基礎知識まとめ〜小説新人賞の攻略法(17)
崖っぷち作家のニジマルカです。
「新人賞の攻略法」17回目です。
今までを振り返ってまとめていきます。
今回は基礎知識まとめです。
16回目はこちらです。↓
1.新人賞を知ろう
まず最初にどういう新人賞があるか知っておくといいですね。
このサイトなどが参考になります。↓
受賞確率は1%いかないくらいだと考えておけばいいでしょう。
出版できない賞もあるので、そういう賞は避けた方がいいです。
地方の文学賞や短編の賞はほぼ出版できません。
「本命の賞に出す前に」と思って、短編の賞などに応募するのは考えものです。
そういった賞は練習のようなものです。
怖いからといって、いつまでも練習するのは止めましょう。
練習で良い結果を残すより、本命の賞に挑んで大敗する方がより多くを学べます。
また、使いまわしを嫌う下読みさんもいるので、賞によっては注意が必要です。
2.新人賞と市場はぜんぜん違う
新人賞は中身で評価されますが、市場は外見で評価が決まります。
中身とは小説の内容、外見とは主にタイトルとあらすじのことです。
新人賞では「面白ければ」評価されます。
一方、市場では「面白そうに見えれば」評価されます。
この2つは決定的に違いますが、理解するのはなかなか難しいと思います。
結局のところ、作家がずっと悩み続けるのは
・中身が良くても、外見が悪ければ売れない
・中身が悪くても、外見が良ければ売れる
という問題です。
いずれは市場に出るので、新人賞と市場の違いを知っておくのはいいことです。
ですが、この意味が本当にわかるのは、市場に出て惨敗した後かもしれません。
3.ネット小説のことも知っておこう
最近はネット小説からのデビューの方が多い印象です。
抵抗がなければ、新人賞とネット小説、両方やった方がいいと思います。
書き終えてから、分割してネットに出せばいいです。
ネット小説のサイトから、簡単に新人賞に応募することもできます。
エンタメ小説界隈においては、昨今ではネット発の小説の方が売れる傾向にあります。
ネット小説の方が競争が激しく、より研究されているということもありますし、ネット小説自体が市場と同じような環境になっているということもあるでしょう。
一度、ランキングという形でセレクトされたものが書籍化されるので、市場に出しても売れる確率が高いのはうなずける話です。
セレクションという意味では、新人賞作品も、企画作品も、編集者のセレクションを経ているのですが、結果を見ると、いまのところ、少数の専門家(編集者)の意見より、多数の素人の意見の方が正しいようです。
おわりに
新人賞の攻略法17回目「基礎知識まとめ」でした。
次回は「小説の基本まとめ」です。↓
それではまたべあー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?