【歴史の話】【お城めぐり】平成レトロのお城写真を発掘した (下)関東地方編
今回も、ひと昔前に撮影したお城の写真の紹介です。今回は、関東地方の歴史の魅力に触れてみましょう
前回の記事はこちら。
まずは、関東地方には天守のある城が少ないという歴史をまず押さえておきたいところ。
江戸の周辺には将軍を守るための旗本の領地が多かったためです。
城を築くことが許されたのは、基本的には1万石以上の藩主と呼ばれる武士。1万石未満の武士が旗本で、城を持てなかった。
なので、関東地方では江戸時代初期までに廃棄された城跡が多く、今回は地味な記事になることまず予告しておきます。
小田原城(神奈川県)
「地味な記事になる」と予告したものの、これはいきなり派手なお城!
「初心者にオススメの城はどこですか?」と訊かれたとき、首都圏在住者であれば小田原城と答える人は多いのではないでしょうか。
しかし本当は全国のお城好きに向けてオススメしたい、見どころがたくさんある魅力的なお城です。
前回の記事で、筆者は2000年からデジタルカメラを使っていたと書きました。これも同じカメラ(東芝のアレグレットM60)で撮ったようです。
ファイルの日付を見ると、2002年3月28日に撮影している。小田原城は桜の名所としても知られていて、まさにその季節ならではの、桜が周囲を彩った写真も撮れていますね。
そして、同城は2015(平成27)年7月から2016(平成28)年4月にかけて「平成の大改修」が行なわれているため、改修前の姿だというところもポイントです。
石垣山城址
小田原城に関連して、秀吉の一夜城として知られる石垣山にも行っていました。
ここから先は、アナログ写真が続きます。
八王子城址(東京都)
高尾山と尾根続きの山の上にあるような感じの、難易度の高い山城です。
なので、登山の感覚で挑んだ記憶があります。
平山城址
支城である平山城の写真も(1枚だけ)ありました。
世田谷城址(東京都)
交通機関によるアクセスが良いので、首都圏在住のお城中級者にはオススメできる城跡です。
「住宅地にある城跡は、石垣の一部でも残っていたらラッキーだよ」という現実を知るためにも。
跡地の一部が豪徳寺となっています。招き猫の発祥の地として有名ですね。
葛西城址(東京都)
住宅地の中にあり、あまり遺構が残っていないし、自分の記憶にもない・・・。
国府台城址(千葉県)
小田原北条氏と小弓足利氏・安房里見氏らの勢力圏がぶつかるところで、二度の国府台合戦の舞台となった場所です。
細川たかしの歌で有名な「矢切の渡し」にも立ち寄っていました。
岩槻城址(埼玉県)
太田道灌の血をひく岩槻太田氏の居城です。歴史好きの間では太田資正(三楽斎)の名が知られています。
公園として整備されていて、自然のパワーを感じられるスポットでした。
忍城址(埼玉県)
当時はまだ「のぼうの城」の存在もなく、知る人ぞ知る名城という印象でした。
中央の殿様は成田長親でしょうか。どうしても野村萬斎さんのイメージが強いですね(苦笑)
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