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リノベーションの仕事を通じて

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リノベーションを始め、デザインに関する思想を倩と。
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2019年11月の記事一覧

"一番耐えられるところに一番力が集まる"

"一番耐えられるところに一番力が集まる"


建物の構造と人間社会って非常に似てる。

"一番耐えられるところに一番力が集まる"

構造で行ったら筋交いだったり、体力面材だったり、ダンパーだったりを添えて"支える"

人もそう。

緩衝してくれたり、支える人がいるから、"強く"いられる。

柱を太くしても、地震や台風の縦揺れや横揺れ全てに対応できるわけじゃない。

筋交いみたいな構造補強が必ず必要。

自分が柱

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ヒアリング、コンセプトサーベイ、テーマ化、それを具体化、そして空間構成。

ヒアリング、コンセプトサーベイ、テーマ化、それを具体化、そして空間構成。


友人宅の戸建てのリノベーション。

奥様がインテリアコーディネーター。

一緒にコンセプトを纏めて、将来のビジョンも整理して。

コーディネーターの方でも、"コンセプト"を作るという行程は普段やられないそう。

貴重な経験だし、勉強になりましたと。

家みたいに長く使うモノにはコンセプトを厚めにしていくと、ブレなくなる。

後悔しなくなる。

"軸"、本当に大切。

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その人に対して、"私に任せてください"と胸を張って言えた方が良い。

その人に対して、"私に任せてください"と胸を張って言えた方が良い。


"何ができるのか"と、"なぜやってるのか"を、自分の仕事くらい言えるようにと常々考える。

やりたいこと、好きなことを仕事にできればそれは最高に幸せ。

だけどそんな人ばかりでもない。

とて、
仕事をする以上、"相手"がいる。

その人に対して、"私に任せてください"と胸を張って言えた方が良い。

自分の"特徴"と"動機"は提示できた方がいい。

信頼関係はそこから

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(直感自体にお金を支払ってくれてるのだとしたらブランディングとしては成立してる)

(直感自体にお金を支払ってくれてるのだとしたらブランディングとしては成立してる)


アイデアが降ってくるのを待っていては時間がいくらあっても足りない。

アイデアは引きずり下ろすもの。

それがコンセプトワーク。

コンセプトを構築してから具体化させていく。

やはりこれが設計としてはあるべき姿。

高い金額を任せて頂く為、"なんとなく"や"感覚"で納めるのは、相応しくない。

もしそれでお金を支払ってくれたのだとしたらそれはただのギャンブル。


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ただそれは、
モデルハウスや建築家の方の家を見たときの、感動や興奮と言った"刺激"は全くない。

ただそれは、 モデルハウスや建築家の方の家を見たときの、感動や興奮と言った"刺激"は全くない。

昨年の冬に完成した友人宅にお邪魔した。

子供が生まれ、すでに生活環境が変わって、レイアウトも変えていた。

夫婦2人から子供が生まれるという変化には無理なく対応できていた様子。

人と一緒に変化していける家を常に考える。

"老い"と"成長"

結婚、子育て、子供の成長、子供が家を出る、夫婦だけになる、そして老後。

長く家を使う以上、"変化"は生まれる。

ひとつの

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僕も餅屋っちゃ餅屋だけど、
杵で叩く人と餅をコネる人の違い。

僕も餅屋っちゃ餅屋だけど、 杵で叩く人と餅をコネる人の違い。


最近増えてきた共同設計案件。

新規集客を狙った突飛な、違和感のあるデザインが僕には作れない。

僕が作れるのは馴染ませる意匠。

突飛な意匠は友人のデザイナーに任せている。


"餅は餅屋"

僕も餅屋っちゃ餅屋だけど、
杵で叩く人と餅をコネる人の違い。

適材適所。

友人はコンセプトとか苦手、
でもデザインは素敵、
構造とかもよくわからない。


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でもそれは自分の手間が省かれてるだけで、相手の手間は増えてる。

でもそれは自分の手間が省かれてるだけで、相手の手間は増えてる。


建築の仕事は電話が多くなる。

関わる人の数が多いから。

現場監督や、職人さんからの電話以外は出ないことが多い。

クライアントからの電話ですら出ないことが多い。

理由は2つある。

記録に残らないから、それと食い違いが生まれるから。

電話ほど相手のタイミングを無視したツールはない。

大量の積み上げの中で完成を目指す中で、小さな食い違いほど恐ろしいものはない

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住む人がセルフリノベーションしていく場合のポイントは、デザインや機能性も当然考えるけど、"作りやすさ"も合わせて考える。

住む人がセルフリノベーションしていく場合のポイントは、デザインや機能性も当然考えるけど、"作りやすさ"も合わせて考える。


岐阜の戸建てのフルリノベーション。

初めは「自分でできるところは自分たちでやりたい」と友人からの相談。

現調して、図面をまとめて、必要資材をまとめて、説明。

工程も10コのステップに分けて説明。

説明していくと作業時間が作れないことが見えた。

そのまま進めると完成は2年後。

それはそれで面白そうと思ってしまったが、住む側からするとそれまでの家賃は発生するわけ

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