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【業界研究】住宅設備メーカー営業編【ブラック?ホワイト?】

■この記事はこんな方におすすめです

・住宅設備メーカーの営業職へ就職・転職をお考えの方
・営業職への就職・転職をお考えの方
・住宅業界へ就職・転職をお考えの方

この記事は住宅設備メーカー大手3社の内の1社で、
6年間営業を経験した私の体験をもとに執筆しております。
全てのメーカー・営業の方に当てはまらない場合もありますのでご了承ください。

住宅設備メーカーとは?

住宅設備メーカーとはその名の通り、住宅設備の製造・販売を行う企業です。
キッチン・浴室・トイレ・給湯器、内装ドア・床材・サッシなど様々な種類の商品があります。

メーカーは総合メーカーと専業メーカーの二つに分類されます。
総合メーカーは設備商品〜建材商品まで家の中身を丸ごと扱っています。
代表的なメーカーはLIXILとPanasonicです。
専業メーカーは家の中の一部の商品を扱っています。
代表的なメーカーはTOTO、タカラスタンダード、大建工業、リンナイなどです。

平均年収は?

ここでは大手に絞って平均年収を記載します。

LIXIL          823万円
Panasonic      743万円
TOTO                669万円
リンナイ            630万円
タカラスタンダード  562万円
大建工業            553万円

大手ということもあり日本の平均年収は超えますが、
LIXILとPanasonic以外は高年収というのは難しいですね。

営業の仕事は?

さて、題名にある通り今回は営業職について書かせていただきます。
住宅設備メーカーの営業の特徴は大きく3つあります。

・メーカー営業
・ルートセールス
・法人営業(一部個人営業)

・メーカー営業
当たり前の話ですが、メーカーですので自社商品を販売します。
基本的な売上の作り方は住宅メーカーや工務店の設備の標準仕様になるために
提案を実施することと単発の件名を受注することです。

どちらの営業も他社に負けない何かを提案する必要があります。
正直メーカーごとの商品の性能の差はそこまでありません。
この話は長くなるのでまた別の記事で書けたらと思います。

・ルートセールス
住宅設備業界はルートセールスでの営業するメーカーがほとんどです。
下記のようなルートで商品が販売されます。

住宅設備メーカー
⬇︎
商社(代理店)・メーカーの販売会社(子会社)
⬇︎
(小売店・材木屋)
⬇︎
住宅メーカー・工務店・リフォーム店
⬇︎
施主


メーカーは基本的に商社(代理店)や販売会社への販売ですが、
一緒にその先のお客様へ提案や打ち合わせなども実施します。
商社や販売会社は顧客というより、ビジネスパートナーに近い存在です。
住宅メーカーや工務店、リフォーム店が商品決定権を持つことが多いので、
そこに対して日々営業をします。

・法人営業(一部個人営業)
施主に直接提案することはほとんどなく、基本的には法人営業です。
(住宅会社のイベントやショールームイベントでは施主への提案もすることがあります)

私は大手ハウスメーカーへの営業ではなく、主に地域の住宅メーカーや工務店、リフォーム店への営業を担当していました。
そのため中小規模のお会社への営業が多く、経営者に対して営業することが非常に多かったです。
その経験は営業としてとても成長することができました。
商品を提案するだけでは、彼らは満足しません。
たくさんの失敗をしながら多くのことを学ぶことができました。

結局ブラック?ホワイト?

結論から申し上げますと・・・
向き不向きの世界だと思います。
曖昧な表現で申し訳ありませんが営業職全てに言えることだと思います。

ここではどちらかの立場に立つことなく、
フラットな目線でホワイトな部分とブラックな部分を書きます。

ホワイトな部分

①成長できる環境
 前述した通り、経営者との折衝を新入社員から経験できるのは
 社会人としてともて貴重な経験です

②他メーカーとの交流
 住宅設備メーカーは顧客のイベントごとでよく顔を合わせます。
 そのためメーカー同士とても仲が良く個人的に飲みに行くこともよくあります。
 同じ顧客について話せるのは社内ではなく、他メーカーです。

③出会いが多い
 男目線で申し訳ありませんが、住宅業界は女性との出会いが割と多いです。
 ショールームや住宅デザイナー、商社の事務など様々な出会いがあります。
 所属する営業所次第かもしれませんが、既婚率は高いです。
 (ちなみに離婚率も高いです笑)

ブラックな部分

①業務量の多さ
 基本的に激務に分類される量の仕事です。
 しかしこれはエリアや担当顧客によって変わってきます。
 私の場合は首都圏エリアで年間8.4億の予算を担当していました。
 その時は月120時間以上の残業、土日出勤多数、週3接待
 電話は10分に1回という状況でした。あくまで私の場合です。

②体育会系業界
 工務店・大工・材木屋・・・
 この名称を聞けばどんな方が働いているか大体わかると思います。
 昔ヤンチャだった人たちを相手に営業しますので、
 それなりのメンタルの強さは必要になります。
 社内もそんな中で生き残ってきた人ばかりなので、
 とても体育会系な方が多いです(個別名称は避けますが会社によります)
 私の上司はカタギとは思えない雰囲気の方でした笑

③クレーム対応
 この業界で一番苦労するのはクレーム対応だと思います。
 住居に関わるクレームのため、緊急性が高く施主やルート顧客も
 かなり強く主張や要望をしてきます。
 基本は修理サービス会社が対応しますが、
 営業マンが呼び出されることも多々あります。
 クレームが重なって辞めていく人もたくさん見ました。
 いかに深入りしないかもクレーム対応の技だと思います。

ブラックな部分や住宅業界の実態などここには書けない内容も多々ありますので、
それはクローズドな場所で改めて書きたいと思います・・・


以上住宅設備メーカー営業の業界研究でした。
私はすでに転職していますが、社会人として多くのことを学びました。
若いうちの苦労は後が楽になります。
ぜひみなさん挑戦してみてください!!

ここでは言えない話

ここではお話し出来なかった内容は
この記事にて書いています。
ぜひご一読ください。


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