日建グループ

日建グループは、建築の設計監理、都市デザインおよびこれらに関連する調査・企画・コンサル…

日建グループ

日建グループは、建築の設計監理、都市デザインおよびこれらに関連する調査・企画・コンサルティング業務を行うプロフェッショナル・サービス・ファームです。 https://www.nikken.jp/ja/

マガジン

  • イノベ研

    イノベーションとともにある都市研究会

  • インクルーシブデザイン

    すべての人とともに実現する社会環境デザイン

  • 障がい児のための「日々の生活」の場を考える

    日建設計は、1999年から2023年の25年に渡り、障がい児のための生活のあり方を10のプロジェクトにおいて思索、実践してきました。 今回、このnoteという媒体を用いて、これまでの私たちのとりくみの軌跡を全8回で振り返るとともに、将来へ向けて、障がい児に寄り添い、私たちができることを考える機会としたいと思います。

  • PYNT

    PYNT

  • スマートビル関連

    スマートビルディングEXPO関連

最近の記事

「イノベーションとともにある都市」 研究会|vol.07 Marineterrein(アムステルダム)

諸隈 紅花  日建設計総合研究所 都市部門 主任研究員 イノベーション空間のレシピを用いたケース分析第5号日建グループの「イノベーションとともにある都市研究会」(略してイノベ研)では、建築や都市開発の専門家の立場から、イノベーションが起こる(または起きやすい)空間のレシピ(要素)やその関係性を明らかにしようとしています。今回は「イノベーション空間のレシピ」を用いたケース分析の第5弾となります。レシピ自体の解説は下記noteをご覧ください。 Marineterrein(マリ

    • インダストリアル建築の進化と未来|vol.04|インダストリアル建築のポテンシャル Industry4.0から次の未来へ

      五十君 興 日建設計 設計監理部門 設計グループ デザインフェロー Industry4.0がもたらした進化の方向これらの事例から分かるようにインダストリアル建築は複合化、多様化してきています。その背景にはIoTでモノやコトがつながっていくIndustry4.0があり、製造業や物流業の立地稼働の自由度が増して都市内立地の可能性が高まっていることが考えられます。ヤマト港南ビルのように物流とオフィスと展示施設の合体や、香港AMCのようなフレキシブルな製造を受け入れ物流と製造が一体

      • 障がい児のための「日々の生活」の場を考える|第2回 スタッフと共に空間のあり方を思考する参加型設計

        中島 究(きわむ) 日建設計 設計監理部門 設計グループ ダイレクター スタッフ自らが空間を創り出す試み前回、びわこ学園における障がい児のための空間づくりを手掛けることになった経緯についてご紹介しました。今回はその空間づくりの手法である「参加型設計」について書きたいと思います。 昨今、庁舎や文化ホールや学校など、市民参加による「ワークショップ」を行うケースが増えています。「ワークショップ」を行うことによって、市民の意見や考えをプロジェクトに盛り込み、そのプロジェクトへの市民

        • 「2050年の社会とビジネス」を考える –「NIKKEN NEXT MISSION」1st SEMINAR

          石川 貴之 株式会社日建設計総合研究所 代表取締役所長 「NIKKEN NEXT MISSION SEMINAR」と名付けたこのイベント。第1回目のテーマは「2050年の社会とビジネス」です。ゲストには、アントレプレナー・フューチャリストの小川和也さん、エデルマン・グローバル・アドバイザリー マネージングディレクター兼日本代表の郡裕一さんをお招きし、日建設計から都市計画部長の西館沙織、設計グループ部長の羽鳥達也の2名をパネリストに加え、取締役常務執行役員の奥森清喜をファシリ

        「イノベーションとともにある都市」 研究会|vol.07 Marineterrein(アムステルダム)

        • インダストリアル建築の進化と未来|vol.04|インダストリアル建築のポテンシャル Industry4.0から次の未来へ

        • 障がい児のための「日々の生活」の場を考える|第2回 スタッフと共に空間のあり方を思考する参加型設計

        • 「2050年の社会とビジネス」を考える –「NIKKEN NEXT MISSION」1st SEMINAR

        マガジン

        • イノベ研
          7本
        • インクルーシブデザイン
          1本
        • 障がい児のための「日々の生活」の場を考える
          2本
        • PYNT
          6本
        • スマートビル関連
          7本
        • COVID-19 新型コロナウィルス関連
          56本

        記事

          インダストリアル建築の進化と未来|vol.03

          五十君 興 日建設計 設計監理部門 設計グループ デザインフェロー 都市型物流施設の新しいかたち「ヤマト港南ビル」宅急便営業所と社員寮であったビルを取り壊し、ヤマトグループ100周年を機に、未来の「運ぶ」を創るというこれからのヤマトグループを語れる建築にしたいという依頼から計画がスタートしました。最終的には宅急便営業所と100年の歴史をたどる「クロネコヤマトミュージアム」、研修施設やカフェが共存する建築となりました。高浜運河沿いの比較的狭い敷地に物流機能と美術館・研修所が合

          インダストリアル建築の進化と未来|vol.03

          インクルーシブデザイン:すべての人とともに実現する社会環境デザイン

          多様性を包括的にとらえる私たちが日々利用している建築や都市空間は、私だけでなく、もちろん、あなただけでもなく、私たちが想像する以上に、多様な人種、年齢、身体や心の状態、ジェンダーアイデンティティなど、あらゆる側面をもつ方々に使われています。そして、その中には未来の自分や家族、友人も含まれます。 このような多様性を建築や都市空間の中で尊重するために重要になるのが、包摂性を重視したデザインプロセスであるインクルーシブデザインです。自身が知っていることや想像できることの範囲を広げ、

          インクルーシブデザイン:すべての人とともに実現する社会環境デザイン

          インダストリアル建築の進化と未来|vol.02

          五十君 興 日建設計 設計監理部門 設計グループ デザインフェロー 今までにない物流施設をつくる「羽田クロノゲート」2009年、ヤマトホールディングスから与えられた課題は今までにない物流施設を造ること、そして物流業界そのものの社会的立場をもっと高いものに引き上げたいということでした。そのために提案したのが物流施設だけでなく市民に開かれた地域貢献施設を造り物流をもっと身近なものにすること、そして徹底的に環境にやさしい建築にすることでした。最寄り駅の京急穴守稲荷駅に近く、昔から

          インダストリアル建築の進化と未来|vol.02

          インダストリアル建築の進化と未来|vol.01

          五十君 興 日建設計 設計監理部門 設計グループ デザインフェロー インダストリアル建築とはインダストリアル建築という単語は聞きなれない言葉かもしれません。あえて狭義に定義すると製造業に関わる建築ということになりますが、一般的には「流通施設」と「工場・倉庫」を示すビルディングタイプと理解していいでしょう。公共建築協会の新施設分類表では以下と2項がインダストリアル建築といえます。 ①流通施設  中央卸売市場(青果・水産・食肉・花き)/卸売市場/流通センター/トラックターミナ

          インダストリアル建築の進化と未来|vol.01

          "Climate Migrants"気候難民とわたしたち ―2050年までに全世界で2億人―

          藤村 美華 日建設計 海外事業部門 海外拠点グループ 石橋 七都希 日建設計 コーポレート部門 コーポレートグループ 今回のイベントは、日本が2023年末より第2回グローバル難民フォーラムの共同議長国を務めることを受け、国連UNHCR協会との「ONE MORE STEP INITIATIVE JAPAN」プロジェクトとコラボし、日建設計の有志のグループ「難民を考える会」が内容を検討、日建設計の気候変動への取り組みと難民問題を重ね、「気候難民」をテーマとして企画しました。

          "Climate Migrants"気候難民とわたしたち ―2050年までに全世界で2億人―

          障がい児のための「日々の生活」の場を考える|第1回 障がい児のための空間づくりを手掛けることになったきっかけ

          中島 究(きわむ) 日建設計 設計監理部門 設計グループ ダイレクター 重症心身障害児の女の子との出会い今から25年前の1999年11月、私は滋賀県野洲市(当時野洲町)の旧第2びわこ学園(現:びわこ学園医療福祉センター野洲)を上司と2人で訪問していました。当時、私たちは第2びわこ学園の移転新築プロポーザルに応募しており、現状の建物や使用状況をプロポーザルに応募した他の設計事務所と一緒に視察させていただくことが目的でした。 視察の途中、廊下でストレッチャーに乗せられ、人工呼吸

          障がい児のための「日々の生活」の場を考える|第1回 障がい児のための空間づくりを手掛けることになったきっかけ

          ○○さんに訊いてみた!#04|監理者は説明の積み重ねで信頼獲得

          粕谷 公一、千々岩 豊、八田 有輝 日建設計 設計監理部門 監理グループ 発注者・施工者・設計者からの信頼を得るには── 発注者・施工者・設計者と良好な関係を構築するために、また信頼を得るために、笹部さんが心掛けている方法・手法を教えてください。(千々岩) 笹部:定例会議などで、監理者目線でもいろいろ調整したことをしっかり伝えるべきなんです。そうすることでより確実に意思が伝わります。品質確認はやってあたりまえ。そこにプラスアルファどんな値打ちをつけることができるか。 あと

          ○○さんに訊いてみた!#04|監理者は説明の積み重ねで信頼獲得

          ”+エアモビリティ”のまちづくり|空飛ぶクルマで未来のまちはどう変わる?

          渡邉 修一 日建設計 設計監理部門 グローバルデザイングループ 兼 都市・社会基盤部門 スカイスケープデザインラボ課 スピーカーと取り組みのご紹介伊藤 貴紀さん(以下敬称略):まずは、経済産業省に所属していた時、なぜ空飛ぶクルマのための「次世代空モビリティ政策」を立ち上げたか、基本的な概観を話します。 エアモビリティに明確な定義はないものの、「電動」「自動」「垂直離着陸」が1つの共通イメージです。自動車が電動化・自動化するのと同様、航空機も電動化・自動化が目指されています

          ”+エアモビリティ”のまちづくり|空飛ぶクルマで未来のまちはどう変わる?

          日建グループオープン社内報|“O3”って?リニューアルした日建設計コンストラクション・マネジメント大阪オフィスの試み

          佐々木康貴、大澤雄二、関口理絵 日建設計コンストラクション・マネジメント マネジメントコンサルティング部門  “O3”(オースリー)とは?”Osaka Osekkai Office”の通称で、令和5年5月17日にリニューアルオープンした日建設計コンストラクション・マネジメント(以下NCM)の大阪オフィス。「行きたくなる、おせっかいを」をテーマに、働く人を孤立から救い出し、元来大阪に根付いている“おせっかい”の力で人の活力をオフィスに呼び戻そうというプロジェクトです。プロジェ

          日建グループオープン社内報|“O3”って?リニューアルした日建設計コンストラクション・マネジメント大阪オフィスの試み

          〇〇さんに訊いてみた!♯03|スペシャリストへの道 ━ 劇場・ホールの監理心得━

          八田 暢之、津村 勇次、原 和樹 日建設計 設計監理部門 監理グループ ── どのような経緯で劇場・ホールのスペシャリストになったのですか? 入社5年目くらいに新神戸国際会館こくさいホールの設計を担当することになったのが始まりです。それまで舞台設備設計を担っていた大先輩が後継者を育てるという話が持ち上がり、これに手を挙げて担当したのがきっかけだったと記憶しています。それ以降、途切れることなく劇場・ホールの設計が現在まで続くという恵まれた縁のおかげで、自然と知見が身に付いた

          〇〇さんに訊いてみた!♯03|スペシャリストへの道 ━ 劇場・ホールの監理心得━

          渋谷で2万人が帰宅困難に!? 災害時の行動変容を促す、ハードとソフトのデザインとは

          染谷朝幸 日建設計 テックデザイングループ SDL(Safety Design Lab) ダイレクター スピーカーと取り組みのご紹介金山淳吾さん(一般社団法人渋谷未来デザイン ジェネラルプロデューサー / 渋谷区観光協会代表理事、以下敬称略):私は渋谷区の新しい観光資源づくりや文化イベントのプロデュースなどに携わってきました。今日のゲストの牧野さん、小野川さんと同じく、広告業界出身です。広告プロデューサー的な視点で、渋谷という街の運営について考えています。 牧野圭太さん

          渋谷で2万人が帰宅困難に!? 災害時の行動変容を促す、ハードとソフトのデザインとは

          〇〇さんに訊いてみた!♯02|現場関係者の礎となる監理者のコミュニケーションスキル

          新出 真也、小大塚 陽平、尾崎 綾(元職員) 日建設計 設計監理部門 監理グループ ── 猪俣さんはリーダーシップが強いイメージがありますが、今の猪俣さんを形成したエピソードはありますか? 一番影響を受けた先輩がいました。 その方からは「筋を通すこと」と「他人事にしない」ということを教えてもらいました。 自分が正しいと思ったことは、それが発注者であれ施工者であれ、社内の人間であれ意見を交わすようにしています。 皆、良い建物をつくりたい!という目標は同じですからね。 あとは

          〇〇さんに訊いてみた!♯02|現場関係者の礎となる監理者のコミュニケーションスキル