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季節の食卓 │ おばあちゃんのきゅうり漬け

このところ暑いので、例年よりは少し早いのですがきゅうりのポリポリ漬けをつくることにしました。

これはうちのおばあちゃんから教わった、子どもの頃から大好きな漬物。うちの子どもももれなく大好きです。

父方のおばあちゃんは、晩年目が見えず、白内障でほぼ全盲でした。祖父と二人暮らしで、叔母たちの手を借りてはいたものの、普段の食事作りはほぼ自分がやっていて、子ども心に本当に凄いなと思っていました。

でも、普段はどこか可愛らしくお茶目で、時折お琴を聴かせてくれながらいつも照れたように笑っていたのを覚えています。

さて、そんなおばあちゃんの家で、従兄弟皆で争うようにして食べたきゅうり漬け。
ベースは味噌味で、甘めなものだから子ども受けは抜群。しかもほどよく水分の抜けたきゅうりのポリポリ感がとにかく素晴らしく、一度食べたら止まらない、というのはまさにこのこと。
大人も子どもも、あっという間にトリコになります。

今回はその作り方を。といっても、材料を全部混ぜてきゅうりになじませるだけです。

【材料(作りやすい分量)】
きゅうり 3本
味噌 大さじ3
きび糖 (または砂糖)大さじ2と1/2

ビニール袋を使うと、とっても簡単

こんな風に、きゅうりと調味料を袋に入れたらざっとなじませます。

この時点では、ちゃんと混ざっていなくても大丈夫。この後、冷蔵庫に入れますが、だんだんきゅうりから水分が出てくるので、途中で外から軽くもむようにしてムラなくなじませます。

だいたいひと晩おいたらできあがり。
ちなみに、あまり長く漬けておくときゅうりから味が抜けていってしまうので、3日以上漬けるなら味噌床を軽くぬぐい、こうして保存容器に入れておくと4~5日美味しく食べられます。

最近は、ポリポリ感が引き立つよう、
こんな風に切るのが好き

ポリポリしていて、あまじょっぱい味付け。きゅうりのみずみずしさが活きるので、子どもも大好きです。
甘みの部分は、もとはみりんと砂糖を使っていましたが、子どもも安心して食べられるよう、今回砂糖だけのレシピも書いてみました。

味は、ほぼ変わらず。

このポリポリ感と甘塩っぱさが、なんだかお茶目にいたずらっぽく笑っていた祖母を思わせるようで、なつかしい。

「今年も美味しくいただいているよ、ありがとう。」

小さな子も大きい子も、一人一本、瓶サイダーを飲ませてもらえた特別な夏休み。おばあちゃんのきゅうり漬けの味と共に、いまも心に輝いています。

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