マガジンのカバー画像

スマートビル関連

7
スマートビルディングEXPO関連
運営しているクリエイター

記事一覧

IWMS(Integrated Workplace Management System)|ワークプレイスのデータを統合する ファシリティマネジメント システム

光田 祐介  日建設計 デジタルソリューションラボ アソシエイト コンサルタント 皆さんはIntegrated Workplace Management System(以下IWMS)という言葉をご存じでしょうか。日本語に訳せば、「統合ワークプレイス管理システム」といったところでしょうか。何のことやらよくわかりませんね。 IWMSとは、企業の不動産ポートフォリオ、インフラストラクチャ、設備資産の管理など職場のリソースやサービスを組織的に利用するための統合ソフトウェアプラットフ

4D-DASH |BIMを用いたクラウドセンサーダッシュボード

渕上 敏生 日建設計 デジタルソリューションラボ コンサルタント IoTセンサーデータ可視化の課題近年スマートビル市場は拡大を続けています。スマートビルでは様々なIoT技術が利用されます。例えばIoTセンサーを活用した温度分布や照度分布など、様々な状態量の可視化です。さらに、人感センサーと照明設備、温度センサーと空調設備など、竣工後に設置されるIoTセンサーと設備の連動制御に用いられることも増えました。 IoTセンサーの値を可視化するダッシュボードを作成するには、目的に合わ

Smart Operation Building |ビル運用の手間を70%削減する5つのアプローチ

後藤 悠 日建設計 スマートプラスラボ ラボリーダー 少子高齢化に伴う労働力人口の減少は、都市インフラとしてのオフィスビル運用に大きな影響を及ぼしています。2030年には労働市場全体で約640万人の労働力不足が発生(※1)すると言われており、特にビルメンテナンス業界では2015年以降約80%の現場で人材不足が発生(※2)しています。 ※1 出典:パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2030」, 2018/02/21 ※2 出典:ビルメンテナンス情報年鑑2022

3D-LiDARによる人流計測|都市や建築の空間評価に活かす、リアルタイムの人流計測システム

大浦 理路 日建設計 デジタルソリューションラボ コンサルタント 日建設計は、デンソーウェーブと協働し、3D-LiDAR※1を用いて人流をリアルタイムで計測するシステムのプロトタイプを開発しました。 空間に対するニーズが時とともに変化していく中で、運用時の人の動きを定量的に評価し、空間の課題抽出や改善提案、施設運用に活かすことで、建築・都市の更なる価値向上の実現を目指します。 LiDARとはLiDARとは、Light Detection and Rangingの略称で、レ

Cyber-Physical Workplace |仮想空間と現実空間が融合する新たなワークプレイス

光田 祐介  日建設計 デジタルソリューションラボ アソシエイト コンサルタント 皆さんは新型コロナウイルスのまん延を経験して生活にどのような変化がありましたか?家で過ごす時間が多くなったり、趣味の時間を大切にするようになったりと少なからず変化があったと思います。 私が一番変化を感じているのは「働く場所」です。コロナ禍以前では、毎日オフィスに通勤して働くことをほとんどの人は当たり前のことと思っていたはずです。しかし、緊急事態宣言等により外出が制限されたことにより多くの人は

クラウドプラットフォームを活用したセンサー・設備制御・人ネットワークシステム|スマホが取り持つ人と建物の相互コミュニケーション

大浦 理路  日建設計 デジタルソリューションラボ コンサルタント 日建設計は、エクシオグループ、WHERE、オムロン、神田通信機、X1Studio、内田洋行と、オフィスにおけるクラウドプラットフォームを活用したセンサー・設備制御ネットワークシステムの構築に取り組んでいます。センサーから取得した人の位置情報や建物内の温湿度、照度などの環境情報をクラウドプラットフォーム上に統合し、空調や照明などの建築設備を連携することで、快適かつ効率的に環境を形成し、働き方改革への対応や脱炭

Asapp |オフィスワーカーのCO2排出量・削減量を可視化し、環境行動を促すアプリケーション

谷川あゆみ  日建設計 デジタルソリューションラボ コンサルタント 万歩計で歩数を確認するように、アプリでCO2排出量が確認できたら、私たちの行動はどのように変化するか? 環境行動アプリ「Asapp(アサップ)特許出願中」は、オフィスワーカー一人ひとりの働くことにまつわるCO2排出量・削減量を可視化することによって、環境意識を醸成し、環境行動を促すスマートフォンアプリケーションです。日建設計が企画・開発を行い、2023年3月1日から日建設計東京オフィスにおいて、試験運用を