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あなたは「運動すると寿命が短くなる」ことを知っていますか 〜健康のキーワードはミトコンドリア〜

運動は寿命を短くする。

かなり衝撃的なテーマです。

現代人の体は、原人時代から、700万年かけて作り上られています。

かっての人類の寿命(18歳から50歳)は、子育てして生物としての役割を終え、死ぬように出来てきました。

太古の時代から、男の体が頑丈なのは、①狩(食料確保) ②戦い(縄張り争い)のためです。

女性が小柄なのは、子育てや家庭を守るために適正だからです。

日本人の男性が、明治大正時代まで、欧米人に比べ小柄なのは、(狩猟より)農耕に有利なように出来ているからです。

欧米人(特に男)の体がデカいのは、戦争好きで好戦的で野蛮な理由でもあります。

つまり、日常生活の運動量と生活様式で、エネルギーの消費量と体型は決まります。

特に、現代生活は日常での肉体労働が無くなっています。

仕事でも、移動も乗り物、仕事はデスク、機械(トラック・ブルドーザーなど)の活用などで、圧倒的に肉体労働の機会は減っています。

家庭内も、洗濯機・電子レンジ・ガス電気利用、自動湯沸かし器などで、これまた運動量は激減しています。

つまり、あと何万年も経つと、人間の体つき(華奢になる)はもっと大きく変化していくと予測できます。

さて、本題の「運動すると寿命が短くなる」です。

日常生活での運動量の激減があるのですから、筋肉の必要性も減っています。

尚且つ、年を取ると、細胞内のミトコンドリアが減っていきます。

ミトコンドリアの役割は?
一方、機能としては細胞内におけるエネルギー(ATP)生成の役割や、アポトーシス(細胞死)に役割を担っています。 また、運動を行う際に生体は筋肉を収縮させるための多くのエネルギーを必要とします。 このエネルギーの大部分(90%)が、ミトコンドリアによる有酸素性エネルギー代謝により作り出されます。

60兆ある人間の細胞内に、ミトコンドリアが数百から数千存在します。

このミトコンドリアが減少することが、「老化と疾患」の原因であることは科学的に証明されています。

20歳のミトコンドリア量がピークで、30歳で30%減り、40歳で40%減り・・・・80歳で80%減って死に向かうわけです。

ミトコンドリア(エネルギー量)の減少が、「年を取る」ということなのです。

エネルギーの減少で筋肉が減るので、顔もたるみ、シワが増え、老人顔になり、足腰も弱くなります。

つまり、歳をとって過度の運動すると、(筋肉と)ミトコンドリアに負担をかけることになるのです。

急速に100歳寿命の時代になったので、現時点で明確な科学的な根拠は見つかりませんが、50歳超えた辺りが身体的な大きな老化の始まりでしょう。

例としては、野球・サッカー・テニスなどのプロスポーツ選手を観察すると分かりやすい。

昔より、選手寿命は伸びていますが、今のところ現役は40歳台までです。

おそらく、一般人は、50歳以上でミトコンドリア量も激減しています。

そうすると、日常生活での運動量が激減しているのに、特別な運動をすることは、身体の負担が増すことになるのです。

例えば、50歳以上での過度の筋トレや過激なマラソンなどは、最も身体に良くないでしょう。

ミトコンドリアに焦点を当てると、簡単に理解できます。

ミトコンドリアが減って、エネルギーをハタチの頃のように供給できないにも関わらず、過度な運動すれば、少なくなったミトコンドリア自体に負荷がかかり過ぎるのです。

例えば、車のフェラーリ(本来は6500㏄)に軽自動車(660cc以下)のエンジンを乗せて高速運転する状態を想像すれば分かりやすいでしょう。

私の周りの友人でも、筋トレとマラソンに熱心な50歳以上の男性は、全て極端な老け顔です。

上半身(筋肉)や下半身(筋肉)や心肺へのエネルギーの過剰な利用により、体全体のエネルギー供給の限界が来ると、顔の筋肉がげっそりと削がれる状態です。

筋肉を作るというのは、日常生活に必要以上の膨大なエネルギーを必要とするからです。

さらに、健康状態も顔色に現れます。

ミトコンドリアのエネルギーは、人間の免疫力や自然治癒力を維持するためには、とても重要です。

有害なウイルスや菌との戦いや、体の新陳代謝には、大きなエネルギーを必要とするからです。

誰でも、20歳の時に病気の心配をしないでいいのは、人生でミトコンドリア(エネルギー)の量が最も多い時期だからです。

今回のコロナ禍での免疫力問題で分かるように、ミトコンドリアの(自然に)減っている老人が死にまで至る確率は高くなります。

つまり、運動により、見かけが痩せる、あるいは不必要な筋肉をつけると、免疫力が減るのです。

そのため、健康体でも毎日5,000個の癌が出来ている人間の体で、癌との戦いのためのエネルギーを失うと、癌による死の原因にもなります。

50歳過ぎての運動は、ミトコンドリアが活性化したり、一時的に増える程度に、適度であることがとても大切です。

この話題に関連する「ダイエット」についても、語るべきことは沢山あるのですが、今回は「運動と病」の話に限定しておきます。

P.S  健康の話は、科学的なデータや専門用語を多用して、本質を誤魔化す事が多い。究極の言い方をすれば、健康詐欺です。私は、出来るだけ分かりやすく、専門用語を羅列せず解説することをモットーにしています。
そして、一流の科学者や医療関係者の情報やデータを基にしています。
さらに、科学は日々進化するので、健康についての現時点で「正しい」知識も、将来は変化するということが前提です。

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