有事!その時詰め寄る日本人VS拍手喝采の外国人
タイトル画像:雪の降る駅の風景の写真
かなり前。
大雪で長野新幹線が動かなくなった時、ちょうど南から長野に向かって移動中の出来事です。
それこそ長野新幹線創業以来初めての大雪と運行制限。制限って書きましたか、ほとんど運行中止に近い。
言ってみれば有事です。
そこで、日本でよくみる光景と、見たことない光景が同居してて、多様性を感じた出来事がありました。
安中榛名から先は線路が見えない
平成26年の話。
記録的な寒波に加え、関東南部も巻き込んだ大雪。
よせばいいのに、その真ん中で自分は大宮から長野新幹線で長野を目指してました。スキーです。
下のリンク:その時の情報まとめ
群馬に入ってからだんだんスピードが落ち、安中榛名で一旦止まる、というアナウンス。
まあこの大雪だもんな、乱れるよ、と思ってかなり長い停車だったので、ホームに出ました。
びっくり!
車両の先の線路が、ホームの高さまで雪がぎっしり詰まっていて「絶対動かない状態」だったのです。
ホームの高さは線路から1m以上はありますが、そこがホームと同じ高さまで雪で埋まってるのです。ほぼ前の文章と同じこと書いてしまった!
それがずーっと先まで続く。行先に線路は見えない状況。
画像:大雪で家が埋まったイラスト。電車が埋まったイラストはありませんでした。
片側一車線のみ除雪
見たことない車両がやってきて、片側一車線のみ除雪を始めました。数時間後に少しずつ長野方面に動き出し。
画像:除雪車のイラスト。これの線路を走るヤツはありませんでした。
この片側を使って、東京方面行きと長野方面行きを交互に通して何とか移動を確保した模様。
すごい調整するもんだ。
幸い、
・オヤツはしっかり持っていた
・新幹線なので座席はそこそこ良く
・トイレはある
・ホームに止まってたので、売店も使える
そんなに苦痛ではありませんが、とにかく到着するのか、それがいつなのか、は分かりません。
そんなわけで、朝早く大宮発に乗って、長野に到着したのは夜。
ゾンビ映画でお馴染みのシーンが目の前に
到着したので、こっちは改札の中です。
改札の外にいる人は、制限で入れませんが、制限が解除したら、真っ先に入って列車に乗りたい。
なぜならその日は日曜日。月曜日から出社しないといけない人たちなのです。
その人たちから見て、改札内は列車搭乗可能性の高い人たちがいる「安全地帯」。対して、改札外は、トイレのために場所を開けたら二度と前に来られない「危険地帯」。
ゾンビ映画で良くある、フェンスの外側と内側の状況です。
自分は「月曜から有給を取ってスキーに来たある意味勝ち組」かつ「改札内にいるさらに勝ち組」に見えているはず。
大変なのは駅員
駅員に課せられた業務は、「現状の出していい情報を伝えること」と「現状指令された状況をキープすること」です。カスタム対応はあり得ません。
そこに詰め寄る日本人。
「入れろ」
「いつ運転再開するんだ?」
が二大大きな声、でしょう。
もちろん、ほとんどのお客さんが同じ事を聞いてくるので、拡声器を使ったアナウンスしてますが、もはや詰め寄って罵声を浴びせないと気が済まない派が多数発生、阿鼻叫喚とはこのこと!という光景が。
ホームでは外国人がものすごい数。日本語の情報が分かるヤツを中心に、自然と固まったようです。
彼らはこのゾンビ地獄の中、いったいどうしていたのか!?
外国人ツーリストは真逆!
イラストでちょうどいいのが無かったのですが、ほぼこんな感じ、というのがありました!
画像:街で男女が酔っ払って騒ぐイラスト
そうです。彼らは、飲みながらこの状況を楽しんでいたのです!
見たことない雪の量にテンション爆上げ!
そこに、ゆっくりと新幹線が入ってきたら、大歓声と指笛で騒ぎもMAX!
勤め人と旅行者の違いはあれど
駅員に自分のイライラをぶつけてる人。
詰め寄っても雪が溶けるわけでも無い。
ならば、酒を飲んで騒げ!とは言いませんが、どっこいしょと座ってまあ落ち着け、というのが精神衛生上良いのかもしれません。
色んな意味で、ザ・日本人だなー、と柵の内側から観察してました。私もザ・日本人ではありますが。
ちなみに、一本だけ東京方面に動いた電車には乗れず、改札内の人は、在来線ホームに用意されたぬくぬくの特急車両で、リクライニング倒しまくって、一晩を明かしました。
ちなみに、ホームでは蕎麦屋が開いてるし、売店で色々買い込んだので、むしろ面白い体験。
(長野まで行ってスキーせずに帰ってきましたが)
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