見出し画像

問題を解決しよう〜簡単な物語のつくり方(2)

崖っぷち作家のニジマルカです。

「簡単な物語のつくり方」2回目です。

1回目はこちら。↓


前回のおさらい

前回は「物語は3点考えれば作れる」という話をしました。

その3点とは、

1.スタート地点に、願いを持つ主人公を置く
2.ゴール地点で願いが叶う
3.途中に障害物を置いて邪魔する

でしたね。

物語とは「問題を解決する過程」のことです。

ですから物語は常に、

スタート → 問題が起こる(障害物) → 解決する → ゴール

という流れで進みます。

これがわかったところで、話を進めましょう。


問題と解決

さて、今回は「問題」とセットになる「解決」を見ていきます。

物語では途中で「問題」が起こりますが、起こった問題を解決することで先に進むことができます。

そこで、前回の3点に「解決」を加えてみましょう。

1.スタート地点に願いを持つ主人公を置く
2.ゴール地点で願いが叶う
3.問題が起こる
4.問題を解決する

図にするとこうなります。↓

画像1


図で見てわかるとおり、問題(障害物)を越えていくことが「解決」です。

障害物を越えることで、ゴールにたどり着けるわけですね。

ではさっそく何か作ってみましょう。


解決を足した作例

最初に主人公を決めます。

1.スタート:彼氏が欲しい!

1を決めると2のゴールが決まります。

2.ゴール:彼氏ができた!

途中に障害物(問題)を置きます。

3.問題:彼にはすでに彼女がいる

解決方法を考えます。

4.解決:自分磨きをして、彼を振り向かせる

図にするとこうなりました。↓

画像2


おそらく主人公は一生懸命努力し、ダサい自分を変えて、最終的に彼と結ばれるのでしょう。

これで立派なラブストーリーになりました。

では、ここで解決方法を変えるとどうなるか、ちょっと見てみましょう。


解決を変えると物語が変わる

問題までは共通でも、解決方法を変えると、物語は一変してしまいます。

たとえばこういうのはどうでしょうか。

4.解決:彼の彼女を殺す

彼の彼女は邪魔なので、殺してしまってもいいですよね。

彼女を亡くし、意気消沈している彼を慰めることで、主人公は彼と結ばれるのです。

犯行がバレそうになって、主人公はさらに罪を重ねるかもしれません。

このように、解決方法をちょっと変えるだけで、一気にサスペンスになってしまいました。


問題を変えても物語が変わる

解決方法だけでなく、問題を変えることでも、物語はガラッと変わってしまいます。

たとえば問題をこうしてみましょう。

3.問題:自分も男だ

彼氏が欲しいけれど、自分も男なのですね。

これだけで、物語はまったく変わってしまいました。

男同士の恋の話にしてもいいですし、もっと繊細な話にすることもできるでしょう。

このように、スタートとゴールが同じでも、途中の問題と解決を変えるだけで、まったく異なる物語をいくつでも作れるのです。


宿題

次回までの宿題です。

【課題3】前回作った話の原形に解決を加えてください

(例)
1.スタート:マンガ家になりたい
3.問題  :絵は描けるけど、話がつくれない
4.解決  :話を作れる人と協力する
2.ゴール :マンガ家になった!

【課題4】課題3の別の解決方法を考えてください

(例)
1.スタート:マンガ家になりたい
3.問題  :絵は描けるけど、話がつくれない
4.解決  :同じくマンガ家を目指している親友の作品を見て、パクる
2.ゴール :マンガ家になった!


【課題5】課題3の別の問題と解決を考えてください

(例)
1.スタート:マンガ家になりたい
3.問題  :トラックに轢かれた
4.解決  :異世界に転生し、その世界でマンガを広める
2.ゴール :異世界ただ一人のマンガ家になった!


今回のまとめ

簡単な物語のつくり方2回目「問題を解決しよう」でした。

1.問題という障害物を乗り越えることが「解決」
2.問題や解決を変えると、物語が一変する

次回は「長編は4回ピンチが訪れる」です。↓

それではまたくまー。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?