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リモート講義に関する試行錯誤

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#リモート講義

オンライン演習講義のデザイン:状況可視化の重要性

オンライン演習講義のデザイン:状況可視化の重要性

オンライン型の演習講義では、誰が何をやっているのかが見えないので、学生さんの不満がたまりがちです。また、教員も学生さんのことを把握できないので、何がどうなっているかわからず困ります。

先日投稿した下記の記事に書きましたが、

私が担当しているプログラミング演習の講義では、120人の学生が毎回講義中に課題に取り組み、その課題を提出することでプログラミングを習得していくという形をとっています。

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オンライン演習講義のデザイン:会話可能な小グループの重要性

オンライン演習講義のデザイン:会話可能な小グループの重要性

色々な試行錯誤をしたプログラミング演習のオンライン演習講義、とりあえず無事終わりました(まだ最終レポートはありますが)。

最後の講義で、学生さんたちにアンケートに回答してもらいましたが、95%近くの学生さんから回答をもらい、びっくりするくらいに高評価でした(ちょっと泣けそうになるコメントもありました)。また、学生さんたちの達成度も例年に比べて高く、成績もまた例年に比べてかなり高いものとなりそうな

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120人の遠隔演習講義でRemo Conferenceが落ちて、askTAとクラウド系サービスで乗り切った話

120人の遠隔演習講義でRemo Conferenceが落ちて、askTAとクラウド系サービスで乗り切った話

これまでにも何回か書いているプログラミング演習の講義は、受講生が120人おり、色々な施策を打つことで、なんとか対処してきました。

方法としては、「全受講者がリモートで受講できるためのパソコン等の提供」「Slackに全学生に入ってもらいいざというときのリアルタイムコミュニケーションの手段の確保」「予習資料の改善」「typing.runというタイピング写経サービスの開発とそれを事前予習課題にすること

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遠隔のプログラミング演習講義をどのように成り立たせるかの記録(第2弾):askTAシステムすごかったの巻

遠隔のプログラミング演習講義をどのように成り立たせるかの記録(第2弾):askTAシステムすごかったの巻

先日、下記のような記事を書きました。まぁ、とりあえずプログラミングの初年次の演習教育を、どうやって遠隔で実現したらええねんという話です。で、かなり準備してきたのに、初回で討ち死にして、その後改善をはかり、なんとか第2回を乗り切ったというところで終わっていました。

あの時点で多少書いていましたが、なんとか採点システム・採点結果可視化システムはうまいこと動作していき、課題の調整もなんとかなったので、

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プログラミングの大学初年次教育をどのように遠隔で成り立たせるか?の記録

プログラミングの大学初年次教育をどのように遠隔で成り立たせるか?の記録

新型コロナウィルスの影響で,大学での対面講義ができなくなる可能性が出てきた3月ごろから,私が主として担当している約120人の受講生を抱える大学1年生必修科目であるプログラミング演習1をどのようにして成り立たせるのかを色々と考え,実行に移してきました.この記事では,その試行錯誤と準備と,失敗と,改善について,記憶がまだ鮮明なうちに自分の記録がてら(また,これから遠隔の演習講義を担当される方への参考情

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