「目的地」としての図書館~図書館は地域の魅力が詰まった宝箱~
図書館が好きだ。
本はもちろん好きなのだが、それよりも図書館という場所が好きだ。
最近では旅先でも、近くに図書館があればつい、立ち寄ってしまうほど。
いつの間にか図書館は、目的地のひとつになっていた。
今回は幼少期からなじみが深い、「図書館」に関する話。
なお、「図書館」については「国会図書館」「大学図書館」「私設図書館」「公共図書館」など様々な形態があるが、注釈がない限り、今回は「図書館=公共図書館」について記してみようと思う。
図書館の個性は千差万別だ。
近代的な場所もあれば、長年大きく変わっていないようなところもある。
どちらが好きか、と言われると難しい。
デザインが素敵な場所は確かに行きたくなるが、昔ながらの図書館もない面では「おっ」と驚く工夫がされていることが多いからだ。
そして、どの図書館にも共通すること。
僕は、「地域の魅力が詰まった宝箱」のような存在であることだと思う。
多くの市には、少なくとも1か所(=「中央図書館」など)には「郷土資料」のブースがある。
ここに行けば、軽くブラウジング(本の背表紙を見たり、パラパラとめくってみたりすること)するだけで地域の紡いできた歴史、産業、大事にしていることなどが見えてくる。
地域を旅し、観光地だけではない地域の魅力を知ることが好きな僕にとっては、まさに宝の山だ。
また、図書館には市のイベント情報や広報誌も充実している。
その内容やデザイン、分量も当然、地域によって様々だ。
郷土資料はどちらかといえば「歴史」寄りだが、「現在」の情報はこうした資料からも収集できる。
それだけでも十分なのだが、図書館によってはさらにわくわくする仕組みを備えているところもある。
例えば先日訪れた鹿嶋市立中央図書館は、そこまで観光客には知られていない(と思っている)、地域密着型の図書館だ。
図書館の外観としては普通の図書館だが、中に入るとわくわくする仕組みがいっぱいで本当に興味深い。
雑誌にスポンサー制度があった。
後日調べてみると、他の図書館でもやるところはやってるらしい。
が、この制度は図書館にとって、限られた市の予算(もしくは市からの委託)にプラスできる貴重な収入源(?)になるため興味深く感じた。
また、「図書館だより」もおもしろい。
「図書館だより」が定期発行されていることも一部図書館のみであり尊敬なのだが、今月号のおすすめが「鹿島町史」であることもまたおもしろい。
よくあるのは文庫本やビジネス本だと思うのだが、一般利用者に馴染みの少ない合併前旧町の町史を持ってくるとは。選定した司書さん / スタッフさん 好き。
あと、付近に鹿島アントラーズのスタジアムがあるためか、アントラーズコーナーも充実。OPAC(蔵書検索システム)も意図してかアントラーズカラーだ。
ここにも地域性が存分に表れている。
また、別の日に訪れた大和市の図書館である「シリウス」は外観、内装ともに圧倒された。
「図書館城下町」の異名の通り、市内には魅力的な図書館があふれる大和市。半蔵門線に乗っているとよく見かける行先「中央林間」にある図書館もショッピングセンター内にある「壁がない図書館」として有名(?)だが、そこで満足するのはまだ早かった。その評判は上々で、なんと日経デビューもしてしまったほど!
気持ちの高ぶりが抑えられなくなってきた。
分量もそこそこになってきたので、今回はこのあたりで。
図書館についてはまだまだ魅力がたくさんあるため、続きは後日に。
とにかく、図書館は地域の魅力が詰まった宝箱なのだ。
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