【詩】嘘だった

二年前、君は私の神様で、
去年は、一番安心できる存在で、
今ではもう、ほとんど思い出すこともない。

「さみしい」って言ってみたけど、完全に嘘だった。
君はすべての始まりみたいなものだったから、こんな結末じゃ辻褄が合わないはずなのに、実際には何の感情もない。

私だって他の人たちみたいにさみしくなりたかったし、傷つきたかった。
そう日記に書いてみたけど、それも嘘だった。




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