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2018年10月福島、復興祈念公園〜苅野小学校

<続き>

その後、請戸の海沿いに新しく出来た復興祈念公園へ移動、トイレ休憩となる。トイレにはノートが置かれていて、そこには訪れた人の様々なメッセージが書かれていました。

丁度この公園に向かう際も、観光バスとすれ違った。「スタディツアー」と銘打って、全国各地から訪れる人がいるらしい(宮城や岩手と比べると、放射能のせいもあって圧倒的に少ないようだが)。

でも僕は、そういうツアーにはちょっと抵抗がある。来るなと言ってるわけではなくて、勿論意味のあることだと思うけど…そこで終わってしまっては違うと思う。ツアーのガイドがどういった紹介の仕方をするかわからないが、そこにはどうしてもバイアスがかかってしまうし、ツアーを経た上でのリピート、それが望ましいと思う。

東電福島第一原発構内視察ツアーもよく開催されているようだが、それらのツアーの特徴は原発構内の空間線量の低下や安全性の向上のアピールばかりだ。肝心の、住民の生活圏である周辺の線量や土壌汚染、動物たちの生態や生活環境といった話は全くと言っていいほど触れられてないと思う。いくらカンニング竹山が原発構内の安全性を強調したところで、そこで暮らす人は1人もいない。

ツアーで興味を持って、次訪れて何を見るか、それが大事だと思う。空間線量の少ない場所を案内されて「浪江の空間線量は東京より低い」などと呟いたところで、それは明らかな「デマ」でしかない。

請戸を見た後、希望の牧場方面へ向かう。途中、明日見に行こうと思っていた浪江町立苅野小学校があり、そこに立ち寄ってもらうことになった。

(苅野小学校に向かう途中、請戸川にかかる橋の上から)

(美しい風景も台無し)

小学校に行こうと思ったのは、昨年11月、今年5月とも、どちらも学校の廃墟のインパクトが強かったから。こう言ってはなんだけど、すごく絵になると思った。あくまでも僕は「取材」に来てるのだから。

(荒れ放題の校庭)

(ノスタルジーを感じるブランコ)

(放送室)

(震災前のままの光景)

(手前は草刈機だろうか)

(ジャングルジムと遠くに見えるモニタリングポスト)

(机の中のものがビニール袋にまとめられていた。他の人のnoteで見たけれど、こうしてまとめて処分されるらしい。「放射性廃棄物」として)

(上階がどうなっているのか、見てみたい欲望に駆られる)

<続く>


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鈴木邦弘
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