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販売員の仕事って実際どうなん?

みなさんこんにちは。合同会社貴香の西村です。
夏本番ということで、暑い中みなさま毎日の生活お疲れ様です。

みなさん前回の記事でご紹介した「お猫様専用の畳」はいかがでしたでしょうか?
「何それ?!」と思った方はぜひこちらの記事をご覧ください♪

いきなりですが、皆さんは「販売員」という仕事についてどういったイメージをお持ちですか?

単純そう?コミュニケーション能力が求められそう?

「販売員」は皆さんが買い物をする時、必ずと言っていいほど接する身近な職業だと思います。

販売員と一口に言っても「売るもの」も違えば「売り方」も様々ですよね。
今は通販の仕事をしていますが、私は社会人3年目の20歳から(遅生まれなので)約6年間、老舗菓子メーカーの販売員をしていました。
そこで今回は販売員をして「身に付いたこと」を書きつづっていこうと思います。

この仕事で身に付いたことが、それはそれは社会人として必要な力だったということに最近になって気づいた訳です。

バイト探し、就職や転職活動中で「販売員の仕事って実際どう?」と思ってる方の参考になれば幸いです!

販売の仕事を選んだ理由

理由はざっくり①人見知りを克服したい②資格等が要らない③平日に休みが欲しいの3つです。

1.人見知りを克服したい

私は幼少期から内気で引っ込み思案でした。
「コミュ力を上げたい」とかそういうレベルの話ではなく、「まず人見知りを克服したい」というところからのスタートです。
カフェやホテルのスタッフだとバチバチに接客だと思ったので、自分には無理だと思い販売員を志望しました。
嫌になったら、辞めればいいかという軽いノリでした。(当時の上司申し訳ありません)

知らない人と話すのって恥ずかしい

2.資格が不要で誰でもできる

皆さんもなんとなくお分かりでしょうが、誰でもできる仕事だと私も思っています。
特別な知識も技術もいらないので、教えてくれる人がいてやる気さえあればできると思ったのも販売員を志望した理由です。
向いてなかったら辞めればいいかという軽いノリで(黙ります)

3.平日に休みが欲しい

新卒で務めた会社は土日祝が休み。
休みの日に役所や銀行に行こうにも空いてないし、どこに行っても土日は人が多い・・・
人込みが大の苦手な私は平日に休みが欲しかったのです。

コロナになり、人込み嫌いが加速しました

販売の仕事をして得られたもの

1.段取りを組む力

私が働いていた職場は1日13時間の営業時間を2~3人でシフトを回すシフト制。
また、商品を保管している倉庫、おつりのストックを保管している金庫、トイレ、ごみ捨て場が売り場よりも離れた場所にあります。

これが何を意味するか?
「売り場に自分一人の時間が必ず発生する」ということです。
その時間、お客様が1人来ても100人来ても自分一人で対応しないといけません。
どんな時でも接客、レジ、サッカー(袋詰め)、商品補充を一人でスムーズに行えるように今後起こることを予想して準備する必要があります。

1人の時に商品のまとめ買いがあったり、お客様が多数集中した場合も想定して商品を多めに補充したり、一人になる前に行きたくなくてもトイレを済ませておいたり・・・
「逆算して段取りを組む」ことが自然とできるようになりました。

2.相手の意図を汲む力

お客様の中にはリピーターの方もいらっしゃいますが、私の店舗は立地的に初めましてのお客様がほとんど
一人のお客様と接客するのは平均5分とかそれくらいです。
初めましてのお客様とどのようにコミュニケーションを取っていくか?
声を掛ける第一声は基本いつも同じ言葉ですが、二言目三言目あたりからその方に合わせた接客をしていきます。

うおおおおおおおおおおお

しかしある程度慣れると、その方の目線がどの商品に向いているか瞬時に感じ取れたり、服装からどんな状況の人なのか想像できるようになりました。
つまり「その方に合わせた接客」を声を掛ける前からシミュレーションできるようになったということです。
また、接客中も相手のしぐさや口調、言葉、声色、反応など細かい部分からお客様のニーズを察知しようとする姿勢が癖付きました。

3.雑談力

「人見知りを克服したい」と販売職についた私ですが、この雑談力が上がったことにより人見知りは克服できたと感じました。
「相手の意図を汲む力」と繋がる部分でもあるのですが、相手の細かい情報をキャッチする癖がつくと、「お召し物素敵ですね~」「荷物が多くて大変そうですね。出張ですか?」と自然と口から出るようになります。

何気ない会話からお客様のニーズをキャッチすることはもちろん、共通の話題などで話が盛り上がったりすることもあって初めましての方と話すのが楽しくなった気がします。
帰り際、お客様に「また来るねー!」と言って貰えた時は嬉しかったです!

4.臨機応変に対応する力

販売で接客をしていると本当にいろいろな方がいて、予期せぬ状況に陥ることも多々ありました。
私が在籍していた店舗は、主要ターミナルにあったのでお客様の中には海外の方もいらっしゃいますし、盲導犬を連れて来店される方、耳が聞こえない方、パチンコで100万負けてきたん?というぐらい機嫌の悪いクレーマーもいました。
「今、商品を買いたいけど、お金がないから立て替えておいてくれない?」という方もいましたね・・・笑

予期せぬ状況としては、爆買いする方の来店、レジやクレジット決済端末が壊れる、地震が来る、著名人の方が来て人だかりができる、不審者と警察が追いかけっこしてる、乗り物酔いで店舗の前で子どもが戻しちゃった等。

ただ仕事をしているだけでこんなにも色々起こるのかと思いました。
これが売り場に一人じゃない時ならいいのですが、一人の時にも容赦なく起こるので臨機応変に対応する力はかなりついたのではと自負しております。

5.人を覚える力

1日何十人と人の顔を見ることもあれば何百人の顔を見る日もあります。
接客をしていると日々自分に蓄積された細かいデータから「あれ?この顔見たことある。」「この声聞いたことある。」「この雰囲気、初めてじゃないな」などリピーターのお客様を嗅ぎ分けられるようになりました。

毎回、会計時に領収書を申し出る方はとくに名前を覚えることができましたね。
そういった方には「領収書の宛名は今回も〇〇様でよろしいですか?」と、こちらから声を掛けると「覚えてくれてるんですね!」と喜んでくださる方が多かったです。
細かい事ですが、こういった小さな気遣いも大事だなと思いました。

6.自己管理能力

少ない人数でシフトを回し、かつ一人で売り場に立つ時間があるということは「自分の代わりがいない」=「簡単に休めない」ということです。
また、シフトは早番だったり遅番だったりと変則的になるので生活リズムが乱れがちになります。

仕事もできないほどの体調不良は休むしかないですし、誰だって体調を壊すことはあります。
たまに休む程度ならまだ許容範囲ですが、しょっちゅう体調を壊して休むというのは他スタッフにも迷惑が掛かりますし、自己管理能力が低いとみなされ上司の評価は下がります。
それを阻止するためにいつも万全の体調で仕事ができるよう、体調管理をしっかりする癖もつきました!

まとめ

結論から言いますと

この一言に尽きます。
同時期に働いていた上司をはじめ、他スタッフの方に沢山のことを学ばせてもらいました。
恵まれた環境で自分が働けていたこと、本当に感謝しております。

また、資格を不要とし「誰にでもできる仕事」でありながらも社会人としてどの会社でも必ず必要とされることを身に着けられる販売員の仕事は個人的にとてもオススメです。
「やりたいことが分からない」「とりあえずバイトで」という方、販売員の仕事を選択するのもアリかもしれませんよ~~!

私としても販売員の仕事で身に付いたものは通販事業でも活かせるものが大変多く、吸収したものは自分自身の成長と事業拡大にオールインしていこうと思います。

今回も長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

記事担当:西村

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