給食の牛乳全員飲め問題

日本人は乳糖不耐症と言って、牛乳の乳糖を分解できない人が2/3もいます。
https://www.nomura-milk.co.jp/knowledge/pages/11.php#:~:text=酪農を古くから行っ,あるといわれています%E3%80%82

給食では全員飲むということになっています。(最近は選択制の自治体も出てきたようです)

生物学的な性質から不適当だとわかっているのに何十年も放置する現象について説明します。

乳糖不耐症の人だと、牛乳を飲んでしまうとお腹を壊したり、ガスが発生したりします。

僕は中学生くらいまで大体、給食後にガスに悩まされていました。

大人になってから、改めて牛乳を飲むと調子が悪くなるので、ああ、乳糖不耐症なんだなと気づきました。

でも、乳糖不耐症の存在は、軽く調べただけでも、日本人の半数以上に見られるというのは、1980年代には少なくともわかっていました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnms1923/47/6/47_6_640/_pdf

辛い思いをしていた子供が数千万人はいたかもしれません。

これは生物学的に、遺伝的にどうしようもありませんから、
そのまま飲むと、なってしまいます。

なのに何十年もそのままです。
戦後のどさくさならまだしも、今はタンパク質も他で摂る方法はいくらでもあります。

生物学的に無理なのに、社会では以前続行という現象は至る所で繰り広げられています。

例えば、思春期で寝るのが夜型になってくる子供に朝練とか、体に負担ですし、効率的ではありません。社会人になって、会議を朝6:30からやる医療従事者(実話)みたいなアホはここからきます。

ここではその不条理にもの申す訳ではなくて、
我々が常識としていることも、将来塗り替えられるかもしれないことなのかもしれません。

社会でのルールは意外と根拠のない物が多いです。
決定打の知識がないからとりあえず決めたというケースですね。

自分たちの時代は最新で正しい、ではなく、自分たちの時代も不合理なことをやりまくっていると思った方がいいです。

知識をアップデートし、自分の中の慣習や常識は全部暫定的なもの捉えると後の時代に馬鹿にされないで済むかもしれません。