幸せになるために。自分に許可を出せていますか~失敗者が語る、恋愛のこと~

先日は、私の恋愛の失敗談を読んで下さってありがとうございました(笑)この間の記事は、私のnoteの中では、閲覧して下さった方が、数日間の中でも多かったため、再度恋愛のお話をしてみますね♪


私の元夫は、聞いていて胸が痛くなるほど、過酷な環境で育ってきた人でした。養育者が、頻繁に変わったり、安心安全な環境がない中で、元夫は生きてきた。自分の子供と重ねると『この年齢でこんな寂しい思いをしてきたんだ』と何度も何度も胸が痛んだ。


そんな環境で育った元夫は、歪んだ愛情の持ち主だった。異常なくらい私に執着し、私を束縛というより、拘束した。


そんな環境で育ったことを知っていたからこそ、『私はあなたを絶対に裏切らない。私はあなたを見捨てない。』そんな思いがずっとあった。そんな元夫からの歪んだ愛情に、私もまたきっと歪んだ愛情で、相手と向き合っていたんだと思った。


人からみれば、私は彼女であった時も、妻であった時も、いわゆる『普通』の状態ではなかった。気が付いていながらも、それを誰にも話せなかった。


最近『ストックホルム症候群』という言葉を知った。それは、まさに過去の私だった。抜け出したい環境だったのに、自らそこから去ることが出来ず、私は元夫を好きになることで、それを正当化していたのかもしれない。


誘拐されて、逃げられる状況はあったのに、なんで逃げなかったの?という世間の問いに、私は恐怖で『逃げる』という自分を守る行為すら考えることもできずに、最初から無理だと思い込んでいた。


離婚なんて、一生あり得ないと思っていた。しかし、それは覆った。チャンスが来た。結婚生活の中で、あとから振り返ると、他にもチャンスはあったと思えた。でも、私にとってその時は、最初で最後のチャンスだと思った。『今ならいける』そう思えた。


言葉で伝え、行動した。もっと大変な思いをすると思っていた。確かにスムーズだったかと聞かれれば、決してスムーズではなかった。離婚なんて、そんなものか。


絶対にありえないと思っていた離婚をし、私には支えとなってくれた年下の彼がいた。私の人生は嘘のように、映画みたいに180度変わった。私の人生で、今でも一番の大きな出来事だったと思う。


私は、元夫に向き合っていたような、歪んだ愛情で、彼を思っていた。その時には分からなかった。別れたから、気が付けたこと。


そんな彼は、元夫とは全てが真逆の人だった。誠実で、暴言、暴力なんて無い。私に怒りをぶつけることも無い。お酒は飲まない。煙草も吸わない。ギャンブルもしない。こんな人、いるんだって思った。私は幸せだった。


だけど、その時の私は、私に幸せになる許可を出していなかった。


こんな幸せでいいのだろうかと、いつも思っていた。不幸であることが、当たり前であった私は、自分が幸せになることに許可を出せていなかった。


幸せだったのに、私は彼のことも、自分自身のことも、どんどん追い詰めてた。付き合っていた時は、それに気が付くことが出来なくなっていた。彼のことも、自分のことも、どんどん苦しめていた。


そして、突然別れがきた。あまりにも辛くて、悲しくて、苦しくて『消えたい』と何度も願ってしまうような、彼との別れだった。自分がみじめで、私なんて最初からこの世に存在していなかったんではないかって思った。


でも、その辛い別れがあったから、私は幸せを知ることが出来た。悲しい別れがあったからこそ、私は違った視点で、当時の私を見ることが出来るようになった。苦しい別れをしたからこそ、私はいま、成長出来た。


彼には、本当に感謝しかない。私はいま、自分に『幸せになる許可』を出せている気がするから。