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復活のプリティ


毎日更新320日目。

昨日15時でバイトが終わり、僕はクリーニング屋さんに向かった。

この前書いた"プリティ"のクリーニングが出来上がっているはずだからである。

一応説明しておくと"プリティ"とは胸の部分に「ALL is pretty」と書いてある僕のお気に入りのTシャツである。

これが赤からに行った際に汚れてしまったのだ。

預けた時の店員さんの反応からすると、かなり厳しい戦いが予想される。

何せ相手は赤からである。

あれだけ美味いのだ。

なかなか落ちなくても不思議はない。

僕は緊張しながらクリーニング屋さんに入った。

するとこの前受付してくれた店員さんがレジにいた。

この店員さん、見るからに人の良さそうなおばちゃんである。

店員さんは僕を見るなり「あ!」という顔をして

「とれました!とれましたよ!」と叫んだ。

僕はそれを聞くなりテンションが爆上がりした。


やった!

赤からとれた!

良かった!

プリティが帰ってきた!

復ッ活ッ!

プリティ復活ッッ!

プリティ復活ッッ!


僕は心の中で刃牙の烈海王ばりにプリティ復活を喜んだ。

そして喜ぶと同時にふとある事を思った。

このおばちゃん、よく俺の顔見ただけでTシャツの汚れの人って分かったな。

あれから色んなお客さん来てるはずやのに。

あれ??

もしかして特徴的なお客さんとして覚えられてる??

赤からのデブとして覚えられてる??

やとしたら恥ず。

何か恥ず。


おばちゃんは棚からTシャツを持ってきて笑顔でこう言った。


「赤からがね!赤からが!赤からがとれましたよ!!!」


めちゃくちゃ覚えとる。

おばちゃん、俺の事完全に「赤からの人」として認識してる。

まあ前回何の汚れか説明した時に「赤からが美味しすぎて〜」て言ってるから、こうなって当然か。

そもそもTシャツもプリティやし。

「プリティというTシャツを着た太った人が赤からが美味すぎて暴走して汁飛ばした」

こんなん覚えるなという方が無理がある。

覚えるためのフックが多すぎる。

これからにっしゃんはしばらくこの店では「赤からプリティ」である事は間違いないだろう。


そんな事を考えながら僕は「ありがとうございます!!!」と満面の笑みでプリティを受け取った。

しかしそれにしても赤からがとれるとは。

非常に嬉しい。

これからもクリーニングはこの店に頼もう。

ただ、しばらく赤からの汁を持っていくのだけは避けたい。

連発で赤からは完全に「赤からの人」になってしまうから、、、


と、この様にプリティが奇跡の復活を果たし、僕の元に帰ってきた。

おかえりプリティ。

これからどんどん暑くなっていくので、プリティの出番も増えそうである。

汚れには気を付けて着ていきたい。

それでは、また明日。




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