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大事なのはシステムじゃなくて、人だ!!

財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上とする。されど財なさずんば、事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し。後藤新平


めぐるめぐる社会。

株価や地価は乱高下。

インフレ、デフレ。

外交は手のひら返し。

教育界も、一週間後には、違うことを言われ、てんやわんや。

何度、企画書を作り直したことか。

変化に弱い日本人。

変化に弱い中年。高齢者。

これは、日本の教育の失敗の部分だ。

とにかく方法論に固執する。

意味のないことをやり続ける。

特にしっかり教育を受けてきた人は顕著だ。

自分の頭で考える。

それができない。




細かい指示がないと動けない。

県をまたぐ移動が解禁になった瞬間に動き出した人間は、まさに象徴だ。

昨日と今日で何がそんなに変わったか?

麻生太郎が「日本人は民度が違う」と言ったが、人の言うことを聞くことに関しては世界一かもしれない。

産業革命の大量生産、大量消費の国の施策で、「言うことを聞く」人間を育ててきたわけだから。

日本の教育はすごい。




日本の教育は今、一生懸命、システムを遺すことをしようとしている。

オンライン、カリキュラムマネジメントなんやらかんやら。

人を育てるためには、事業が必要だ。

ただし、大半が、上位目標である「人を遺す」ためではない。

自分の功績を遺すための人間がいっぱいいる。下や中だ。

これだけ社会の変化が著しければ、財やシステムを遺すだけじゃ意味がない。

あなたの功績も数年の寿命。

「財やシステムを存続させられる人を遺す」

これこそが大事であったのに、それをせずにしてきた。

結果、伝統産業は次々と倒れ、地方は過疎化が限界になる。

「最近の若いやつは…」

って嘆いてもだめだ。

人を遺せていない自分を責めるべきだ。



こんな記事を書いたのも、昨日先輩と話して
「大事なのはシステムだろ!」って言われたから。

「いくらいいシステムがあっても、人を育ててないと意味がないと思いますよ。」

って偉そうに言ったから。

でも、本当にそうだと思う。

しかも、ぼくらの仕事は教育だ。

人を育てる仕事だから。

人を育てるためのシステムならいいけど、
なんか自分の功績のためにやっている感じを受けたらダメなんだ。


本当に子どもを育てようとしている先生って一握りなんだなって最近すごく感じる。

教育って人を育てることだよ。

仕事って人を遺すことだよ。


ぼくは、祖母や祖父、母に優しさを教わった。

父には、献身を教わった。

ふるさとを出て

教師の先輩たちには、情熱を教わった。

教え子たちには、小さなことが幸せであることを教わった。

そして、ふるさとに帰ってきて

何が為せるか。

自分の考えを人に遺すことが自分の仕事。

32才。

まだまだ学ぶ身であるけれど、相手は紛れもなく人。目的も紛れもなく人だ。