人形が売る商店のガラスの窓を通して

この偽りのない真理を、貴方が知っていますか?
もし商店のガラスの窓を通して
見える 鮮やかな洋服を着る
薔薇の神秘なこころを
持つ 少女の人形たちが 人の手によって
まるで兵隊の様に一列で
並べられたのなら
こも世のすべての少年たち 坊や 十二十三
になった頃に、その失った薔薇の香りを
探すために 草むらの中にしゃがんで
探すだろう 朝から晩まで
そして、ついに
夕焼けが来たりべし時や

見えない薔薇の花びらが
堕ちる泥の中の 白い虫になって
それでも探すことや 或いは
そのまま居なくなった事になるだと
悲しい妖精が昨日で私にそう言いった。

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