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日建グループは、建築の設計監理、都市デザインおよびこれらに関連する調査・企画・コンサルティング業務を行うプロフェッショナル・サービス・ファームです。 https://www.nikken.jp/ja/

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「つな木」のエンジニアリング③|「つな木」ドームにおける構造検討

江坂 佳賢、石﨑 樹、瀬口 翼、畔見 徳真 日建設計 エンジニアリング部門 構造設計グループ 設計監理部門 デジタルデザイングループ DEL(NWL) はじめにNikken Wood Lab(NWL)の構造設計者の視点から、「つな木」の特徴とつな木PJについて、全3回にて紹介するシリーズ。最終回の今回は、「つな木」の応用事例として、2020年に北海道帯広に設置した「つな木」ドームについて紹介します。クランプ開発と接合部実験、キューブ型の実大実験と構造検討に次ぐ、応用編となり

    • 「イノベーションとともにある都市」 研究会 ―vol.05 京都リサーチパーク (京都市)―

      諸隈 紅花  日建設計総合研究所 都市部門 主任研究員 イノベーション空間のレシピを用いたケース分析第3号日建グループの「イノベーションとともにある都市研究会」(略してイノベ研)では、建築や都市開発の専門家の立場から、イノベーションが起こる(または起きやすい)空間のレシピ(要素)やその関係性を明らかにしようとしています。今回は「イノベーション空間のレシピ」を用いたケース分析の第3弾となります。レシピの解説は下記noteをご覧ください。今回は初めて日本の事例を取り上げます。

      • スケートボードはまちの未来を変えられるか?-スケートボーダーからの提案

        藤 奏一郎 企画開発部⾨ コモンズグループ パブリックアセットユニット プロジェクトアーキテクト 2023年4月21日、立川のGREEN SPRINGSにて『スケートボードでまちを変える-Welcome Skaturbanism』と題したカンファレンスが開催されました (主催:一般社団法人ソトノバ、協力:日建設計)。ゲストにはLeo Vallsさん(MAGENTA)、上野伸平さん(TIGHTBOOTH PRODUCTION)、吉田良晴さん(九九谷)をお招きし、日建設計からは

        • オフィスで野菜を育てると会社に来たくなる?

          三浦 梨紗 日建設計総合研究所 環境部門 研究員 出社したくなるオフィスとは昨今、健康経営(注1)が注目され始め、従業員の健康意識を向上させるために次のようなサービスが広がっています。 健康的な社食の提供 従業員のヘルスリテラシー向上のためのセミナーの実施 オフィスビル従業員限定の会員制フィットネス また、コロナ禍もあり、リモートワークが普及してオフィスでなくても働けるようになってきました。フルリモートを導入してオフィスを減らす企業もある一方、同僚と顔をあわせる機会

        「つな木」のエンジニアリング③|「つな木」ドームにおける構造検討

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          イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ㉑(最終回)

          三段重を食べつつ思う、ヘリテージの未来今回の行き先 元離宮 二条城「二条城で昼食を」──。当連載ガイド役の西澤崇雄さん(日建設計ヘリテージビジネスラボ ダイレクター ファシリティコンサルタント)から、「次は二条城の香雲亭(こううんてい)でランチを食べる取材です」と聞いたときから、そのフレーズが頭に浮かんでいた。分かる人には分かると思うが、人気ドラマ『名建築で昼食を』(「国立国会図書館 国際子ども図書館」の回を参照)のもじりである。 編集者としての目線で言うと、『名建築で昼食

          イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ㉑(最終回)

          TOD型都市開発手法の環境価値向上と環境負荷低減効果の評価システム開発

          ビタノバ リディア 日建設計総合研究所 研究員 共同研究者 山村 真司:日建設計総合研究所 日下 博幸、ドアン グアンヴァン:筑波大学計算科学研究センター  TOD型開発と都市環境についての検討公共交通指向型開発(Transit-oriented Development:TOD)は、過密化する都市域において生活の利便性と質の向上のために、自動車交通の抑制と集約的な都市構造を実現するための開発手法です。鉄道駅等の公共交通拠点を中心に、コンパクトで効率的な土地利用による都市環

          TOD型都市開発手法の環境価値向上と環境負荷低減効果の評価システム開発

          イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ⑳

          世界遺産級? 村野藤吾の三毛猫工場今回の行き先 日本製鉄九州製鉄所なんという広大な敷地。今回訪れたのは、日本製鉄九州製鉄所だ。案内してくれた同社の松石長之さん(日本製鉄九州製鉄所八幡地区設備部土建技術課長)も、「いまだに敷地内で迷うことがある」と笑う。 異世界にも思える巨大な生産施設群に囲まれ、最初はなんだかアウェイに来た感じだったが、帰るときには「来てよかった!」と大満足で工場を後にした。ヘリテージ建築を考えるうえで、本当に得難い体験だった。   日本製鉄九州製鉄所八幡地

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          日建グループオープン社内報|孤独のグルメ⑨

          家族と自作のスモーカーをお供にお庭でのんびり野村 哲 日建設計 都市社会基盤部門 ダイレクター 在宅勤務時の仕事部屋と土間・リビングに面した5坪ほどの小さな庭が、お気に入りの宅飲み会場です。 お酒に詳しくも強くもないので、普段はハイボールや缶ビールがメインですが、春先に植え替えた芝生を踏みしめたり、植物の変化を観察したり、旗竿敷地で切り取られた空を眺めたり、自家製スモークをつまんだり、子供とたわいのない話をしたり、庭先の路地を通る人を眺めたり、お酒の肴には事欠きません。

          日建グループオープン社内報|孤独のグルメ⑨

          日建グループオープン社内報|孤独のグルメ⑧

          多摩川河川敷宮 正樹 日建設計 企画開発部門プロジェクトマネジメントグループ Q.一人で食べる良さ、おススメの場所を教えてください。 ここ最近の週末は妻と娘が買い物に出かけたりするので、昼食を一人で取ることが増えました。その為、私も一人で自転車で遠出したりしてます。 ランチはお店にも入ったりしますが、気持ちがいいのは木陰でのんびりとチェアリングする時間です。最近は多摩川河川敷にハイバックの折り畳み椅子を持って、道中のお店でテイクアウトして木陰でランチをしています。そのまま

          日建グループオープン社内報|孤独のグルメ⑧

          日建グループオープン社内報|孤独のグルメ⑦

          庭のあかりで、ひっそりとひとり時間浦山 千明 日建設計コンストラクション・マネジメント マネジメントコンサルティング部門 ディレクター 普段の生活は朝方なのに、休みが続くときには夜更かしする時もあります。家族が寝静まった頃、居間の明かりを落として、密かにひとりの時間を楽しむのです。強くした庭園灯のあかりで居間の壁を照らし、 お気に入りの“Baccarat”のコレクションで、on the rocksと洒落こみます。観葉植物の影が壁に強く映り、不思議です。学生の頃に見たミノル・

          日建グループオープン社内報|孤独のグルメ⑦

          日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア⑤「工場×レジリエンス」

          日建VUCAエンジニアリング多良 俊宏、大塲 涼太 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ  このVUCAの時代に、企業や工場はどうあるべき?VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことを意味します。昨今の新型コロナウイルス感染拡大防止のために強いられた新しい生活様式、半導体不足を

          日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア⑤「工場×レジリエンス」

          イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ⑲

          裏方聖職者が残した女王のティアラ今回の行き先 函館ハリストス正教会「函館ハリストス正教会」は函館に観光に行く人が必ず行くであろう名所である。正式名は「函館ハリストス正教会 復活聖堂」。 函館山のふもとにあり、元町と海を見下ろす好ロケーション。国内の教会をたくさん見てきた筆者だが、この教会はモダニズム以前の教会建築の中で飛び抜けて美しいと思う。まるで雪の女王のティアラのようだ。 実はこの教会のイラストリポートを書くのは2回目になる。前回取材したのは8年前の2015年だった。物

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          日建グループ オープン社内報|わたしのこだわりの住まい⑤

          衣替えをする家村松 宏 日建設計 エンジニアリング部門(設備設計グループ) ※これは、2012年6月に社内報(日建グループ報)に掲載した記事を元に再編集したものです。 ■夢の実現南側の大開口部にダブルスキンの考え方を取り入れた「衣替えをする家」です。冬の昼間は外側スキンを開放して太陽熱を取り込み、RC躯体(外断熱)に蓄熱します。さらに、ソーラーチムニーに溜った熱を太陽光発電駆動のファンで床下に導きます。冬の夜間はスライディングウォールとした断熱雨戸(外側スキン)を閉めて保

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          イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ⑱

          生還した“無名の名建築”のきらめき今回の行き先 秋田市文化創造館今回は、筆者のたっての希望で秋田市・千秋公園内にある「秋田市文化創造館」を訪れた。 「解体されて駐車場になるところだったんです」と、同館を運営するNPO法人アーツセンターあきた事務局長の三富(みとみ)章恵さんは言う。今の活気ある使われ方を見ると、そんな言葉は信じられない。だが、実際、危なかった。筆者も改修される前の元の建物を知っていて、てっきり解体されるものだと思っていた。今回はそんな“瀬戸際からの大逆転劇”を

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          日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア④「オフィス×あえて作らない」

          社会ストックをどう活かす?高根澤 武 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ アソシエイト 「働き方の変化」と「地域の実態」COVID-19の蔓延で「働く場所」の概念が一変しました。ワーカーが都市の中心部へ集中するという従来の考え方から、在宅勤務・モバイルワーク・サテライトオフィス勤務など、場所を限定しない柔軟な考え方に変わりました。この変化は、プライベートを含めた個人のライフスタイルを見つめ直すきっかけとなり、より住環境の良い「地方」への移住を希望する人が増えて

          日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア④「オフィス×あえて作らない」

          イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ⑰

          免震改修で伝える「五一」流バロック今回の行き先 京都市役所見出しにある「五一」は、建築家の武田五一(たけだごいち)のことである。今回リポートする京都市役所本庁舎の魅力は、この人のことを知っているとより深く味わえるので、そこから始めたい。   武田五一(1872~1938年)は、広島県福山市出身。京都大学建築学科を創設した偉い建築家で、京都大学キャンパス内に数多くの建築が残る。「関西近代建築の父」と称されることも多い。   京都市役所本庁舎は歴代三代目の庁舎だ。武田五一の監修の

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