合わせてご参照ください。  ここから、

      • 2024年度の「三国志学会」の大会まで2週間を切りました!!https://sangokushi.gakkaisv.org/taikai.html 今年もリアル開催のみなのが残念ですが・・・会員に限らず誰でも参加できるので、首都圏在住の方は参加してみては?午前中(10時から)は、堅苦しくない「三国志大文化祭」もあります!

        • 【私の本棚】来夢堂書店、始動!

           少し前の6月中旬から、さいたま市の大宮東口にあるシェア型書店「夢中飛行」さんの書棚オーナーになりました。  夢中飛行さんの情報はこちら。  2023年8月6日に、旧大宮図書館から現在の店舗に移転したとのことなので、今月でちょうど1年になりますね。  筆者が持つ棚の屋号は「来夢堂」です。  筆者が面白いと思うのは、「売る人」と「買う人」だけではなく、いろいろな立場の人がこのスペースに混在できることです。 古書店の客 誰でも、「購入可能」属性がある本を購入することがで

        • 固定された記事

        【自己紹介】私の仕様書《Specification》

        マガジン

        • 三国志の話
          28本
        • 私の本棚
          7本
        • ゲームの話
          19本
        • 歴史の話
          15本
        • 将棋の話
          5本
        • BaseBallの話
          3本

        記事

          【三国志の話】【倭人伝 追記】後編の補足、および自作資料の有償配布

          後編のおさらい 前回の記事「邪馬台国は畿内にあり、卑弥呼は九州にいた!?」は、筆者の記事の中では長文でした。  「そうだ、長すぎるぞ!」と感じた方には、申し訳ありませんでした。  しかし、筆者は逆に短すぎたと考えます。  4千字を目標にしたため、書ききれなかった部分が多いのです。  そのため、今回の記事で補足をすることにしました。 後編の補足張政が帰国した時期  後編の前半で筆者は、このように書きました。  張政の帰国時期が250年前後という想定は、卑弥呼の死とリン

          ¥110

          【三国志の話】【倭人伝 追記】後編の補足、および自作資料の有償配布

          【三国志の話】【倭人伝 後編】邪馬台国は畿内にあり、卑弥呼は九州にいた!?

          前編のおさらい 前回の記事「曹操は倭人を知っていたか?」では、この書籍の黒岩氏の文章から多くを引用しました。  もう一人の著者である大和岩雄氏の文章も興味深いので、今回それを紹介します。 大和氏の説 本当は「大和説」と呼びたいところですが、「大和説」と混同しそうなので、「大和氏の説」で通します(苦笑)  共著者の黒岩氏と大和氏はともに邪馬台国東遷説の論者ですが、東遷の時期や出雲・吉備との関係などに、微妙な違いがある。  大和氏の説は、東遷の時期をピンポイントに「卑弥呼が

          【三国志の話】【倭人伝 後編】邪馬台国は畿内にあり、卑弥呼は九州にいた!?

          【三国志の話】【倭人伝 前編】曹操は倭人を知っていたか?

           日本語の特徴は「(良くも悪くも)曖昧である」ということで、タイトルの文章には、 Cao Cao knew the ancient Japanese people. (曹操は倭人を見知っていた=倭人に会ったことがある) Cao Cao knew of the ancient Japanese people. (曹操は倭人のことを知っていた=倭人について聞いたことがある) の、二つの意味があります。  この記事ではあえて一つに絞らず、両方の可能性について書いていきます。

          【三国志の話】【倭人伝 前編】曹操は倭人を知っていたか?

          【ゲームの話】ゲームマーケット2024春の感想

          はじめに 「ゲームマーケット2024春」に4/28(日)に行ってきました。前回が2022秋だから、一年半ぶりです。  今回も詳しいレポートを書くつもりはなく、個別のゲームの紹介はしません。  全体の傾向から、トレンドを知る参考にして頂ければ幸いです。 全体の感想 全体的には、前回(2022秋)からの差はそれほどないように思いました。  海外からの出展がやや増えたかな、その分国内は頭打ちなのかなと、個人的には感じます。  前回特徴的だったジャンルの差分と、新たに感じたト

          【ゲームの話】ゲームマーケット2024春の感想

          【歴史の話】【お金の話】戦国時代の宅配便の料金はいくら?

           物流における「2024年問題」について、耳にしたことがありますか?  2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働は年間960時間が上限とされ、労働時間が短くなることで輸送能力が不足することを指します。  それだけでなく、ドライバーの収入が下がるという問題もあります。  それに対して物流業界は、ドライバーの離職を防ぐために運賃への転嫁を考えるわけですね。  トラックドライバーの労働環境が改善されるとともに、運送料金の値上げが予想されます。  ちなみに、「トラッ

          ¥150

          【歴史の話】【お金の話】戦国時代の宅配便の料金はいくら?

          ¥150

          【三国志の話】三国志沼にハマった二日間(後半)

           今月はじめにつぶやいた三国志イベント(3/16・3/17)に、幸運なことに二日連続で参加できました!  本記事はその後半、3/17(日)のレポートです。 早稲田大学総合人文科学研究センター・三国志学会共催シンポジウム「翻訳文学の多様性――三国志を中心に――」長谷川隆一(早稲田大学文学学術院講師) 「正史『三国志』翻訳の立場から」  長谷川先生は、渡邉義浩先生が編集されている「全譯三國志」(汲古書院)の執筆者の一人であり、その事例を紹介して下さいました。  まとめると

          【三国志の話】三国志沼にハマった二日間(後半)

          【三国志の話】三国志沼にハマった二日間(前半)

           今月はじめにつぶやいた三国志イベント(3/16・3/17)に、幸運なことに二日連続で参加できました! 二松学舎大学文学部シンポジウム「三国志ワールドの展開:その時間と空間の広がり」 前半として、まず3/16(土)のほうです。筆者はオンラインで視聴しました。 はじめに  まず今回のテーマ「三国志ワールド」の代表として「パリピ孔明」が紹介されました。  「古代中国と現代日本」「覇権争いと音楽業界」という時間も空間も超えた広がりを持つ作品であるとともに、2019年のマンガ

          【三国志の話】三国志沼にハマった二日間(前半)

          今月東京で16(土)・17(日)と二日連続で、三国志関連のイベントがあります! 3/16は二松学舎大学。 https://www.nishogakusha-u.ac.jp/news/?contents_id=2532 オンラインでの視聴も可能です。 3/17は早稲田大学。https://sangokushi.gakkaisv.org/symposium/symposium.html こちらはリアルのみです。

          今月東京で16(土)・17(日)と二日連続で、三国志関連のイベントがあります! 3/16は二松学舎大学。 https://www.nishogakusha-u.ac.jp/news/?contents_id=2532 オンラインでの視聴も可能です。 3/17は早稲田大学。https://sangokushi.gakkaisv.org/symposium/symposium.html こちらはリアルのみです。

          【三国志の話】「三国志の登場人物リスト」を作る(その5 長命編)

           個人的にまとめつつある三国志の登場人物リスト。  その1では総人数の見積もりを出し、その2では同姓同名の人たち、その3では面白い名前の人たちを、それぞれリストアップしました。  前回(その4)は、短命に終わった人たちの紹介でした。今回は逆に、長生きをした人たちです。 はじめに 長生きした三国志の登場人物といえば、一般的には孫権や司馬懿、黄忠のイメージかと思います。  しかし実際には、孫権は71歳、司馬懿は73歳で亡くなっています。(以降も含めて、年齢は全て数え年)  

          【三国志の話】「三国志の登場人物リスト」を作る(その5 長命編)

          【歴史の話】【#読書感想文】破軍の星(北方謙三著)

          概要 北方謙三先生が歴史小説のジャンルに進出してハードボイルド小説の手法を持ち込んだ、その初期のころの作品です。 FUKUSHIMAとの縁  筆者は12月中旬に、福島県を訪問する機会がありました。  それに先がけて、何か福島にちなんだ本がないかと本棚を探したところ、この作品「破軍の星」を見つけたので手に取った、という経緯です。  南北朝時代初期の人物北畠顕家が国司として陸奥国に下向した際に、陸奥国府を多賀城(現宮城県)から、防衛しやすい霊山(現福島県)に移しました。

          【歴史の話】【#読書感想文】破軍の星(北方謙三著)

          【歴史の話】【お城めぐり】平成レトロのお城写真を発掘した (下)関東地方編

           今回も、ひと昔前に撮影したお城の写真の紹介です。今回は、関東地方の歴史の魅力に触れてみましょう  前回の記事はこちら。  まずは、関東地方には天守のある城が少ないという歴史をまず押さえておきたいところ。  江戸の周辺には将軍を守るための旗本の領地が多かったためです。  城を築くことが許されたのは、基本的には1万石以上の藩主と呼ばれる武士。1万石未満の武士が旗本で、城を持てなかった。  なので、関東地方では江戸時代初期までに廃棄された城跡が多く、今回は地味な記事になるこ

          【歴史の話】【お城めぐり】平成レトロのお城写真を発掘した (下)関東地方編

          【歴史の話】【お城めぐり】平成レトロのお城写真を発掘した (中)四国編

           前回に引き続き、ひと昔前に撮影したお城の写真の紹介です。  今回は、四国地方の歴史の魅力に触れてみましょう。  前回の記事はこちら。   現存天守十二城のうち四つが四国に集中しているということで、一回の旅行でそれらを全て回ろうと考える城好きは多いと思います。  筆者も一度それを実行していて、そのときの写真たちになります。 丸亀城(香川県) 前回の記事で、アナログ写真時代は撮影枚数がとても少ないと書きました。このときもそうですね。  同じ日に行った金毘羅さん(金刀比

          【歴史の話】【お城めぐり】平成レトロのお城写真を発掘した (中)四国編