超初心者さんのための小説講座(7)〜短編づくりの流れを見てみよう
小説を書いたことがない人、または超初心者さん向けの小説講座。
7回目は「短編づくりの流れを見てみよう」です。
前回はこちら。↓
短編づくりの流れ
「ストーリーのつくり方」、「アイデアの出し方」と進めてきました。
これで、短編づくりの知識はだいたい揃ったと思います。
ですが、実際に作業するとなるとなかなか難しいでしょう。
ですので、「文章の書き方」に進む前に、とっかかりから始めて、どのようにストーリーにしていくのかを、例を交えて見ていこうと思います。
短編づくりの作業の流れは、単純に言うとこんな感じです。↓
とっかかりを出す
とっかかりからアイデアやワードなどを抽出する
アイデアやワードのメリット・デメリットを出す
グッドエンドかバッドエンドか考える
グッドエンドなら最初はバッドに。逆も同じ。
ストーリーに反映する
最初を何から始めるかは人それぞれですが、2以降はすべて同じ流れになります。
おそらく最初のとっかかりは、以下の場合が多いでしょう。
アイデアを思いつく
ストーリーを思いつく
主人公を思いつく
今回は、この3つの場合に分けて、どのようにストーリーにするのかを見ていきます。
1.アイデアを思いついた場合
最初からアイデアを思いつく場合があります。
この場合のアイデアというのは、たとえば、
突然、超能力に目覚めた
朝起きたら女体化(男体化)していた
名前を書いたら死ぬノートを拾った
といった話のメインアイデアですね。
すでにアイデアが出ているので、次は流れどおり、アイデアのメリットとデメリットを考えます。
たとえばこんな感じです。↓
アイデア:心の声が聞こえる力に目覚めた
メリット
気持ちがわかる
騙されない、など……
デメリット
相手の嫌悪感も知ることになる
パートナーの本当の気持ちを知ることになる、など……
続いて、グッドエンドかバッドエンドかを考えます。
今回はバッドエンドにしましょう。
ということは、ストーリーの最初はグッドから始まればいいのでしたね。
(最初と最後が逆になればいい)
ですから、この場合の話は、簡単にいうとこうなればいいわけです。↓
最初:能力のメリットを享受する
最後:能力のデメリットで痛い目を見る
あとはストーリーにすればいいだけです。
例を出してみましょう。
あまり良い例ではないですが、こんな感じでグッド→バッドにアイデアのメリットとデメリットを絡めれば短編らしくなるわけです。
2.ストーリーを思いついた場合
最初にストーリーを思いつく場合もあるでしょう。
「○○が■■する話」といった感じですね。
この場合は、話に出てくるワードから考えるのが簡単です。
たとえば、
「高校生が盗撮する話にしよう」
と思ったとします。
この場合なら「高校生」か「盗撮」というワードから考えればいいわけですが、「盗撮」の方が考えやすいでしょうね。
ワードを出せたら、メリット・デメリット、または良い点・悪い点などを出していきます。
盗撮
悪い点
そもそも犯罪
プライバシー侵害
気持ち悪い、など……
良い点
秘密を暴ける?
誰かを守れる?、など……
「盗撮」は悪いことですから、最後はグッドエンドにひっくり返せばいいです。
盗撮が許されるのはちょっと気持ち悪いですが、それは話の中で説得力を出していけばいいでしょう。
3.主人公を思いついた場合
主人公から考える場合もありますね。
主人公の設定などを思いつくことが多いと思います。
たとえば
「ゾンビの主人公にしよう」
と思ったとしたら、これもワードから考えればいいです。
「ゾンビ」の良い点・悪い点などを出せばいいのですね。
ゾンビ
良い点
死なない?
食べなくていい、など……
悪い点
人を襲う?
腐る?、など……
次にグッドエンドかバッドエンドか決めます。
「主人公がゾンビになる」のはバッドなことなので、最後はグッドエンドにしてみましょう。
良い話かどうかは別として、それなりの話になっているのはわかると思います。
短編づくりの流れを再確認
短編づくりの流れを再確認しておきましょう。
こんな感じでしたね。↓
とっかかりを出す
とっかかりからアイデアやワードなどを抽出する
アイデアやワードのメリット・デメリットを出す
グッドエンドかバッドエンドか考える
グッドエンドなら最初はバッドに。逆も同じ。
ストーリーに反映する
何から考え始めても、2以降はだいたい同じ流れで作れることがわかったと思います。
最初にワードを思いついた場合は、3から考えればいいです。
この方法なら、短時間で、そこそこの短編を作ることができるでしょう。
ぜひご自分でも作ってみてください。
今回のまとめ
超初心者さんのための小説講座「短編づくりの流れを見てみよう」でした。
短編づくりはだいたい同じ流れ
最初のとっかかりはそれぞれ違う
流れのとおりに考えれば、それなりの話になる
ここまでで、おおまかなストーリーは作れると思います。
あとはそれを文章で表現するだけです。
それではまたくまー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?