エピソード1 僕らのラーメン屋のこと
少し間が空いてしまいました。
文章を書くのは割と好きなので、色々と書きたいことを妄想するのですが、こういった本当に伝えたいことを読者の方に伝えるためにはどう表現をすればいいのか、ということでいつも筆が止まってしまいます。
ありのままを届けたい、でもちゃんと伝わってるか心配
考えすぎなところがダメですね苦笑
あれこれ考えすぎると筆が進まない涙
ですので、小学校低学年のときに宿題として出されていた
「先生あのね」の大人版として、童心に帰り澄み切った素直な心で書いていきたいと心に決めました。
どうか閉店の12月31日までお付き合いください!
ところで話は変わるのですが、僕は大阪のお店を中心に食べ歩きをしておりまして、そのお気に入りのお店をインスタで投稿しております。
こちらも暇がありましたら、是非覗いてみて下さい。
1. 間借り場所の決定
間借り場所はすぐに決定しました。
なぜなら、前回のプロローグでお話しした間借り先の焼肉屋は創業メンバーの一人がオーナーのお店だからです(焼肉ふじ山美味しいですよ!)。
飲食店にとって業態に応じて立地を選定することは何よりも重要なことではありますが、コミュニケーションコストの削減と何よりもスピーディーにこのプロジェクトを進めたかったため、間借り場所はすぐに決定することにしました。
2. 制約条件の整理
次に業態の決定ですが、それにはまず制約条件を整理することが必要です。
①肉をテーマにした業態
②間借りであること
たった2つの制約条件でしたが、②間借りであることは業態を決める上で非常に大きな影響を及ぼします。
間借りのいい点は初期投資を少なくし、すぐにでも始められる点ですが、一方で欠点があります。
そうです!先程お話しした通り、
立地を選ぶことが難しい点です。
例えば、二郎系ラーメンをする場合、おじいちゃんおばあちゃんが多く集まる場所よりも、学生や若いサラリーマンが多くいる場所の方が当然いいです。また、同じラーメンでも銀座で売るのと、激安商店街で売るのでは価格設定が異なります。
僕らのお店は間借りで、場所が決まっている以上、業態に応じた最適な立地を選ぶことができません。
だったら逆に立地が決まっているので、その立地で受け入られそうな業態を選ぶことも考えられるのですが、ここで僕たちが僕たちに課した課題があります。それは、
固定費である賃料をできるだけかけずにお店を収益体制へと導く
ということでした。
いい立地のところは、当然賃料も非常に高い。
立地に頼らず、お客様に来ていただけるお店を作り上げることが
何よりも今後の自分たちの価値を上げることにつながるのではないか、
という結論にいたりました。
そうすると、次に問題になるのが集客の方法になります。
3. 集客方法について
いい立地というのは、何もしていなくとも人が勝手に集まる場所になります。その条件を捨てた今どうやって集客していくか、僕たちの出した答えはシンプルに
SNSを使った情報発信のみ。
具体的に言うと
・インスタグラムの投稿及び広告
・フェイスブックの投稿及び広告
・ツィッターの投稿
・グーグルマイビジネスの投稿及び広告
・NOTEでの僕らの物語の掲載
・以上からの拡散、口コミ等
です。それだけです。
もう一つ言うと、SNSだけで集客したいという思いが強くあります。
というのも、SNSで集客ができ、収益体制にもっていける状況になれば、大きな成果になると考えています。これは間借りならではの思い切ったチャレンジができるいい点だと感じています。
ここで業態を決める上での制約条件に「集客はSNSのみ」が加わりました。
ちなみに間借りのお店は大阪を代表する商店街の一つ天神橋筋商店街にありますが、ここの商店街はどちらかというと日常使いされるお求めやすい価格帯のお店が非常に多く、また割と年齢層が高い方中心の商店街です。ですので、僕たちのラーメン屋さんにはなかなかマッチしないと当初から考えてました(だからSNSに絞った経緯がある)。加えて間借りのお店は2階にあるので、非常に目につきにくです(飲食店は空中階だと売上が下がる傾向がある)。
現に今お店は営業中ですが、通りがかりで入っていただけるお客様はほとんどいらっしゃらず、来店いただいたお客様全体の約5%程になります。
4. なぜラーメンなのか
ここで改めて制約条件を整理しますと
①肉をテーマにした業態
②間借りであること
③集客はSNSのみ
ここでは③集客はSNSのみということに焦点を当てて考えてみることにしました。
ところで皆さんはどのサイトを参考にしてお店選びをされてますか??
とりわけ飲食店を選ぶ上で最近若年層の間では、インスタグラムやグーグルマイビジネス(マップ)を参考にお店選びをされる方が増えてきているとのことです。
・ご参考(2018年 日経TREND 記事)
これは2018年の記事なので古い記事にはなっていますが、
筆者の周りの食べるの大好き!な方々も、SNSでお店選びをされている方が増えてきています(筆者もインスタでお店選びをし、投稿して自己満足と自己承認欲求を満たしています)。
少し話はそれてしまいましたが、集客をSNSに限定したため、SNSで受け入れられやすい業態がいいという結論になりました。
肉をテーマにした業態で、SNSで受け入れられやすい業態、、、、焼肉はダメだから、、、、
う〜〜〜〜ん何やろか??
とりあえずインスタに絞って考えていくと、、、
日本で付けられているハッシュタグの中で一番多い業態は、、、、
ラーメン!
ハッシュタグ数 13,142,886!!
日本の2019年度のハッシュタグ数ランキング27位!!!
ただラーメンってむずいよなぁ
日本を代表する業態だしライバル店も多いよなぁ
一方で
行列を作ってる業態の中でラーメンは多いよなぁ
行列作ってみたいよなぁ
それからというもの本当にラーメンがいいか
その他の候補の業態はないのか
いろいろと話し合いました。
①肉をテーマにした業態という制約の中で
最後の決め手は
筆者の僕が大のラーメン好きだから
なんとも単純です。世の中単純なのです。
いや僕がただ単純なだけです。
素直ないい子なのです。
僕がハンターハンターのキャラだったら
確実に強化系ですね(一方で理屈っぽいところもあるので操作系かも)。
前から一度ラーメン屋をやってみたかったので、一つ夢が叶いました。
あとは、漫画喫茶をするのと、サッカーチームを持つことです(全く関係ない話をしてすみません)。
まぁ決めたからには突っ走る!
チャレンジチャレンジチャレンジあるのみ!!
ただ如何にして再現性を生み出せるかを考えながら!!!
ここも間借りのいいところなのです。
失敗も糧にできる。
ピッチピチの活きたマーケティング。
5. なぜ二郎系なのか
ラーメンは決まりましたが、重要な制約条件
①肉をテーマにした業態
つまり、ラーメンでありながら、同時に肉も楽しめるものでなければなりません。
ここでふと思いついたのが、ラーメン二郎でした。
(ここから筆者が歩んできたラーメンライフを回想)
僕のインスタアカウントを見ていただくとわかりますが、ラーメンの投稿が多いです。なぜならラーメンが大好きだからです。
これまでたくさんのラーメン屋に行きました。
特に東京、大阪のお店に。
日本には美味しいラーメン屋がたくさんあります。
逆にいうと、マズいラーメン屋を探す方が難しいです。
美味しいラーメン屋を教えろ、と言われると
おのお店もこのお店も美味しかったし、、、
一つに絞れと言われても、、、うーん好みは??
というような流れになってしまいます。
それでは切り口を変えて、
思い出に残っているラーメンを教えろ、と言われると明確に答えが出てきます。
まず1店目は、蒙古タンメン中本です。
そうあの辛いラーメンで有名な。
忘れもしません。北極ラーメンというのを食べて、辛すぎて失神しそうになったことを。食べ進めるごとに、目の前に霧が出てきて視界がぼやけていくのは、後にも先にもここだけでしか体験したことがありませんでした。
ただ、それを求めてなのかなんなのか、こちらのお店にはコアファンがたくさんいらっしゃいます。
2店目は、吉村家です。
そうです。言わずと知れた家系総本山。
家系ラーメンが僕の好みだということもあるのですが、あの行列、そしてあのお店で働かれているザ・ラーメン職人という風貌の従業員の方々の雰囲気、緊張感があるお店でした。
最後は、ラーメン二郎です。
ここ初めて行った時のことは、今でも鮮明に覚えてます。会社の同僚に連れられて行ったのですが、出てきたラーメンがてんこ盛り。そして肉マシをしていたのですが、チャーシューが肉塊ゴロゴロ。上に乗っている野菜とチャーシャーを食べた段階で、腹十部。あとは気合と根性で食べ切りましたが、正直二度と行かないだろうな、と思いました。ただ後日気付いたらまたラーメン二郎に並んでました。必死になって理由を探しましたが、いまだ答えは出ず。量が多いから、という単純明快な答えは出てますが、物理的なことではなく、感情的な部分で引かれている答えはまだ出てません。今も答えを探しています。わかる方、DMお願いします。
(回想終了)
ラーメンをやると決めた時から、
美味しいラーメンを作ることよりも
思い出に残るラーメンを作りたいと強く思ってました。
前述した通り、美味しいラーメン屋さんはたくさんあります。
でも、思い出に残るラーメン屋となるとかなり絞られてきます。
そしてそれらには必ずといっていいほどコアファンがいます。
人々の思い出(記憶)に残り、ファンになってくれるラーメンを作る。
そう決心すると、自然とラーメン二郎という答えが出てきました。
加えて言うと、
ラーメン二郎は肉(チャーシャー)もたっぷり楽しめるお店なのです。
肉をテーマにした僕らのお店にガッチリハマる。
そして、大阪にはない牛肉を使った二郎系のラーメンを。
ここで、牛の二郎系ラーメンで決定しました。
もう少しお話すると、そのラーメンに決定する大きな要因になったのは、ジロリアンの存在でした。
そうです。
ラーメン二郎をこよなく愛するラーメンコミュニティの一大派閥。
このコアファンの方々に是非僕たちのラーメンのファンにもなってもらいたかったという想いも強くありました。
飲食店において、リピーター(ファン、コアファン)というのは非常に大事な存在です。彼らなくして、経営は成り立ちません。
彼らに僕たちのラーメンを
・知ってもらい
・食べてもらい
・またきてもらい
・いつしかファンになってもらいたい
また、まだ二郎系をあまり知らない方にも僕らのラーメンを食してもらいたい。
そのために、美味しくて楽しくて魅力的でいつでもワクワクするラーメンの開発へと進めていきます。
次回は
「エピソード2 ただ今ラーメン開発中」
です。
書きたいことたくさんありすぎて、、、
次回も是非楽しみにしてください。
(参考)このお店をやる上でとてもお世話・参考になっている全てをご紹介
・間借りをさせていただいているお店
間借りについてすぐに二つ返事でOKと言ってくださった本当に感謝してもしきれないお店です。
・書籍
個人的に大好きな経営者。創業期のサービス開発のエピソードが楽しくてスラスラ読めます。
・SNS
萩原 清澄 | LUROW さん
東京の飲食業界の第一線でご活躍されている方。
直接ご面識はありませんが、非常に参考にさせていただいてます。
(宣伝)肉と麺とのSNS
・肉と麺と インスタグラムとツィッター
以上。
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