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レジュメと面接でわかる人天才。

こんにちは!ダイバーシティや福祉、IT教育の分野でPR/マーケティングを担当している、にわと申します。

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Twitterは更新頻度高めです。

今回は、採用選考とミスマッチについて書こうと思います。

結論から申し上げますと、百聞は一見に如かずだから会ってみようという内容です。昔ながらの採用活動は、無理ゲーだと感じている派です。

そういうわかり切った話は(略

という方は、読み飛ばしていただいて、と言いたいところですが、むしろ最初のチャプターだけお読みください。

ミスマッチのはじまり

一部のミスマッチは、応募書類を見るよりもずっと前に起こります。

どのくらいのタイミングかというと、根本的に難しいという場合は

応募の前にエージェントと人事ご担当者様がやりとりしている段階で、これは合わないかもしれないという感覚をおぼえることが多い気がします
(にわ調べ)

私だって、エージェントの仕事をする際には、できれば話がまとまってほしいという期待はゼロではありません。しかし、そのような場合には、無理にマッチングをすすめるのではなく、お互いに別の方法や相手をご提案することもあります。

バロメーターになるのは、
採用する側の「とりあえず」と双方の「タイミング」です。

「とりあえず面接しておく」ではお互い幸せにならない。
理屈抜きで、ちょっとタイミングが違うということはあり得る。
採用される側の「とりあえず」は、むしろ肯定的な結果を招くことがある

というのを、経験的に感じます。幸いにして、現所属先ではそのようなことがないのですが、個人的にご相談を受けたり、前職などでの経験で、「思えば最初からミスマッチだったわ」ということってあります。

とりあえず面接をし、とりあえず採用をするのですが、スキルやコミュニケーションスタイル、業務内容などで「なんか違う」という話になり、長く勤めることが難しい場合があるように思えるのです。

講師時代、学生さんの就活でも同じことを感じました。本当に言い方ひとつなのですが、採用するかどうかが不明確でも、

採用に至るかどうかお約束はできませんが、お会いできるのならばしてみたいです。
結果はどうなるか何とも言えないのですが、応募書類を拝見できますか。

というお相手とは、なぜかご縁がある場合が往々にしてあります。

中には、一度見送りとなっても、別の機会に採用に至るときも。

私なりの考察は、「とりあえず書類くれ」「とりあえず面接すっぞ」というときは、「焦り」がある状態で選考を行うので、大切な部分をすっかり抜かしてしまう危険性があるというところです。

レジュメでわかること

レジュメ、応募書類は、たいていの採用選考で提出を求められるものです。

履歴書や職務経歴書、職種によってはポートフォリオや成績証明書、資格証なども提出しますね。

しかし、これらは基本的に「できること」を伝えるものです。

エピソードを記載したとしても、そこから何かを克服したとか、失敗から何を学んだとか、そういうプラスの要素を描くはずです。

「私は失敗するとめっちゃ凹みます。そして何も手につかなくなります。電話をとるのを忘れて上司にひどく叱られまして、極力失敗したくないなーと思います」

と書く人は少ないですよね。

しかし、仕事をするということは、約束のタイミングである程度まとまった時間を仲間と過ごすことになります。

雨の日も風の日も、風邪をひいても、生理前でも、恋人にフラれても、ジムで鍛えすぎて筋肉痛でも、そんなあなたと働くのです。

キラキラエピソードだけで、その人がわかるわけがありませんよね。

障がい者雇用にかかわって、学んだことがあります。それは、障がいや病気について開示するということ。
開示する範囲は人それぞれですが、どのようなときに調子が悪くなるのか、どのような自己対処ができて、どのような部分で助けがほしいのか。書類を作って提出する方もたくさんいらっしゃいます。
この書類の存在を知ってから、これは障がいがあろうがなかろうが大事なことだ!と感じた私は、ともに働く仲間には苦手なことを伝えるようにし、体調を報告しています。
長時間労働と細かいチェック業務が苦手なのを、仲間は知っています。

面接でわかること

書類でわからないのであれば、会いましょう。当然の考えですね。

百聞は一見に如かず。会って対話する、オンラインでもよいので対話してみるのは重要なプロセスではあります。

しかし私、面接が苦手です。あの空気で本音を喋れる人を尊敬します。

旧来の採用面接って、心理的安全性がほぼ皆無だと思います。

面接練習というものを日々お手伝いしていますが、慣れませんねえとおっしゃる求職者様に頭の下がる思いです。
場慣れしておこうと対策されていますが、そりゃ、本番は緊張するわけで・・・。

本音を引きだすのがうまい面接官の方は、求職者様を安心させる、リラックスさせる方法をお持ちだということもあります。

しかし、どこまでいっても「面接はよそ行き」です。求職者側からみても、人事の方がよそ行きに映るでしょう。

面接の空気そのままで仕事をするとすれば、同僚まで緊張の渦に飲み込まれてしまうかもしれません。

毎日の仕事でいかに打ち解けて円滑に仕事をするか、のほうが重要ではないでしょうか。

面接が悪いというのではなく、すればよいのです。ただし、スイッチがガチガチのONでない状態も知りたいのが本当のところですよね。

猫をかぶっていない状態とは

では、ガチガチでなくても会える方法―

たとえば、企業説明会などが想起されるかもしれません。

企業説明会で会うお互いの姿はいかがでしょうか。これもまた、お祭り、イレギュラーなイベントで、両者が緊張していたり、良いところだけをクローズアップしてみたりと、「素」ではない場合の方が多いでしょう。

そこで、個人的にお勧めしているのは、一定期間のインターンシップです。

超短期間、説明会やオリエンテーション、見学だけを行うインターンは企業説明会と同じだと考えているので、今回は除外します

学生さんで、長期インターンをお考えの方には、ユアターンさんをおすすめします。

仕事の中で圧倒的に長い時間を占めるのは、会議でもなく、面接でもなく、イベントでもなく、それらの準備や顧客対応、事務処理などをコツコツと行う時間です。

お祭りも社内の人間に対する緊張も、そこには求められていないのです。

普段の何気ない、些細な仕事をどのように行うのか、こなすのか。

そのほうがよほど重要ではないでしょうか。

ちょっとわからないことを調べる。質問する。
成果物をみてもらう。
他者に意見を求める。
ツールを動かしてみる。

アサインする業務がきまっていない場合でも、社内で普遍的に行われる仕事や、業務自体の負荷が軽いものを渡してみて、事務処理をしてもらうだけでも、その人の癖や、会社の雰囲気がお互いに感じ取れるものです。

インターンのために、大それた業務を用意しなくても大丈夫なのです。

会って、好きになる

人材の仕事をしていて強く感じるのは、会えば会うほど、その人が好きになるということ。

心理的なあれこれもありますが、細かなことは省き、徐々に愛着が出てくることもありますし、ちょっとした立ち居振る舞いが「憎めないな」「面白い人だな」と感じられることって、仕事の場でもあふれています。

そしてそれは、残念ながら、面接の場でのビジネススマイルや、緊張しきった説明会の質疑応答では、見抜けないのです。

採用のパターンやお互いのテンションにもよりますが、少なくとも長期の雇用を予定している場合は、せっかくならば時間をかけて、お互いのためにインターンをしてみませんか?

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