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「生まれてこないほうが良かった」

「生まれてこないほうが良かった」


この様な発言を聞いてあなたは心穏やかでいられますか?

穏やかではなく、思わずそう言った人物の方を振り向いてしまうのでは?

ですが世界にはこの様な発言をしているだけでなく、

それを書籍として出版している方もいらっしゃるのです。

本当に世界は広いですね~

その書籍を先日私も読みました↓

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「デイヴィッド・べネター著 
生まれてこないほうが良かった・存在してしまうことの害悪」

一体どんな内容?

この本のタイトルは一見すると究極の悲観論の様に思えますが、

著者の主張はむしろ逆であり

「生まれてこない方が幸福なのである。何よりその人にとって」

と言う主張を「反出生主義」と名付けて述べられています。

半出生主義とは?

では、その反出生主義というのは何なのかと言うと、

その名の通り出生、つまり新たな命を生む事を反対するという主張です。

ですが誤解のないように言っておくとこれは決して早々の自殺を勧めているわけではありません。

むしろ自殺すらする必要がない様にするためにそもそも生まれてこないほうが良かったのだ、

と著者は主張しています。

何故生まれてこない方が良いのか?

では著者が何故この様な主張をされるのか、

その理由は「全ての人生には必ず悪い事があり、

生まれてしまえばそれを体験することになるため」です。

「いやいや、確かに悪いこともあるけど良いことだって……」

あなたはこの様に反論したくなるかもしれませんが、

著者はそれに対して

「例え良い事がなくても人生は悪くはならないが、

悪い事があれば人生は悪くなる」

と返答しています。

つまりどういう事なのかというと

・良い事も悪い事もある人生は悪い。

・良い事も悪い事も無い人生は良くはないが悪くもない。

と著者は主張されているのです。

そしてこの形になると生まれてこない、つまり人生が無い方が、

結果としてはより良いという事になるため、

全ての人間は生まれてこないほうが良かった、何よりその人自身のために。

という主張に繋がるのです。

読んだ感想は?

で、こちらの本を読んだ感想ですが、

「反出生主義という考え方は興味深く今後も調べてみたいが、

本としては非常に問題がある」と思いました。

具体的に言うと翻訳本という事もあるのですが、

紙一面に改行もせずに文章が記載されており、更にその文章も

「グーグル翻訳をそのままコピペしたのか?」

と思える程ちぐはぐな部分が目立っていたのです。

そのためよほど興味がある人でない限り

「これを最後まで読み進めようとは思わないだろうな……」

と考えざるを得ないのです。

字が満員電車のようにギュウギュウ詰めになっており、

更に文章もちぐはぐとなると本として成立しているのが不可思議でした。

テーマ自体は興味深いですが、内容には問題点が多分にありますね。

どんな人におすすめ?

上記の通り本として非常に問題があるため、こちらをすすめられるのは

・テーマに強い興味があり、かつ長文を読みすすめる根気があるあなた

のみとなります。

万人受けする内容ではそもそも無いので、

あなたが興味をお持ちであれば読んでみても良いかもしれませんが、

そうでないのであれば他の本を読んだ方が良いですね。

という訳で本日は日常演舞が

「生まれてこないほうが良かった」を

読んだ感想をレビューする読書感想記事でした。

では又次の記事でお会いしましょう!!


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