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SCOREモデルの続き

前回のSCOREモデルの続きです。

このモデルは、僕が通ったNLP大学の講師でもある、ロバートディルツと同僚のトッドエプスタインというコンビが作ったものです。 この二人は、NLPコーチングを長くやっているうちに、コーチングと言うものは大体の場合にこの流れになると気がつき、フォーマット化したものです。

前回はこのモデルの構造と進め方を説明しましたので、今回は原因、症状、解決方法、理想の状態、全体チェックのそれぞれの質問を紹介していきます。

最初の質問は、Symptoms 症状についてです。 一つの項目につき複数の質問がありますが、一つだけ答えてもいいですし、全部答えても構いません。

1、問題はなんですか。
2、なんで問題があることがわかるのですか。
3、何がうまくいかなかったのか。
4、何をいま変えたいですか。
5、何が解決からあなたを遠ざけてますか。
6、問題がすでに解決したとして、解決したとわかる証拠があるとすればそれはなんでしょうか。

次はCauses 原因についてです。

1、何がこの問題の引き金になったのでしょうか。
2、問題が起こる前、または起こる直前に何があったのでしょうか。
3、いつからその問題を抱えていますか。
4、もし問題を抱えることによって、何か別の恩恵、利点があるとすればそれはなんでしょうか。

次はOutcomes 理想の状態についてです。

1、実際のところ、なにがゴール、もしくは理想の状態なのでしょうか。
2、もっとあったらいいな、もっと叶ったらいいなという思いやものはなんでしょうか。
3、もし、自由に欲しいものが手に入るとしたらそれはなんですか。

次はEffects 全体チェックについてです。

1、すでにゴールにたどり着いた、もしくは理想の状態がかなったとしたら、それはあなたに何をもたらしますか。
2、理想の状態を叶えたのち、あなたは何をしたいですか。
3、そもそもなぜその理想の状態になりたいのですか。
4、もしそのゴールにたどり着かなかったら、何が起こらないですか。 (文章ミスではありません)
5、なぜその理想の状態にたどり着くことがそれほど重要なのですか。
6、このゴールにたどり着くことによって、さらに開かれる扉、得られる権利のようなものはありますか。

最後にその橋渡しとなるResources 解決方法の質問です。

1、あなたの行動、心の状態、何かの能力、もしくは誰かの助け、など諸々ある中で、何か問題が解決して理想の状態をもたらすもの、もしくは、ゴールにたどり着く手段になるものは、なんでしょうか、具体的に答えてください。

2、過去に、似たような問題、もしくは状況に遭遇して、うまく解決できた時があるとすれば、どのようにしましたか。

3、誰か知っている人や、尊敬する人で、そのような問題を解決した人がいますか、いるならばどのようにしましたか。

4、例えば今、仮にこの問題をうまく解決できたり、理想の状態にたどり着くことがすでにできたとします。 そしてもし問題をまだ抱えてる自分自身を振り返ってみた場合、どんなアドバイスをかけますか、もしくは、どんな解決方法で、理想の状態にたどり着きましたか。

5、問題を解決しないままでも理想の状態にたどり着く方法はありますか。

6、この問題を解決したり、理想の状態にたどり着くことそのものよりも、さらにもっと大事なことはありますか。

Resources 解決方法は基本的に3つあると考えてください、

一つは、過去の自分自身の成功例、他の分野であったとしてもそのエッセンスを流用する。例えば、受験の時に活用した方法を仕事上の障壁に使うなどです。我々は結構同じような問題に遭遇することが多く、しかも前回うまいこと解決したことを忘れたりするものです。 
二つめは、先ほど述べましたが、誰かうまく解決した人の方法を真似る。これについては例はすでに示しました。
三つめは、すでに解決した状態の自分になりきった場合、どんな答えが出てくるか。これも結構にわかには受け入れがたいと思いますが、意外と思ってもいなかった答えが出てくることがあります。

いかがでしょうか、僕はこの方法で何度も自分の人生の危機を乗り越えてきました。 これが他の人の役に立てば嬉しい限りです。 

次回はこのSCOREモデルの発展形にダンシングSCOREモデルというのがあるのでそれを紹介します。 これはどちらかというと女性のクライエントにしっくりくることが多いので、女性の方はぜひ体験されることをお勧めします。


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