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2019年11月、浪江取材/熊野神社〜浪江町へ

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<続き>

文殊堂で物思いにふけった後、すぐそばの熊野神社へ向かう。しかし、立派な文殊堂なのに、何でグーグルマップには出てこないのかな…

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この熊野神社も立派だ。特に観光地として整備されるでもなく、ひっそりとしたこうした神社は僕は好きだ。震災前も、寂れた感じだったんだろう。

でもさっきの文殊堂の方がかっこいいかな(笑

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ここは除染したのだろうか。さほど線量は高くなかった。

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とても静かでのどか。震災直後の8年8ヶ月前はそれどころではなかった場所。

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ここに人の気配はない。今どこにいるのだろう。本当に静かだ。

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浪江方面に向かう。

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日曜日ということもあり、とにかく静か。時折車が走り抜けていくが、こんな場所を歩くのは僕ぐらいしかおらず、不思議そうな顔をして僕の顔を覗き込んでいる。鳥と、たまに野生動物の鳴き声(猿?鹿?猪?)が聞こえる。

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ビニールハウスが見える。ずいぶんしっかりした様子。新しいからか、行政が何か「実証実験」をやっているのか。

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この森の中はどれだけ汚染されてるのか、ふと考える。

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お、これは! モノレール…今使われてるのかわからないが、どこに何を運んでいるのか、気になる。

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ここは土建屋の敷地だ。

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坂を登っていくと、産廃の自社用最終処分場と書いてあった。埋め立て処分工事は来年3月まで。放射性廃棄物もこっそり捨ててるのではないかと少し疑ってしまう。最近もニュースになったが、場所によっては非常にいい加減な管理しかされていない。

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まるで除染直後のようだ。あの土の下に何を埋めているのだろう。人間は地球を汚しながら生きている。

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栗が落ちていた。間も無く浪江町。

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浪江と南相馬の境付近。ただの記念碑だが、迎えてもらった気分だった。

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美しい浪江町。googleマップのストリートビューと比較したところ、この辺りの家が解体されたことがわかった。美しいけど、悲しい浪江町。

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更地。グーグルマップを見ると、ここもかつては住居があったようだ。眺めのいい部屋が眺めのいい丘へ。

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抜けるような空だ。

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倒壊した家屋がそのまま。グーグルマップを見ると、ずいぶん前からこのままのようだ。

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線量はこの通り。この程度ではもう驚かないが、さいたま市ではこんな数値を目にすることはほとんどない。

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ここは、元は浪江日本ブレーキ株式会社の工場だったようだ。それが今は「藤橋産業団地」となっている。ロボットだか何だか知らないが、いくら金をかけようとも、人が即死するような放射線の前では、あっという間にICチップがダメになり壊れるだろう。わかっていながら無駄にカネをかける。そこにあるのは誰かの利権だけだ。目先の金に狂うくだらない奴ら。

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団地入口の花壇がなぜか悲しく見えた。

ここまで、空間線量は常に0.2〜0.4μSv/h程度あるが、これはこの地域ではさほど高い値ではない。首都圏では0.23μSv/h以上で立入禁止で除染だし、福島県内でもそれ以下を建前上は目指しているが、建前は建前だ。この地域では0.23以下の場所の方が圧倒的に少ない。

ところどころ線量が高い場所があり、ああ、浪江にきたなと思いつつ、浪江高校を目指す。

<続く>


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