N中等部 コーチング面談の紹介
こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。
今回は、N中等部のコーチング面談についてご紹介します。
■この記事は以下のような方にオススメです。
・目標の立て方の手法を知りたい方
・N中等部のメンターと生徒の面談にご興味がある方
・教育現場での個人面談や、コーチングの活用に興味のある方
コーチングとは
みなさんは「コーチ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
・とあるスポーツの育成者の「コーチ」
・英国での長距離バスの「コーチ」
・世界的なファッションブランドの「コーチ」
これら3つの「コーチ」は語源を辿ると共通していることが見えてきます。
さまざまな文献からコーチの語源をたどっていくと、かつてのヨーロッパにおいて「馬車」を「コチ」と呼んでいたことにたどり着きます。
「馬車=コチ」は「大切な人をその人が望むところまで送り届ける役割」があり、それがコーチの根本的な意味合いがあります。
先ほどの思い浮かべた3つのコーチも、その人が望むところが結果だったり目的地だったり、馬車がロゴに入っていたりと語源との繋がりが見えてきます。
N中等部のコーチの考え方は、「生徒が目指す目標・ゴール地点へ向かって共に進んでいく存在」として考えています。
そのコーチがクライアント(以下、生徒と表現します)に対して、コーチングを活用した面談を行います。
まとめると、N中等部のコーチング面談は「N中等部の職員が生徒と面談を通して、生徒の目指す目標を達成し、ゴール地点へ進んでいくこと」を行っています。
※N中等部では職員のことを先生とは呼ばずに「メンター」と呼んでいます。(以下、職員のことをメンターと表現します)
N中等部のコーチングの活用
それでは、どのようにすると「生徒が目指す目標を達成し、ゴール地点へ進んでいける」ことができるのでしょうか。
まず、コーチング面談をするにあたって、以下の4点を重要な位置付けとしています。
その中でまず生徒にコーチング面談をして目指していくことは「行動の変容」です。
自ら考え、自ら決めたアイディアは、その人が行動を起こす原動力になります。
その「行動の変容」を見出していくために、さまざまなコーチング手法があります。
しかし、たくさんの多様な生徒がおり、コーチ側の職員も多様です。
コーチ全員が完全に同じスキルやスタイルをもって面談をしていくことは大変難しいため、N中等部では使用するツールを工夫しています。
面談の補助にツールを活用して面談にすることで、「生徒が目指す目標を達成し、ゴール地点へ進んでいける」ようにしています。
毎年コーチング面談用のツールは見直し、バージョンアップして実施しており、この記事では2023年現在のツールの一部を紹介します。
▼コーチングツール例① グランドルール
コーチングでもっとも基本となる大切なことは、「ラポール」です。
ラポールとは、端的に表現すると「信頼関係」を指します。
このスライドのように守秘義務を宣言したり、コーチングに向かう姿勢を最初の面談で合意する「グランドルール」を確認し合うことで、安心できる環境で面談ができるようにメンターと生徒の信頼関係を築きます。
▼コーチングツール例② 面談ワークシート
多様な生徒がいると、
・目の前の問題を解決したい!
・進路について考えていかないと!(だけど目標がない)
・目標がある!
などさまざまな状態の生徒がいます。
その多様な生徒が「行動の変容」をもたらせるための問いを、生徒の状態に応じたワークシートを用いながらコーチング面談を実施します。
今回は目標を持っていない人に向けて眼の前の行動目標の設定を補助する基本Aタイプのワークシートをご紹介。
目標がないため行動に移せないというケースは大変多くあります。
目標と言う言葉ではなく、「理想状態」をイメージし、それを明確化していくことでそれに近づくための行動の選択をするワークシートです。
行動の変容を目指すコーチング面談のなかで、最初によく利用されるワークシートです。
この他にも生徒の状態と面談のステップに合わせて複数のワークシートを用意しています。
▼コーチングツール例③ 行動ビンゴ
まず生徒にコーチング面談のなかで目指していくことは「行動の変容」ですが、何をしていいかわからない、そもそも何から始めたら良いかわからないと困ってしまうケースがあります。
N中等部ならではの特色ある生活、行動の具体例、切り口をこのビンゴで示しています。
・自分の理想の状態に近づくにはどの行動を選択するか
・今の自分にとって一番手をつけたいと思えるものはどれか
などメンターと生徒との対話の中で行動できることを見出すことができるようになります。
おわりに 〜生徒の感想〜
N中等部の生徒は定期的に約月1回のコーチングを受けています。その生徒のスクール生活アンケートのコーチング面談についての感想を紹介します。
いかがだったでしょうか?
N中等部ではメンターと生徒が対話し、生徒が主体的に考え、行動することを目的とした
コーチング面談の具体的な資料をご紹介しました。
コーチング面談に正解はなく、メンターは日々工夫し、信頼関係を構築していきながら生徒が目指す目標を達成し、ゴール地点へ進んでいけるようにすることに尽力しています。
特に教育現場の中で課題になることとして、面談時間の確保ができないことがあげられます。
N中等部通学コースの基礎学習や自由選択の時間は、生徒は学習アプリを使いながら自学自習できます。メンターはその時間を有効にコーチング面談の時間を確保しています。
N中等部ネットコースでは学習日(Zoomに接続する時間)以外は自学自習ができ、好きな時間にメンターの予約をとって定期的にコーチング面談ができます。
生徒の成長、学びの最大化を目指す一つの柱として我々はコーチングの活用を大切にしております。
取り組みの工夫を少しでも知っていただき、今後の教育相談やコーチングの活用への参考にしていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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