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外国人の患者さんとのリハビリで感じたこと


外国から2年前に移住してきたばかり

日本語はまだまだ片言

そんな患者さんのリハビリに初めて入った時のお話です。


セラバンドというゴムチューブのようなもの使い、簡単な筋トレをしていました。

そして、いつも通りカウントをします。

「○○さん1セット目いきますね!」

「いーち、にー、さーん、よーん、ごー…」

「はい少し休憩して、2セット目いきますね!」

「いーち、にー、さーん、しー、ごー…」


2セットを終えると患者さんが私にこう質問してきました。

『ねえ。なんで「よーん」とか「しー」とか呼び方変わる?意味はナンデスカ?』


私は困惑した。

たしかになんでだろう。。。

プチパニック。

外国人の方ならではの疑問すぎて。

でも確かに自分が外国でリハビリを受けていたとして、同じ意味でも言い方が毎回変わってたら疑問に思うよな。。

色々な考えが頭を張り巡らせ、それと同時に申し訳なさも込み上げてきました。

そのなかで捻り出した答えは

「同じ意味ですよ!にっぽんにほんみたいな感じです!無意識で使ってしまい、困らせてすみませんでした。」

すると

『大丈夫!でも日本語はムズカシイ。』

そのあとはカウントを統一しましたが、逆にそれに対して違和感を覚えたらしく、終始笑われました。笑



この事について私は同期の彼に相談しました。

彼とは一緒に企業を志す仲間です。

すると彼は平然とこう答えました。 


おれはカウントする時はしー・しーちとか使わないで、よーん・なーなって言うようにしてる。病院だから死を連想させてしまうと思ってな。


Yahoo知恵袋のベストアンサーみたいな回答をしてきました。

私は彼の心遣いにシンプルに感動しました。

たしかにこの心遣いは直接的には誰にも届かないと思います。

誰も気づくはずのない思いやり。

でも、そういった小さな小さな思いやりの

積み重ねがやがて目の見える形となり、

患者さんに届くんだと思います。


小さな気付きから大きな学びを得ました。


それ以降私もカウントする時はいつも意識しています。

たまに「しー」と言ってしまうのでこれからも矯正していきたいと思います。笑


最後まで読んで頂きありがとうございました!!


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