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実習④

9さいのわたしから見た37さいのわたしは
かなり…だいぶ
危なっかしい印象だった。

身体がくたくたになって
喉が乾いて咳払いをしているのに
無我夢中で
ひたすら片付けと掃除に集中していて
どれだけ一所懸命話しかけても
気づく素振りもなかった。

そして、
お腹にうっすら光るものがあったが
光が弱々しくなっていて
それが小さな赤ちゃんの種であることに気づいて
37さいのわたしを
少しでも休ませようと必死だった…


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以下9さいのわたし

どうして身体が休みたがっているのに
動きを止めないの?
このままじゃ、よくないことが起こる。。


紺:彼女は頭や心と身体の接続が
人よりも元々薄いんだ。
君にも覚えがあるんじゃない?
集中すると周りが見えなくなること。
さらに今は恐怖心にこころが支配されてしまって
五感を感じにくくなってる。


身体がどれだけサインを出しても
受け取る準備が出来ていないと
『今』は感じられないし
僕たちの声も伝わらない…


わたし:赤ちゃんの種はどうなっちゃうの?


紺:運が良ければ…また…


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ここで
スーッと我に帰った。
わたしは今、この瞬間に
お腹に宿るはずだった赤ちゃんを
見送ったようだった。





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