にじメディアで「働く」プロジェクト活動記録③「障害とメディア」
今回は、働くプロジェクトの活動している中で「障害とメディア」と題して書いてみたいと思います。最後までお付き合いいただけますと幸いです。
4月から働くプロジェクトをスタートしまして数か月ほど出演者参加者の皆様とコミュニケーションを取ってきました。そして7月から本格的に撮影をスタートしています。その中で以下のことを考えていけたらと思っています。
・募集で募った方なので、どこまで表現してよいか難しい点
・知的障害のある方がどこまで理解されているか
・一人一人細かい繊細なところを映像で表現すること
このことを考えていきながら、「障害とメディア」について考えていきたいと思います。
・募集で募った方なので、どこまで表現してよいか難しい点
今回知的障害の方お二人にご出演いただいていますが、基本ご本人の周りの方とも相談しながらどこまで撮影するか決めています。やはり今までその出演者の方との関係が深い方に確認しながらでないとと思っています。このことに関して私が心掛けていることは、障害のあるなし関係なくその人がいやと思うことはしたくないということ、そして出演者ご本人にとって有益な内容にしていきたいということです。いやと思うかそうでないか、私の今までの長年の経験による感覚で感じていきます。あとは私がされていやと思うことはしないよう心掛けています。そして制作した作品を今後見て何か希望を感じられるような作品にしたいと思っています。よくドラマではマイナスを描いてプラスに転じるといったことで作品を盛り上げたりしたりしますが、にじメディアではマイナスだと思うことこそその人にとってのすばらしい個性を表現できるのではないかと考えています。マイナスプラスといった考えではなく、その人の一つの個性をいった形で考え表現していきます。
以上からどこまで表現してよいか難しいのではありますが、関係者の方とご意見をお聞きしながら、お一人お一人の個性を丁寧に見つめ私の感性を信じ映像で表現していきたいと思います。
・知的障害のある方がどこまで理解されているか
今回3話オムニバスの2話のご出演の方は知的障害のある方です。私の意図をどこまで理解いただいているか、正直分からないところではあります。ただこれは知的障害があってもなくても同じなのかなと思っています。というか逆に知的障害があることでとても敏感にわかっていることもあるのではないかと思っています。先ほど書いたまさに「個性」です。どこまで理解されているかと考えるより、「個性」を感じ楽しんでいきたいなと思っています。
・一人一人細かい繊細なところを映像で表現すること
これはまさに、にじメディアが他のメディアとの差別化として大事にしていきたいところです。今回撮影に入る前にコミュニケーションの時間を3か月ほど取らせていただきました。3か月でも本当は短いのではありますが最低限の期間ということで3か月にしました。それは今後、にじメディアで作品の制作を継続的に行っていくために3か月くらいのコミュニケーションで制作していけるか今回はテスト的な意味合いであります。今後もいろいろと試行錯誤しながら制作していきたいと思っています。何よりお一人お一人とのコミュニケーションということがポイントで、お一人との丁寧にコミュニケーションを通して見えてくる世界を大事にしていきいと思っています。
「障害とメディア」
今まで書かせていただき、「障害とメディア」ということでまとめてみたいと思います。
障害ということはひとつの個性ということでさらに言うとその個性はとてもすばらしいものでそのすばらしさを映像表現するということが強いては、出演いただいた方々にとって今後将来の人生において何か希望を感じられるものとなっていただけたらという思い、その思いを作品を鑑賞いただく皆様に、映画という丁寧な表現を通して希望を深いところで感じるというメディアとしてにじメディアは活動していきます。
「すべての人」のすばらしい個性可能性を表現していきたいと思います。
「すべての人に可能性がある」この言葉を胸に最近は活動しています。
とりあえず今日はこんなところで締めさせていただきます。今後撮影していきながら、「障害とメディア」についてはずっと考えていきます。
次回は7月下旬に「撮影スタート!」と題して投稿したいと思います。ご期待ください!
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